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点灯には要注意!トラックの油圧(オイルランプ)警告灯点灯の主な原因や対処法とは?

点灯には要注意!トラックの油圧(オイルランプ)警告灯点灯の主な原因や対処法とは?
またトラックは搭載する各種センサーで車両コンディションのモニタリングを行い、モニタリングデータはメーターパネル内の表示灯や警告灯で確認できます。
油圧(オイルランプ)警告灯点灯はエンジン保護を行うオイル系統の異常を知らせるもので、深刻なトラブル発生の前兆を意味しますので油圧警告灯点灯の原因や対処法を紹介します。

オイル類はトラックを安全・確実に運行させるために必要不可欠な存在

オイル類はトラックを安全・確実に運行させるために必要不可欠な存在
エンジンやトランスミッションなど高圧・高熱の環境で金属パーツが高速運動するトラックのパーツを正常に機能させるために多くの油脂類が使用されていることは知られています。

オイルは潤滑・密封・冷却・清浄分散・防錆などの働きでエンジンを代表とするトラックの搭載パーツ保護を行いますが、使用と共に劣化や量の減少が生じるためオイル効果を正常に機能させるためにはオイル管理が重要です。

油圧警告灯(オイルランプ)はトラックの血液といえるオイル管理を行う

オイル管理はトラックドライバーが行う日常メンテナンスの重要事項ですが、密封構造のエンジン内部に十分な量のエンジンオイルがあるのかはレベルゲージで確認できるだけで、直接目視確認することはできません。

しかし少なくとも油圧警告灯(オイルランプ)が点灯していなければ、最低限のエンジンオイルは確保されていると捉えることも可能だと言えるでしょう。

また走行中に発生した突発的なトラブルでオイルレベルが急激に低下したケースなどでは、運転中のドライバーがオイルレベル低下を知ることは非常に困難ですが、油圧警告灯(オイルランプ)が点灯することで異変の発生を知ることができます。

トラックの表示灯や警告灯のなかでも油圧警告灯(オイルランプ)は最重要

既にふれたとおりさまざまな電子制御機器を搭載する現代のトラックには、30以上もの表示灯や警告灯が搭載されています。PTOや排気ブレーキなどトラックの搭載機能が稼働すると点灯するのが表示灯で、トラックの基本機能に異常が生じると点灯するのが警告灯です。

警告灯は国際基準で決められた世界共通のオレンジ(黄色)と赤色で点灯しますが、警告灯の点灯色は警告レベルで変化します。オレンジ(黄色)の点灯は「異常が発生しているものの走行可能な要注意レベル」を表し、赤の点灯は「直ちに運転停止が必要な危険レベル」を表します。

警告灯の油圧(オイルランプ)は、エンジンオイルのコンディションを知らせるものですので赤く点灯し、警告灯が点灯した場合は、深刻なエンジントラブルの前兆が発生していると捉えるべきでしょう。

点灯には要注意!トラックの油圧(オイルランプ)警告灯点灯の主な原因や対処法とは?

どのような状況で油圧(オイルランプ)警告灯が点灯するのか?

どのような状況で油圧(オイルランプ)警告灯が点灯するのか?
エンジンオイルコンディションを監視し異常が生じると点灯することでドライバーに異常発生を知らせる油圧(オイルランプ)警告灯ですが、油圧(オイルランプ)警告灯の点灯はトラックの心臓部であるエンジントラブル発生の前兆ですので見過ごすことはできません。

エンジンのコンディションを保ち正常に機能させるために不可欠なエンジンオイルがどのような状況になると油圧警告灯(オイルランプ)が点灯するのか、点灯の主な原因が気になりますので紹介します。

トラックのオイル管理を行う油圧(オイルランプ)警告灯の主な点灯原因は?

トラックのエンジンオイルのコンディションを監視する油圧警告灯(オイルランプ)が次に挙げるエンジンオイル量やオイル循環システムのトラブルを感知すると、点灯してトラックドライバーに異常発生を知らせます。

警告灯は警告レベルに応じオレンジ(黄色)と赤色で点灯しますが、エンジンオイルの異常を知らせる油圧警告灯(オイルランプ)は赤色で点灯します。尚エンジン始動時に一瞬油圧警告灯(オイルランプ)が点灯しますが、警告灯に異常がないことを確認するための点灯ですのでエンジン始動時に一瞬点灯しても問題はありません。

オイル量の不足

日常メンテナンスで行うべきオイル管理を怠りオイルが適正値以下の量にまで減少すると、エンジンの焼き付きなどのトラブル発生リスクが高くなるので油圧警告灯(オイルランプ)が点灯しエンジンオイルの量が足りていないことを警告します。

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オイル循環ポンプの故障

エンジンオイルがエンジン内部の隅々まで行きわたるためには搭載するエンジンオイル循環ポンプが正常に機能している必要があり、エンジンオイルの循環ポンプに生じた不具合でエンジンのトラブル発生リスクが高まります。
エンジンオイルの循環ポンプの故障を検知すると油圧警告灯(オイルランプ)が点灯し異常発生をドライバーに知らせます。

オイル漏れ発生時

走行中のトラックに発生したオイルパンの破損などのトラブルでエンジンオイルの量が急激に減少した場合、エンジンを即時停止しなければエンジンに深刻なダメージが生じます。
油圧警告灯(オイルランプ)が管理不足で緩やかにオイル量が減少するケース同様に、急激にオイルレベルが低下してもトラックのエンジンをトラブルから守ることが可能となります。

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油圧警告灯(オイルランプ)点灯を見逃すと深刻なトラブルに陥る!

油圧警告灯(オイルランプ)点灯を見逃すと深刻なトラブルに陥る!
エンジンオイルのコンディションを監視し異常発生時に赤く点灯し警告を行う油圧警告灯(オイルランプ)点灯を見逃すと、エンジン焼き付きやエンジンブローなどの深刻なトラブル発生リスクが高まります。

オイルが正常に機能しないトラックはエンジンブローのリスクが生じる

既にふれたとおりエンジンオイルは潤滑・密封・冷却・清浄分散・防錆などの機能でエンジン内部に組み込まれた金属パーツの保護を行いますが、管理不足やトラブルによるエンジンオイルのレベル低下やオイルポンプ故障が発生するとオイル特性が機能しません。

オイル特性による保護を失ったエンジンは、最悪のケースでは廃車リスクも存在する焼き付きに代表されるエンジンブローを発生させますので、油圧警告灯(オイルランプ)点灯を見逃したダメージは決して小さなものではないと言えます。

エンジンブローの前兆となる症状は?

うっかり油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を見逃してしまうと最悪廃車リスクが潜むエンジンブローの発生など、エンジンが大きなダメージを負ってしまうリスクが生じますがエンジンブローは発生前にいくつかの特徴的な前兆があるので紹介します。

オイル管理をしっかり行うことや油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を見逃さないことは重要ですが、トラックの運転中にエンジンから異音や異臭が発生している場合はエンジンの焼き付きを疑うべきです。

またエンジンが軽度の焼き付きに陥るとアクセルを踏み込んでも加速が鈍くなったり、マフラーから白煙が排出されるなどの症状も発生しますので、トラック運転中に違和感を感じた場合は油圧警告灯(オイルランプ)の点灯に気を付けるべきでしょう。

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油圧(オイルランプ)警告灯が点灯した際の対処法とは?

油圧(オイルランプ)警告灯が点灯した際の対処法とは?
トラックの走行中に油圧警告灯(オイルランプ)が点灯した場合、どのように対処するかでトラックのエンジンが受けるダメージが異なります。走行中のトラックで油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を確認した場合は、安全に停車できる場所を探し速やかに停車、エンジン停止を行ってください。
油圧警告灯(オイルランプ)が点灯している状態で走行を続けると、エンジン焼き付きなどのエンジンブローの発生や、車両制御が行えなくなり重大事故発生に繋がりかねないため、速やかな停車が最優先事項だと言えます。

油圧警告灯(オイルランプ)点灯を確認した場合の具体的な対処法

油圧警告灯(オイルランプ)点灯を確認した場合の具体的な対処法
油圧警告灯(オイルランプ)の点灯でトラックを停車させた後にリカバリー策を講じますが、まず最初に行うべきはエンジンオイルの残量確認です。エンジンオイルゲージでオイル残量を確認し不足している場合はエンジンオイルを追加します。

エンジンオイルの追加で油圧警告灯(オイルランプ)が消えた場合は、オイル管理を怠っていたことが原因であると捉えてオイル管理を徹底することが再発防止に繋がります。オイルの追加で油圧警告灯(オイルランプ)点灯が解消されない場合は、運行管理者と連携してロードサービスの手配を行います。

またオイルの追加で油圧警告灯(オイルランプ)が消えた場合でも、エンジンの点検整備と追加したオイルを含めたオイル交換を行うことを強くおすすめします。

油圧警告灯(オイルランプ)が点灯するのは老朽化も関係する

エンジン内部に組み込まれた金属パーツはエンジンオイルによって保護されながら稼働しますが、金属パーツ同士が擦れ合うため摩耗は避けられません。使用歴が長いトラックは経年劣化で金属パーツの摩耗が進みパーツ同士のクリアランス(隙間)がメーカー設定値より大きくなる傾向にあり、クリアランスが広がることで燃料と共にエンジンオイルを燃焼・消費してしまいます。

丁寧なオイル管理を行っていてもオイルの減少が早い場合は、経年劣化による金属パーツの摩耗でオイルが燃焼・消費されていると捉えるべきでしょう。燃焼・消費によってエンジンオイルの減少速度が速くなる状況を一般的に老朽化と呼びますので、エンジンオイルの減りが早く頻繁に油圧警告灯(オイルランプ)が点灯するトラックは老朽化したトラックだと言えます。

油圧警告灯(オイルランプ)が頻繁に点灯する場合は乗り換えが効果的!

トラックの最重要パーツと言っても過言ではないエンジンを保護するエンジンオイルのコンディションを監視し、異常発生を知らせる油圧警告灯(オイルランプ)は頼りになる装置だと言えます。

しかし、油圧警告灯(オイルランプ)はあくまで異常発生を知らせる警告灯であり、エンジンオイルの異常をリカバリーする機能は搭載されていませんので油圧警告灯(オイルランプ)点灯の度、適切な対処を行う必要があります。

経年劣化で金属パーツの摩耗が進んだ老朽化トラックの場合は、乗り換えが最も効果的な解決策になると言えます。

トラックの乗り換えは車両価格や納車期間などさまざまなコストが生じる

老朽化でエンジンオイルを燃焼・消費するトラックは乗り換えで対処したいものですが、トラックの乗り換えを行おうにも車両価格や納車期間などの現実問題が障壁となり二の足を踏んでしまうケースが存在するのも事実です。

そこでおすすめしたいのが車両価格や納車期間の問題を解決できる、中古トラック販売店の利用です。新車同様の高年式車から低価格な低年式車、必要な架装を搭載した中古トラックを幅広く取り扱う中古トラック販売店なら予算に合わせたトラック選びが可能です。

トラック乗り換えの障壁となるコストは中古トラック販売店で解決できる!

油圧警告灯(オイルランプ)はエンジンオイルの異常を知らせる非常に重要な警告装置ですが、頻繁に警告灯が点灯するトラックでは効率的な運行計画の実現が困難となります。油圧警告灯(オイルランプ)が点灯した場合は速やかに停車しエンジンを停止した後にしかるべき対処を講じる必要がありますが、最も重要なことは油圧警告灯(オイルランプ)を点灯させないことだと言えます。

老朽化が原因で頻繁に油圧警告灯(オイルランプ)が点灯する場合は、中古トラック販売店を利用して油圧警告灯(オイルランプ)が点灯しないトラックに乗り換えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

トラックの心臓部であるエンジンに深刻なダメージが生じないために油圧警告灯(オイルランプ)は非常に効果的ですので、トラック運転中はメーターパネル内の警告灯を定期的に確認する習慣を身に付けることをおすすめします。
各種警告灯のなかで点灯時に赤く点灯する油圧警告灯(オイルランプ)の点灯は避けたいものですので、点灯の前に生じる次の症状がトラックに発生した場合は点検整備することを強くおすすめします。

  • 稼働中のエンジンから異音や異臭が発生する
  • アクセルを踏み込んだ際のレスポンスが低下する
  • マフラーから排出される白煙が排出される

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