耐摩耗鋼板「HARDOX」採用で軽量化と高強度を実現、新型4トン耐摩耗鋼板仕様リヤダンプトラック発売
月刊ITV 2018年3月号
発行:平成30年3月1日
発行所:(株)日新(HP)
執筆:大島春行・大西徳・伊藤慎介・井上元・岡雅夫・佐原輝夫・鈴木純子・中田信哉・西襄二・橋爪晃・宮代陽之
表紙・レイアウト:望月満
記事&編集:横路美亀雄・於久田幸雄
極東開発…耐摩耗鋼板「HARDOX」採用で軽量化と高強度を実現
ダンプトラック…極東開発
新型4トン耐摩耗鋼板仕様リヤダンプトラック発売
極東開発工業㈱はこのたび、耐摩耗鋼板「HARDOX(SSAB社の登録商標)」を採用した新型の4トン耐摩耗鋼板仕様リヤダンプトラックを開発し、2018年2月27日に発売した。 この新機種は、高い硬度と靭性で多くの実績を誇る耐摩耗鋼板「HARDOX」をボデーに採用することで、強度の向上と大幅な軽量化を実現。また、外観もサイドゲートおよびテールゲートをスチフナ(補強柱)レスとすることで、すっきりとしたシンプルなデザインとした高い性能と美しい外観を併せ持つ、新しいダンプトラックである。 販売価格は118万円(希望小売価格、消費税抜き)で、販売目標台数は250台(年間)としている。 極東開発グループでは、新機種の投入により製品ラインナップを拡充し、特装車事業の強化を図るとしている。新型4トン耐摩耗鋼板仕様リヤダンプトラックの特長
(1)高強度ボデー 高い硬度と靭性を併せ持ち、多くの実績を誇る耐摩耗鋼板「HARDOX」を採用。耐衝撃性だけでなく、変形や亀裂の発生にも強い高強度なボデーとしたことで、耐久性が向上し、長寿命化も実現。 (2)大幅な軽量化 「HARDOX」の採用により、強度を保ったまま板厚の薄肉化と補強部品の削減を可能としたことで、ボデー重量は、従来機に比べ約120㎏、レンタル向け強化ボデーに比べて約320㎏の軽量化を実現。効率の高い運搬と空荷状態における燃費向上に貢献。 (3)スチフナレスでシンプルなデザイン 外観はサイドゲートおよびテールゲートをスチフナレス化したことで、すっきりとしたデザインに仕上げられている。ボデー表面がフラットになり、看板やステッカーなどの自由なデザインに対応可能。 (4)ボデー内の外観品質および作業性の向上 デッキとサイドパネルを一体化としたことで、溶接箇所を極限まで削減し外観品質の向上を図っている。また、デッキ部は緩やかなRを持つ丸底デッキ形状を採用し、積荷の排出性と清掃性を向上させた。UDトラックス…新型「クオン」総輪駆動除雪専用車を参考出展
除雪専用車…UDトラックス
「ゆきみらい2018in富山」に
UDトラックス㈱は、富山県富山市で2018年2月8日、9日に開催された「ゆきみらい2018in富山」の「除雪機械展示・実演会」に、平成28年排出ガス規制へ適合した新型「クオン」除雪専用車を参考出展した。UDトラックスは国内唯一の大型総輪駆動除雪車製造メーカーとして、雪国での生活道路の確保や円滑な物流を支えている。 「クオン」総輪駆動除雪専用車は、過酷な使用に耐え、日々の業務を確実に遂行できる高い除雪効率性を備え、責任と誇りを持って除雪作業に従事するオペレーターから高い信頼を得ている。2017年の総輪駆動除雪車の販売台数(出荷ベース)は、約260台を数えている。 車両の先進性に加えて、プロフェッショナルによる多彩なサービスを提供するバックアップ体制も充実させており、UDトラックスは物流インフラの安定化を支えることで、これからも雪国の生活の安全に貢献する社会的責務を果たしていくとしている。 なお、新型「クオン」総輪駆動除雪専用車は、2018年3月の販売開始を予定している。新型「クオン」総輪駆動除雪専用車の特長
(1)人間工学に基づいて操作性・視認性を根本から見直した、新デザインのコックピットを採用。 (2)4×4モデルには360PS、6×6モデルには420PSの、それぞれ現行車比+10PSの出力を向上させた省燃費・パワフル・クリーンな「GH11」エンジンを搭載。 (3)トランスミッションは12段マニュアルを採用。6×6モデルでは6段トルクコンバーター付きオートマチックトランスミッションも選択可能。 (4)全車に「UDインフォメーションサービス(UDIS)」を標準搭載。通信機能を使って車両を遠隔診断する「安心稼動サポート」を提供。 (5)平成28年排出ガス規制へ適合。極東開発…名古屋工場の新パワーゲートセンターが竣工
テールゲート…極東開発