圧縮エア不足!コンプレッサー故障の主な症状や主な故障原因・予防策や修理費用目安額とは?
トラックに搭載するコンプレッサーが故障した時にトラックに生じる症状やコンプレッサー故障の主な発生原因、故障の予防策や修理費用の目安額などを紹介します。
中型以上のトラックに搭載されるコンプレッサーとは?
コンプレッサーというと上の写真のような整備工場や塗装作業などで使用されるタンク一体型のものをイメージする方が多いのではないでしょうか?写真ではシルバーのタンクが目につきますが、タンク上部の黒い部分がコンプレッサー本体です。
トラック搭載コンプレッサーは写真のものとは異なりますが、エアタンク内の圧力が低下すると外気を吸入・圧縮してエアタンクに充填するという基本システムは同じものです。トラックに搭載されるエアブレーキや操作のサポート機能に用いられる圧縮エアの供給源で需要なパーツがコンプレッサーです。
コンプレッサーはトラックの運転をサポートする重要なパーツ
圧縮エアを動力源に作動するトラック搭載機能の代表的なものとしてエアブレーキが挙げられますが、エアブレーキ以外にもクラッチ操作やシフト操作などにも圧縮エアが用いられているケースは珍しくありません。安全で快適なトラックの運転は圧縮エアに支えられていると言っても過言ではなく、圧縮エアの供給源となるコンプレッサーはトラックの稼働に大きく影響していると言えるでしょう。
重要パーツコンプレッサー故障でトラックに生じる主な症状とは?
走行中のトラックの減速や停車を行う制動機能や操作のアシスト機能をつかさどる圧縮エアの供給源コンプレッサーに故障が発生すると、通常通りのトラック操作が困難となります。搭載コンプレッサーが故障するとトラックに発生する主な症状を紹介します。
コンプレッサーが故障すると圧縮エアの供給が行われない
正常な状態ではエアタンク内の圧力低下を圧力スイッチが感知すると、コンプレッサーが起動しエアタンクに圧縮エアが充填されますが、コンプレッサーが故障すると圧縮エアがエアタンクへ供給されず圧縮エア不足が発生します。
エアタンクから供給を受け稼働する装置への圧縮エアの供給が停止しすると、圧縮エアを動力に稼働する機能は稼働停止や動作不良などのトラブルが発生し、安全で快適なトラックの運転が不可能となります。
圧縮エア不足で作動しなくなるトラックの機能とは?
既に紹介したとおり中型以上のトラックには圧縮エアを動力源として稼働する機能が採用されおり、代表的な機能としてエアブレーキが挙げられます。
エアブレーキが効かない
バタ踏みなどでエアタンク内の圧縮エアを消費すると圧縮エア不足でエアブレーキが正常機能しなくなるのは知られていますが、圧縮エア供給を行うコンプレッサーが故障しても同様にエアブレーキが正常機能しなくなります。
エアサスが機能しない
またクラッチ操作やシフトチェンジを圧縮エアがサポートするシステムを搭載しているトラックでは、クラッチ操作やシフトチェンジが困難となりますしエアサス搭載車ではサスペンションが機能しなくなりトラックが危険な状態に陥ると言えるでしょう。
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トラックのコンプレッサー故障の主な原因とは
搭載コンプレッサーに故障が生じると、圧縮エアを動力に稼働する機能を搭載するトラックは正常機能しなくなり危険な状態に陥ると言えますのでコンプレッサー故障は避けたいトラブルだと言えます。
しかしコンプレッサー故障を避けるためには主な故障発生原因を掴み、的確なメンテナンスを行うなどの対処が必要だと考えられますのでトラック搭載コンプレッサー故障の主な発生原因を紹介します。
コンプレッサーの構成パーツと故障予防に必要なメンテンス
トラックに圧縮エアの供給を行う装置がコンプレッサーですが、コンプレッサー自体は日常メンテナンスが困難な装置であると言えます。またトラックの圧縮エア供給システムの総称としてコンプレッサーが使用されるケースもあり、圧縮エア供給ライントラブルの主な発生原因としてコンプレッサー2次側のエアドライヤーの存在が挙げられます。
エアドライヤーはコンプレッサーとエアタンクの間に設置される装置で、コンプレッサーで圧縮されたエアに含まれる水分や油分を除去し乾燥した圧縮エアをエアタンクに充填するための装置です。
エアドライヤーに使用される乾燥剤は定期的な交換が必要な消耗部品で乾燥剤の交換を怠ると圧縮エア供給ラインで不具合が発生し、コンプレッサートラブルとなるケースがあります。
基本的にトラックに搭載されるコンプレッサーは頑丈なパーツの1つ
コンプレッサーはエアコンや冷凍・冷蔵庫などにも搭載される汎用性の高いパーツであり、長い年月の間に非常に大量に生産されていることから既に完成の域に突入していると言える装置です。
長い年月大量に製造する過程で品質向上が繰り返された結果、現在のコンプレッサーの耐用年数は7~10年と言われている丈夫なパーツだと言えます。
コンプレッサー故障はトラックの経年劣化進行を示す目安となる
トラック搭載コンプレッサーは耐用年数が7~10年と言われる耐久性の高いパーツであることは既に紹介しましたが、耐用年数どおりに問題なくコンプレッサーを使用するためには付帯機器であるエアドライヤーのメンテナンスが肝心です。
エアドライヤーがトラブルを起こした場合は交換する必要があり、修理費用は5万~6万円が目安額となります。エアドライヤーの耐用年数は10万kmだと言われていますので、コンプレッサーを始めとする圧縮エア供給システムに不具合が発生した場合トラックの経年劣化の進行を表す目安だと捉えるべきでしょう。
経年劣化が進行したトラックはコンプレッサー以外のパーツも使用限度に達する
長期間使用したトラックはコンプレッサー以外にも各部で経年劣化が進行し、老朽化が進んでいると言えます。トラックに搭載される多くの重要パーツは耐用年数を10年又は10万kmに設定されており、コンプレッサー故障が発生したトラックは他の部分も使用限度に達するタイミングを迎えていると考えられます。
パーツ交換が続発するトラックは維持管理が困難となる
トラック搭載のコンプレッサーに故障が発生すると圧縮エアの供給が行われなくなるため、圧縮エアを動力として稼働する機能が使用不能や正常起動しなくなるため早急な対応が必要となります。
しかしコンプレッサーやエアドライヤーなどの圧縮エア供給システムの修理を行なっても、他の部分の老朽化は進行し続けるため交換が必要となるパーツが続出しトラックの維持や運行管理が困難となると言えます。
経年劣化でコンプレッサーが故障したトラックは乗り換えるのがおすすめ
トラックに圧縮エアの供給を行うコンプレッサーは一旦故障するとトラックの運行に大きな影響を及ぼす重要なパーツですが、基本的に耐久性の高いパーツだと言えますので故障発生は車両老朽化を判断する目安となります。
修理を行えばコンプレッサーは再び長期間の使用が期待できますが、他の部分が耐用年数に達してしまいトラックが使用できなくなるのではコンプレッサーの修理費用が無駄になってしまいます。
コンプレッサーが故障するほど使用したトラックは修理を行うよりも乗り換えた方がトラックに投じた費用を無駄にすることなく有効活用できるのではないかと考えられます。
中古トラック販売店を利用することで理想的なトラック乗り換えが行える
コンプレッサーを中心とした圧縮エア供給システムの修理費用と比較するとトラック乗り換え時に発生するトラック購入コストは非常に大きなものとなるのは事実です。商用車両で特別な架装を搭載したトラックの新車価格は決して安いものではなくトラック乗り換えの経済的負担は小さなものではないと考える方が多いのではないでしょうか?
しかし中古トラック販売店を利用して中古トラックを購入することで、予算に合わせた理想的なトラック乗り換えを実現することが可能となります。
中古トラック販売店には非常に多彩な中古トラックの品揃えがあり、導入コストを抑えたトラック乗り換えや必要な架装を搭載した中古トラックの購入などを短納期で実現できる魅力的なトラック購入先として自信を持っておすすめできます。
コンプレッサーが故障したトラックのリカバリーには中古トラック購入がおすすめ!
予算に合わせて希望する車両を購入できる可能性が広がる中古トラックの利用は、充実したトラック乗り換えの理想的な姿ではないでしょうか?使用中のトラックのコンプレッサーが故障した場合は、車両の老朽化が進んでいる目安だと捉え、中古トラック販売店を利用した乗り換えの実現をおすすめします。
まとめ
中型以上のトラックにはエアブレーキが搭載されていますが、エアブレーキを始めとする圧縮エアを動力として稼働する機能の動力供給源がコンプレッサーだと言えます。需要パーツのコンプレッサーが故障すると次のような症状が現れトラックが危険な状況に陥りますので、故障が発生した場合は中古トラックへの乗り換えをおすすめします。
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- エアブレーキやエアサスの動作停止
- クラッチ操作やシフトチェンジのアシスト機能の動作不良
- コンプレッサー故障は車両老朽化の目安