2トントラックの特徴やサイズは?必要な免許や中古車購入時のチェックポイントを紹介!
そこで今回は2トントラックの特徴やサイズ、人気モデルや中古車購入前に確認しておきたいチェックポイントなどを分かりやすくご紹介していきます。
小型トラックの代名詞2トントラックとは?
トラックは小型・中型・大型の3つの車両区分に分類されます。
そのなかで2トントラックは小型の分類に該当し、物流業務に用いられる一般的なトラックの中では最も小さいタイプとなります。
小型であることから小回りが利き、ビギナーでも運転しやすいメリットを持つ2トントラックですが、その種類は多種多様です。
ボディタイプだけを見ても、ショート・ロング・ワイドロングの3種類が存在し、使用目的により平ボディ・アルミバン・クレーン付き・ダンプ・冷凍冷蔵車などに分けることもできます。
さまざまなバリエーションのある2トントラックは、とても多様性に優れたトラックだといえるのではないでしょうか。
2トントラックはさまざまな分野で活躍中!
2トントラックは小型で小回り性能も高いことから、さまざまな業種で活躍しています。
形状は
・平ボディ
・バンボディ
・保冷車
・冷蔵冷凍車
・クレーン付き
・ダンプ
などバラエティに富んでおり、使用範囲がとても広いことが分かります。
工事現場などではノーマル形状の平ボディからダンプ、クレーン付きまでが活躍しており、ヤマトや佐川、郵便局などの運送業者ではバンボディや保冷車はもちろんのこと、クール便などでは冷蔵冷凍車も活躍中です。
そのほかにも引っ越し業やコンビニなどへの配送など、トラックを使用し品物を運ぶ物流系の会社にはなくてはならないトラックだといえるでしょう。
また小型ながら車などを運ぶ積載車としても利用されています。
乗用車や軽自動車で3トン超えの車はあまりないため、2トントラックで十分対応できるのです。
しかし2トントラックは小型であることから、長距離運送向きではありません。
使用場面は近距離及び少量の荷物を運ぶことが多く、例えば個人で経営しているフラワーショップやガソリンスタンドなどでも活躍の場は十分にあります。
小回り性能が高いため、大型トラックが入り込めない住宅街などの狭い道でも走行することができるという点はかなり優秀だといえるのではないでしょうか。
2トントラックの車両区分
車両区分と言ってもその種類は多岐に渡ります。
・高速道路区分
・ナンバー区分
・運転免許区分
ではこの3つの区分を2トントラックに当てはめてみましょう。
・運転免許区分・・・準中型免許
・ナンバー区分・・・4ナンバー又は1ナンバー
・高速道路区分・・・普通車(4ナンバー)又は中型車(1ナンバー)
このように、車両区分といってもさまざまな場面で区分が異なり、自分が使用している2トン車はどの区分に該当するのかをしっかりと把握することが大切なのです。
また購入時によく見る「小型」「中型」「大型」という分類は、メーカーが作り出しているサイズであり、国が定めるトラック分類とは異なります。
ではなぜいくつもの区分があるのでしょうか。
理由は、車にかかわる法律が2種類存在するためです。
車に適応される法律には
・道路運送車両法
・道路交通法
この2種類の分類が存在します。
これらの法律は担当する場所が違い、道路運送車両法は国土交通省が、道路交通法は警察庁が管轄しています。
つまり管轄場所の違いや、適応される法律が違うことから2種類の分類が存在しているのです。
簡単に説明すると、道路運送車両法ではナンバー区分にて車両を管理しており、道路交通法では運転免許の区分で管理を行います。
高速道路料金では、主にナンバーにより料金設定がされていることから、ナンバーの違いによって料金が変わってくるのです。
2トントラックも含まれる道路運送車両法による車両区分
車両区分 | 該当車両 |
軽自動車 | 総排気量660cc以下、全長3.4m・全幅1.48m・全高2.0m以下の自動車 |
小型自動車 | 総排気量が2,000cc以下(ディーゼル車を除く)、全長4.7m・全幅1.7m・全高2.0m以下の自動車 |
普通自動車 | 小型・大型特殊自動車車両、軽・小型自動車以外の車両、3ナンバーの乗用車、トラックなど |
2トントラックも含まれる道路交通法による車両区分
車両区分 | 該当車両 |
普通自動車 | 車両総重量・最大積載量が準中型・中型・大型自動車のいずれにも該当せず、 乗車定員11人未満の自動車 |
準中型自動車 | 車両総重量3.5トン以上7.5トン未満・最大積載量2.0トン以上4.5トン未満 または乗車定員11人未満の自動車 |
中型自動車 | 車両総重量7.5トン以上11トン未満・最大積載量4.5トン以上6.5トン未満 または乗車定員11人以上30人未満の自動車 |
大型自動車 | 車両総重量11トン以上・最大積載量6.5トン以上 または乗車定員30人以上の自動車 |
2トントラックも含まれる高速道路料金算定用での車両区分
車両区分 | 該当車両 |
普通車 | 二輪自動車、側車付二輪自動車を除く小型自動車 普通乗用自動車 1軸の被牽引車を牽引するトレーラー |
中型車 | 普通貨物自動車(3車軸以下で車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満・単体で2車軸のセミトラクター) |
2トントラックの車両サイズや荷台寸法
2トントラックは車両総重量5トン未満・最大積載量2.0~2.9トン未満のトラックのことを指します。
つまり同じ2トントラックでも、約1トンほど最大積載量の違いがあり、積載量の違いによって車両サイズも大きく異なるのです。
先ほどお伝えした2トントラックの車両サイズには、道路運送車両法に基づいたものがありましたよね。
道路運送車両法では、車両のサイズによってナンバーを決めます。
4ナンバーの車両サイズは「全長4.7m/全幅1.7m/全高2.0m」以下であり、これ以上のサイズであれば1ナンバーとなるのです。
そして基本となる車両サイズが「全長4.7m/全幅1.7m/全高2.0m」以下となり、平ボディのショートがこれに該当します。
クレーン付きの2トントラックなどはロングボディに該当する車両が多く「全長6.0m/全幅1.7m」、さらに大きなサイズになるとワイドロングと呼ばれ「全長6.0m/全幅2.1m」ほどの大きさになります。
トラックの外寸や荷台寸法は以下のとおりです。
ショートボディ | ロングボディ | ワイドボディ | |
車両寸法 | |||
全長 | 4,700mm | 6,300mm | 6,300mm |
全幅 | 1,700mm | 1,900mm | 2,200mm |
全高 | 2,200mm | 2,200mm | 2,200mm |
荷台寸法 | |||
長さ | 3,100mm | 4,300mm | 4,300mm |
幅 | 1,600mm | 1,700mm | 2,000mm |
高さ | 380mm | 380mm | 380mm |
この数値はあくまでも目安の数値です。
今回の表では、バンなどの荷台の高いサイズのトラックは記載していません。
また、メーカーによってサイズには若干の違いがあります。
2トントラックのトランスミッションとはどんなものがあるの?
変速機とも呼ばれるトランスミッションは、車の動力を管理している装置です。
ギアを上げたり下げたりすることで、トルクや馬力を大きくしたり小さくしたりしています。
そして近年、乗用車では見ることが少なくなったMT車ですが、実はトラックではいまだに多く存在しています。
そして使用されているトランスミッションもさまざまな種類があるのです。
では2トントラックに使用されているトランスミッションには、どのような種類があるのかご紹介していきます。
AT(オートマチックトランスミッション)
ATとは一昔前の乗用車が一般的に使用していたトランスミッションです。
現在はCVTというトランスミッションが主流になりましたが、今でも数多くの車に採用されています。
MT車のように手動でギアを変速する必要がなく、トルクコンバーターと呼ばれる装置が取り付けられていることから、常に前に進もうという力が働きます。
ATはアクセルとブレーキだけで操作できる、初めてのトランスミッションなのです。
MT(マニュアルトランスミッション)
MT車が主流の時代には、MTと呼ばれるトランスミッションが使用されていました。
ATと違い手動でギアチェンジを行わなければならない作りとなっており、このミッションが採用されている車にはシフトペダルが取り付けられています。
トランスミッションの中で一番シンプルな構造であるといえるでしょう。
CVT(連続可変トランスミッション)
CVTとは「Continuously Variable Transmission」の略称で、無段変速機とも呼ばれています。
通常トランスミッションは、歯車状のギアの組み合わせで変速を行います。
しかしCVTには歯車が取り付けられていません。
自転車のギアのようなベルトが両端のプーリーと呼ばれる丸い軸に取り付けられてあり、その直径を変えることでトルクの管理を行っているのです。
ギアよりもスムーズな加速が特徴的なトランスミッションであるといえます。
DCT(デュアルクラッチトランスミッション)
DCTとはクラッチが2つ取り付けてあるトランスミッションのことを指します。
なぜ2つも取り付けられているかというと、奇数のギア(1、3、5、R)と偶数のギア(2、4、6)が別々の作りとなっているからです。
奇数のギアで走行中は、偶数ギアはすぐに変速を行うために待機しており、タイミングがくれば自動で変速操作を行ってくれます。
このように次に必要なギアをコンピューターが推測し、スムーズに変速できるという仕組みとなっています。
つまりMTの進化版だと考えればいいでしょう。
MTよりも加速をスムーズに行うことができ、加速の途切れがありません。
また、ATよりも燃費のよい走行が期待でき、AT限定の免許でも運転できるという点は大きなメリットではないでしょうか。
しかし2つのトランスミッションが存在するため、重量が大きくなってしまうという側面もあります。
三菱キャンターで採用されている、「DUONIC」というトランスミッションがDCTに該当しています。
AMT(セミオートマチックトランスミッション)
AMTとは「Automated Manual Transmission」の略称で、MTとほぼ同じトランスミッション機構が採用されていますが、クラッチ操作が不要なトランスミッションです。
DCTと同じように考えがちですが、変速操作を手動で行うことができるモードが存在するという点が大きな特徴だといえるでしょう。
オートマモードに切り替えることもでき、MT車のように自分でギアを上げることもできるため、MT車のようなダイレクトな力強さを感じることができます。
トラックのような重量がある車でATを使用すると、上り坂などのトルクが必要な場面において、うまく力を発揮できません。
そのためトラックではAMTを採用しているメーカーが多くあるのです。
このようにトランスミッションには数多くの種類が存在しています。
トランスミッションはトラックでも乗用車でも構造は同じです。
しかし大きな荷物を運ぶための車であるトラックでは、いかにスムーズに力の伝達ができるかという点が重要です。
そのため、いまだにMTが採用されているという背景があるのです。
しかし近年ではトラックでも燃費が重要視されてきており、ハイブリッド車の開発も進んでいます。
近い将来には、トランスミッションがなくなるという未来が来るかもしれませんね。
2トントラックを販売するメーカーや代表モデルは?
日野自動車
デュトロ
デュトロは日野自動車が製造するトラックです。
日野自動車は商用車両専用メーカーとして、中型・大型トラックの製造を行なっていました。
1999年には32年ぶりに小型トラックの自社製造を再開し、そのタイミングで再開された小型トラックがデュトロとなります。
現在ではディーゼル・ガソリン・LPG・ハイブリット車が設定され、小回りの効く操舵性や高い安全性能によって後発モデルでありながら人気車種に急成長しました。
いすゞ自動車
エルフ
1975年に2トンクラスの年間登録台数の首位に輝き、以降小型キャブオーバートラックの代名詞的存在としてトップシェアを守り続けるのがいすゞ・エルフです。6代目となる現行モデルでは2機種のディーゼルエンジンとCNG車、ハイブリッド車が設定され様々なボディタイプが用意されています。
三菱ふそう
キャンター
1963年から50年以上ものロングセラーで三菱の人気を支える小型トラックがキャンターです。
キャンタートラックには、AT車とMT車、両方の特徴を兼ね備える「DUONIC(デュオニック)」というトランスミッションが搭載されています。
スムーズな加速や低燃費走行ができるため、快適な走行を行うことができます。
2トントラックの運転に必要な免許区分とは?
2トントラックを運転するために必要な運転免許は準中型免許です。
2017年に行われた道路交通法改正では、準中型免許という免許区分が追加されました。
この変更により、今後、新規取得可能な免許区分は普通・準中型・中型・大型の4種類となっています。
免許区分が細かくなったことで、普通免許で運転可能な車両が以前より制限され普通免許で運転できるのは「車両総重量3.5トン・最大積載量2.0トン・乗車定員10人未満」の車両となりました。
つまり現在の普通免許では、最大積載量2.0以上の2トントラックは運転できないということです。
改定道路交通法で定める免許区分
免許区分 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
普通免許 | 3.5トン未満 | 2.0トン未満 | 10人以下 |
準中型免許 | 7.5トン未満 | 4.5トン未満 | 10人以下 |
中型免許 | 11.0トン未満 | 6.5トン未満 | 29人以下 |
大型免許 | 11.0トン以上 | 6.5トン以上 | 30人以上 |
2トントラックは準中型免許で運転が可能?
2トントラックを運転するためには、準中型免許以上が必要です。
2トントラックは、宅配便の集配業務やコンビニなどへの配送業務、引っ越し業務など近距離での運送に適したトラックです。
普通免許もしくは準中型免許という、比較的取得しやすい免許で運転できることから、利用性に優れさまざまな場面で使用されています。
先ほど2トントラックを運転するためには、準中型免許以上が必要だとお伝えしましたが、例外も存在します。
2007年以前には
・普通免許
・大型免許
この2つが新設されています。
準中型免許は2017年以降にできた免許であり、2017年以降に取得した普通免許では、最大積載量が2.0トン未満となっているため2トントラックを運転することができません。
2トントラックを運転したければ、準中型免許の取得が必須なのです。
しかし、2017年以前に運転免許を取得しているのであれば、限定的ですが運転できる車の範囲が広いため、普通免許でも2トントラックを運転することができます。
中古トラック販売店で2トントラック購入時のチェックポイント
小型トラックに分類される2トントラックですが、新車価格は決して安いものではありません。
購入コスト削減のためにも、中古トラック販売店の利用がオススメです。
2トントラックは以前から数多くの中古車両が出回っていましたが、近年、2トントラックのニーズが高まっており、中古車両は年々増加傾向にあります。
つまり2トントラックは「タマ数が多く選択肢の広い中古車」であるといえるでしょう。
しかし一概に中古車といっても、車両の状態はさまざまです。
車両ごとにコンディションが異なるため、購入前に中古トラック販売店で車両の状態をしっかりとチェックする必要があります。
では中古車で2トントラックを選ぶ場合、どのようなポイントのチェックが必要なのをかご紹介していきます。
車両本体のチェックポイント
中古車両で2トントラックを探す場合、
・初度登録年月
・車両の状態
大きくこの2つのポイントを確認することが大切です。
初度登録年月とは、車両が一番初めに登録された年月日のことであり、この点を確認することで、何年落ちの車両なのかを把握することができます。
基本的に車はレアなケースを除いて、古くなればなるほど安くなります。
しかし、古いということはその分、燃費も悪く、場合によっては購入後すぐに故障する可能性も考えられるのです。
また比較的新しいトラックでは、低燃費で環境に配慮した構造を持つトラックもあり、安全装置も充実したものが多くあります。
せっかく安く購入しても、燃費が悪かったり修理代にお金がかかれば意味がありません。
古い車両であれば排気ガス浄化装置もあまり発達していないものもあり、住宅街などを走行する場合、苦情の原因となることも考えられます。
このことから中古トラックを探すのであれば、金額ばかりにとらわれず、ある程度年式の新しい車両を予算の範囲内で探すことをオススメします。
次に車両状態の確認ですが、確認ポイントは、
・ボディの傷やヘコミ
・点検整備済みステッカーの有無
・タイヤなどの消耗品の摩耗具合
・装備品の稼働確認
・油脂類の滲みや漏れの有無
これらのポイントのチェックを重点的に行います。
可能であればシートのへたりなど、運転時によく触る部分の確認も行うとよいでしょう。
また、試乗は車の状態を把握するうえでとても重要です。
エンジンをかけなければ分からない、もしくは走行しなければ分からない故障なども存在します。
しかし中古車の場合、車検が切れている可能性も高く走行できない場面もあるため、可能であれば試乗を行い、無理な場合でもエンジンをかけエンジンルーム内を目視で確認することをオススメします。
2トントラックの維持費
トラックに限らず、車を所有するためにはさまざまな費用が発生します。
ガソリン代や月々の駐車場代はもちろんのこと、自動車税や自賠責保険、定期的に交換すべき消耗品などと、年間で考えるととても大きな出費となるのです。
では2トントラックの維持費はいくらになるのかをご紹介します。
2トントラックの燃費
維持費を計算するうえで欠かせないのが燃費ではないでしょうか。
1Lで10㎞走るトラックと5㎞しか走れないトラックでは、年間に発生する燃料代も大きく変わります。
2トントラックのカタログ値に記載されてある平均燃費は9~12㎞/Lです。
1Lで20㎞以上走行できる乗用車がある中で、とても燃費が悪いように感じてしまいますが、トラックの中では燃費のよい部類に入ります。
しかしこの数値はあくまでも新車時での数値ですし、荷台に荷物がある場合とない場合では当然燃費にも影響してきます。
また、車は古くなればさまざまな箇所が劣化し、燃費も悪くなる傾向にあるため実燃費はもっと悪いと考えた方がよいでしょう。
燃費がよい状態を維持したいのであれば、日常のメンテナンスをしっかりと行い悪いパーツは定期的に交換することが大切なのです。
また運転方法や頻繁に通る道などでも燃費は変わってきます。
トラックの使用が多いのであれば、燃費面もしっかりと考慮し中古トラックを選ぶことが大切です。
2トントラックを維持するためには最低でも20万円以上の準備は必要
2トントラックを維持するためには、年間でも数十万は必要です。
細かな数字は会社によってや使用頻度によって大きく変わりますが、その点を踏まえても数十万単位あるいは3桁の金額が必要になることもあります。
具体的に年間の維持費を算出するためには
・最大積載量
・ナンバー区分
・排気量
・車両総重量
・定員数
・使用目的
などが必要であり、大きさが違っても用途が違う場合は年間の維持費が大きく変わります。
今回は、事業のために使用する2トントラックという仮定のもとで、1年間に発生する維持費についてお話しします。
維持費を算出する定義として、ガソリン代や駐車場代、任意保険料に関しては含めないということを覚えておいでください。
含めない理由としては、ガソリン代の価格は全国統一ではないですし、使用頻度の差によって年間に発生する費用に幅ができるためです。
また、会社によっては駐車場代が発生しない場合もありますし、任意保険も車の保有台数によって大きく異なります。
この記事では、どんな会社でも必ず発生する費用に基づいた金額での算出としています。
具体的な維持費については以下のとおりです。
金額 | 内訳 | その他 | |
自動車税 | 12,000円 | – | – |
車検代 | 64,730円 or 67,330円 |
・自賠責保険:30,530円 ・重量税:13,000円 or 15,600円 ・印紙代:1,200円 ・代行手数料:10,000円 ・完成検査料:10,000円 |
初回は2年、その後は1年ごとの車検 |
点検費用 | 120,000円 | ・12か月点検 ・3か月点検x3 (各点検30,000円) |
点検を行う会社によって大きく異なる 一般的には1回の点検で3~6万円前後必要 |
合計金額:196,730~199,330円 |
すべての数値はあくまでも平均的な数値であり、例えば点検費用に関してはどこで行うのかによって金額が異なります。このような計算となります。最低でも年間20万円以上の費用がかかってしまうことが分かるのではないでしょうか。
車検に関してもユーザー車検なのか、整備工場にお願いするのかで金額は変わってくるのです。
2トントラックには1ナンバーと4ナンバーがありますが、貨物自動車に分類されるトラックにおいてナンバーの違いによって変化する金額はごくわずかです。
金額に差が出るのであれば、4ナンバーよりも大きい1ナンバーの重量税の部分ではないでしょうか。
大きければその分重量が増え、2トントラックの車両総重量は5トン前後となりますが、大きなものなら6トンを超えるため重量税が少し上がります。
上記の計算ではその部分も考慮し、計算していますので参考にしていただければと思います。
維持費において注意してもらいたい点は、トラックの維持費は上記の金額だけではないという点です。
この金額に「ガソリン代」「任意保険代」「駐車場代」などが発生し、場合によっては高速代などもかかります。
また、車は購入すればそれ以降、維持費がかからないわけではありません。
エンジンオイルの効果やバッテリー、タイヤ、プラグ、ブレーキパッドなど定期的に交換しなければならないパーツも多く存在します。
大型トラックに比べると、維持費は安いですが余裕を持った維持費設定をすることが大切だといえます。
2トントラックの耐用年数
2トントラックの法定耐用年数は、新車登録から4年に定められています。
つまり、新車購入後、資産価値は4年で消滅するということです。
4年が経過した中古トラックの耐用年数は、「法定耐用年数×20%」という計算方式が用いられます。
2トントラックの場合、法定耐用年数は4年なので、「4×20%」という計算となります。
しかし計算で割り出した耐用年数が2年を下回る場合、2年の耐用年数が適応されるという救済処置があるため、2トントラックの中古車は基本的に耐用年数は2年だと考えてよいでしょう。
上記で説明した耐用年数は、節税に用いるための年数です。
その他に使用限度としての耐用年数も存在します。
こちらの耐用年数は年数ではなく走行距離で判断し、小型トラックの場合20万キロが寿命の目安だと言われています。
しかしあくまでも目安であり、日ごろのメンテナンスや乗り方次第では、20万キロ以上でも問題なく使用できるケースも珍しくありません。
まとめ
年々ニーズの高まりを見せる小型2トントラックは中古トラック販売店を利用して、上手に手に入れたいものです。
中古トラック購入時のチェックポイントは次に挙げる3つだと言えます。
-
- 維持費用に大きく影響する車両区分の確認は重要
- 2トン車には様々な車両・荷台サイズのものが混在する
- 小型2トントラックなら準中型免許で運転できる