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油圧警告灯(オイルランプ)点灯の原因|消すための対処法・予防法

油圧警告灯(オイルランプ)は、エンジンオイルに異常がある際に点灯する重要な警告灯です。この警告灯が点灯すると、エンジン内部の潤滑が不十分になり、最悪の場合、エンジン故障に繋がる可能性があります。
本記事では、油圧警告灯(オイルランプ)の役割や重要性、点灯する原因、無視した場合のリスク、そして点灯した際の適切な対処法について詳しく解説します。

油圧警告灯(オイルランプ)とは?

オイル類はトラックを安全・確実に運行させるために必要不可欠な存在
油圧警告灯(オイルランプ)は、エンジンオイルに異常が発生したことを知らせる重要な警告灯です。車両のメーターパネルに表示され、通常、オイルポットから雫が垂れるようなアイコンで点灯します。オイルプレッシャーが低下した場合やオイルが適切に循環していない場合に、赤色で点灯することが多いです。

この警告灯が点灯すると、エンジン内部の潤滑が不十分になり、最悪の場合、エンジンが故障する危険があります。特にトラックの場合、エンジンのサイズや構造が複雑なため、オイルの問題が早急に重大な損傷に繋がることがあります。そのため、油圧警告灯が点灯したら、すぐに運転を中止し、整備工場での点検を受けることが必要です。

油圧警告灯(オイルランプ)が点灯した際の対処法


油圧警告灯(オイルランプ)が点灯した際には、下記の順序で対処しましょう。

1.車を安全な場所に止める
2.エンジンオイルの残量を確認する
3.エンジンオイルが少なければ補充する
4.残量に問題がない場合は、ロードサービスに救援依頼する

それぞれの対処法を解説します。

1.車を安全な場所に止める

オイルランプが点灯した場合、まずは慌てずに車を安全な場所に停めることが最も重要です。エンジンオイルに関する問題があると、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、できるだけ早く停車させましょう。一般道では、路肩や近隣の駐車場に停め、危険を避けるためにハザードランプを点灯させましょう。高速道路の場合は、サービスエリアやパーキングエリアに移動し、最寄りの非常停止帯に停めるのが理想です。その際、三角停止表示板を設置して後続車に警告を発するとよいです。

2.エンジンオイルの残量を確認する

次に、オイルの残量を確認しましょう。エンジンを冷ましてからボンネットを開け、オイルレベルゲージを引き抜きます。その後、オイルの跡を拭き取り、再度ゲージを差し込んでから引き抜き、オイルが付着している範囲を確認します。オイルレベルゲージには、通常「F(高)」と「E(低)」の印があります。オイルが「F」と「E」の間にある場合は、オイルの量は正常です。

3.エンジンオイルが少なければ補充する

エンジンオイルの残量が不足している場合は、まずオイルを補充しましょう。オイルの補充は応急処置であり、規定のオイル量まで補充することが大切です。ただし、使用するオイルは車両に適合したものを選びましょう。
もし予備のオイルがあれば、自分で注ぎ足すことができますが、手元にない場合はロードサービスを利用するのが良いでしょう。オイルを補充しても警告灯が消えない場合、オイル漏れや汚れ、その他の異常が原因となっている可能性があるため、早急に専門の修理工場やディーラーに点検を依頼し、エンジンオイルの全交換を受けることが推奨されます。オイルランプが消えた後も、根本的な原因を突き止めて修理をおこなうことが重要です。

4.残量に問題がない場合は、ロードサービスに救援依頼する

エンジンオイルの残量に問題がない場合でも、オイルランプが点灯し続ける場合は、オイル以外の原因が考えられます。この状態では、エンジン内部の故障やオイルポンプの不具合などが疑われます。自分で問題を解決することは難しく、無理に運転を続けることはエンジンにさらなるダメージを与えかねません。

速やかにロードサービスを利用し、専門の整備士に車両を点検してもらいましょう。JAFや自動車保険に付帯するロードサービスを活用し、車を安全な場所へ運搬してもらい、適切な修理を受けることが大切です。

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油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を予防するには?


油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を予防するには、下記の5つに注意しましょう。

1.日頃からオイルの量を確認する
2.定期的にエンジンオイル交換する
3.エンジンオイルの温度を適切に保つ
4.こまめにメンテナンスをする
5.運転方法の改善

それぞれの予防法を紹介します。

1.日頃からオイルの量を確認する

油圧警告灯の点灯を防ぐためには、日々のオイル量の確認が非常に重要です。エンジンオイルは車の潤滑や冷却に欠かせない役割を担っており、適切な量を保つことでエンジンの健康を守れます。

オイルの量はオイルレベルゲージを使って簡単に確認できます。ゲージには「F」、「E」や穴で目印がついており、オイルがその間にあれば正常です。点検は平坦な場所でおこない、オイルが少ない場合は適切に補充しましょう。ただし、オイルの過剰補充もエンジンに悪影響を与えるため注意が必要です。
さらに、オイル漏れがないかも定期的にチェックしておくと、予期せぬトラブルを未然に防げます。

2.定期的にエンジンオイル交換する

エンジンオイルは、使用するたびに劣化していくため、定期的な交換が欠かせません。オイルが古くなると、潤滑性能が低下し、エンジン内部の摩擦や熱の影響を受けやすくなり、最終的に油圧警告灯が点灯する原因となります。交換の目安は、走行距離が3,000~5,000kmまたは3~6ヶ月ごとです。ただし、車両の使用状況により、より短期間での交換が推奨される場合もあります。例えば、頻繁に市街地を走行する場合や重い荷物を運ぶ場合は、オイル交換のサイクルを早めるべきです。

オイル交換を定期的におこなうことで、エンジン内部をクリーンに保ち、ゴミや汚れの蓄積を防ぐことができます。特にトラックの場合、エンジンにかかる負荷が大きいため、オイル交換の頻度が重要です。また、オイルエレメント(オイルフィルター)の交換も忘れずにおこないましょう。これにより、オイルポンプの故障を防ぎ、エンジンの寿命を延ばすことができます。オイル交換は専門の整備工場に依頼することをおすすめしますが、自分でおこなう場合は作業に十分な準備と注意が必要です。

3.エンジンオイルの温度を適切に保つ

油圧警告灯の点灯を予防するためには、エンジンオイルの温度管理も非常に重要です。エンジンオイルは80〜100℃が適温とされ、これを超えるとオイルの性能が低下し、エンジンに負担をかけることになります。オイルが過熱すると、潤滑能力が落ち、最終的には警告灯が点灯する原因となる可能性があります。

オイル温度を確認できる油温計が装備されている場合は、走行中に定期的にチェックしましょう。もし温度が異常に高い場合は、冷却システムに問題があるかもしれませんので、早急に点検をおこないましょう。
また、油温計がない車両では、水温計を参考にしてエンジン温度を管理し、異常がないか注意深く確認することが大切です。高性能なオイルを使用することで、温度管理をしやすくし、エンジンの負担を軽減できます。

4.こまめにメンテナンスをする

油圧警告灯の点灯を防ぐためには、こまめなメンテナンスが欠かせません。車両の異常を早期に発見するために、日常的にエンジン周りや車両下部の状態をチェックしましょう。特に、オイル漏れがないか目視で確認することが大切です。
外部漏れは、エンジン周りにオイルがにじんでいたり、車両の下に漏れたオイルが見えることがあります。内部漏れは、外部からは見えませんが、オイルレベルが異常に低下している場合に気づくことが多いです。これらの確認を怠ると、予期せぬトラブルを引き起こし、油圧警告灯が点灯する原因となります。

また、走行中や停車中に異常な音がしないかも注意深く確認し、少しでも異常を感じたら早めに点検を依頼することが大切です。定期的な点検と異常の早期発見が、油圧警告灯の点灯を予防する鍵となります。

5.運転方法の改善

油圧警告灯の点灯を予防するためには、日々の運転方法を改善することが重要です。まず、過積載を避けることが基本です。積載量が過剰だとエンジンに負担がかかり、オイルの劣化が早まります。また、エンジンの暖機運転も欠かせません。特に寒冷地や長期間停車後の走行前には、エンジンを十分に温めることが必要です。

さらに、急発進や急加速を避け、スムーズな走行を心がけることで、エンジンへの負担を減らすことができます。適切なギア選択や、長時間のアイドリングを避けることも重要です。これらの運転方法を実践することで、エンジンオイルの劣化を抑え、油圧警告灯が点灯するリスクを低減できます。

油圧警告灯(オイルランプ)が頻繁に点灯する場合は乗り換えも


油圧警告灯(オイルランプ)は異常発生を知らせる警告灯であり、エンジンオイルの異常をリカバリーする機能は搭載されていません。そのため、油圧警告灯(オイルランプ)点灯の度、適切な対処をおこなう必要があります。
経年劣化で金属パーツの摩耗が進んだ老朽化トラックの場合は、乗り換えが最も効果的な解決策になることも多々あります。

トラックの乗り換えは中古トラック販売店もおすすめ

老朽化でエンジンオイルを燃焼・消費するトラックは乗り換えで対処したいものですが、トラックの乗り換えをおこなおうにも車両価格や納車期間などの現実問題が障壁となり二の足を踏んでしまうケースが存在するのも事実です。
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油圧警告灯(オイルランプ)のよくある質問


油圧警告灯(オイルランプ)についてよくある質問をまとめました。

エンジンの指導時に一瞬ランプが点灯するけど大丈夫?

エンジン始動時に一瞬油圧警告灯(オイルランプ)が点灯しますが、警告灯に異常がないことを確認するための点灯ですのでエンジン始動時に一瞬点灯しても問題はありません。

そもそもオイルの役割って?

トラックのエンジンやトランスミッションは、高温、高圧の環境で金属パーツが高速で動くため、スムーズに動作させるには多くの油脂類が欠かせません。

オイルには、潤滑・密封・冷却・清浄・防錆などの役割があり、エンジンをはじめとするトラックの重要なパーツを保護します。しかし、オイルは使用するうちに劣化したり減少したりするため、性能を維持するには適切な管理が必要です。

まとめ

トラックの心臓部であるエンジンに深刻なダメージが生じないために油圧警告灯(オイルランプ)は非常に効果的ですので、トラック運転中はメーターパネル内の警告灯を定期的に確認する習慣を身に付けることをおすすめします。
各種警告灯のなかで点灯時に赤く点灯する油圧警告灯(オイルランプ)の点灯は避けたいものですので、点灯の前に生じる次の症状がトラックに発生した場合は点検整備することを強くおすすめします

  • 油圧警告灯(オイルランプ)は、エンジンオイルに異常が発生したことを知らせる警告灯
  • 油圧警告灯(オイルランプ)が点灯する原因は「オイル量の不足」や「オイル循環ポンプの故障」、「オイル漏れ発生時」などがある
  • 油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を無視すると、エンジンが壊れたり最悪火災になることも
  • 油圧警告灯(オイルランプ)の点灯を予防するには、定期的なメンテナンスをおこなう

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