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トラックの心臓手術!エンジンオーバーホールや載せ替えのタイミング、費用の目安額とは?

トラックの心臓手術!エンジンオーバーホールや載せ替えのタイミング、費用の目安額とは?トラックの原動力となるエンジンは人間の心臓に例えられ、最重要パーツといっても過言ではないでしょう。高温・高圧・高回転という非常に過酷な環境で長時間稼働するエンジンは複雑で精密な構造で、気軽にパーツ交換などのメンテナンスが行えない部分も人間の心臓に似ていると言えるでしょう。
自走不能リスクが潜むエンジントラブルは早急な対処が求められますが、トラブルによってはエンジンオーバーホールやエンジン載せ換えが必要となるケースもあります。トラックの心臓手術とも言えるオーバーホールや心臓移植に相当する乗せ換えが必要となるタイミングや費用の目安額を紹介します。

トラックの心臓部エンジンも経年劣化が生じる消耗部品の1つ

トラックの心臓部エンジンも経年劣化が生じる消耗部品の1つ
トラックの原動力を発生させるエンジンは金属パーツの塊で高い耐久性を持つよう設計・製造されていますが、高温・高圧・高回転で稼働しているうちに精密に組み込まれたパーツに摩耗が生じます。

エンジンに組み込まれるパーツが摩耗するとメーカーが設定しているパーツ間のクリアランスバランスが崩れ、パーツに発生・蓄積したストレスが一定ラインを超えるとエンジントラブルの形で表面化します。

重要パーツで頑丈そうな金属パーツの塊であるエンジンですが、半永久的な耐用年数を持つものではなく、使用と共に内部に発生する経年劣化が進行すると寿命と呼ばれる使用限度に達してしまう消耗部品の1つであると捉えるべきでしょう。

調子の悪いエンジンを復活させる方法はオーバーホールと載せ替えの2種類

工業製品であるトラックのエンジンは自然治癒能力を持っていないため、オイル交換や添加剤の投入を行っても摩耗を取り戻すことができませんし、経年劣化をリセットすることもできません。

燃焼室内に付着する汚れやオイルパン内のスラッジなどは人為的な清掃が必要ですし、摩耗したパーツは物理的に交換する必要があります。エンジントラブルが生じるほど調子が悪いエンジンを復活させる方法は、エンジンオーバーホールかエンジン載せ替えの2種類だと言えます。

エンジンのオーバーホールとは

心臓手術に例えられるエンジンオーバーホールはトラックのエンジンを分解し、エンジン内部の状態を点検・清掃を行いながら必要に応じて組み込まれているエンジンパーツの交換を行う整備です。

エンジン載せ替えとは

心臓移植に例えられるのがエンジン載せ換えで、オーバーホールで対処できないほどトラブルが深刻な場合に行われる修理方法として、トラックに搭載しているエンジンを他のエンジンに乗せ換えてトラブルを解決します。

エンジン載せ替えやオーバーホールが必要となる原因とは

エンジン載せ替えやオーバーホールが必要となる原因とは
使用しているトラックにオーバーホールやエンジン載せ換えの必要が生じることはできることなら避けたいものですが、エンジントラブルが発生するとオーバーオールやエンジン載せ替えを迫られるケースも存在します。

オーバーホールやエンジン載せ替えを迫られる深刻なエンジントラブルを避けるために、どのようなトラブルが発生するとオーバーホールやエンジン載せ替えを迫られる事態に陥るのかを掴んでおく必要があります。

エンジンオーバーホールや載せ替えが必要となる3つの主な原因

心臓手術に例えられるオーバーホールや心臓移植に相当するエンジン載せ替えなど大規模な修理が必要となる程のエンジントラブルの発生は次に挙げる3つの原因によって発生すると言えます。

事故など外的要因が原因となるもの

トラックのエンジンオーバーホールや載せ替えが必要となる原因としてまず挙げられるのが、事故などの外的要因によってエンジンが大きなダメージを負ってしまったケースが挙げられます。外圧の影響でシリンダーブロックが割れた場合などは、オーバーホールではなく載せ替えが現実的だと言えるでしょう。

メンテナンス不足で生じるエンジントラブルによるもの

エンジンのコンディションを良好に保つためには定期的なメンテナンスが非常に効果的で、逆にメンテナンスを怠ると多くのエンジントラブル発生の原因となるとも言えます。メンテナンス不良でコンディションが悪化し、オーバーホールやエンジン載せ替えを迫られるケースも少なくありません

経年劣化によるエンジン内部パーツの摩耗によるもの

本来エンジンは高い耐久性を持つ丈夫なパーツですが、既にふれたとおり長期間の使用でエンジン内部の搭載パーツに経年劣化が生じ摩耗することでオーバーホールやエンジン載せ替えを迫られるケースも存在します。

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使用限度に達したエンジンに行うオーバーホールや載せ替えは先延ばしできる

使用限度に達したエンジンに行うオーバーホールや載せ替えは先延ばしできる
トラックのエンジンに行うオーバーホールやエンジン載せ替えの原因が長期間の使用による経年劣化によるものである場合はエンジンが使用限度に達していると捉えるべきですが、オーバーホールやエンジン載せ替えでエンジンを蘇らせることは可能です。

しかし、オーバーホールやエンジン載せ替えの必要に迫られる前にメンテナンスやトラックの乗り方を工夫することで、使用限度に達するのを先延ばしにしてオーバーホールやエンジン載せ替えのタイミングを遅らせることができます。

メンテナンスや乗り方でエンジンの寿命を延ばすことが期待できる

丁寧な運転や適切なメンテナンスがトラックの寿命を延ばすのに効果的であることは知られていますが、その理由は意外と知られていないようです。

丁寧な運転や適切なメンテナンスがトラックの寿命を延ばすのに効果的である理由を紹介します。

エンジンオイル管理は使用限度を延ばすために重要なポイント

稼働中のエンジン内部が高温・高圧・高回転の状態であることは既にふれましたが、非常に過酷な環境で擦れ合う金属パーツの摩耗を防止するのがエンジンオイルです。潤滑・密封・冷却・洗浄分散・防錆などの作用を持つエンジンオイルは、金属パーツの摩耗を防止するのに大きく貢献しておりエンジンオイルの不足や劣化がエンジントラブルに繋がると言っても過言ではありません。

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エンジンの負担を抑えた運転でエンジン寿命が伸びる

急発進・急加速・急停車などの急の付く運転は事故の原因と成り得る危険な運転であると共に、トラックのエンジンに大きな負担をかけ経年劣化の速度を加速させる運転でもあります。余裕を持った発進や丁寧な変速を行うことでエンジンにかかる負荷を低下させることはエンジンの寿命を延長するのに高い効果が期待できます。

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エンジンのオーバーホールや載せ替えのタイミングやコストとは

エンジンのオーバーホールや載せ替えのタイミングやコストとは

エンジンに負荷をかけない丁寧な運転や適切なメンテナンスを行うことでエンジンの寿命を効果的に延ばすことに成功したとしても、半永久的にトラックを使用することはできません。

工業製品であるトラックのエンジンは必ず寿命と呼ばれる使用限度に達するため、使用限度に達するタイミングがオーバーホールやエンジン載せ替えのタイミングとなります。

高額なエンジンは高い耐久性をもつ丈夫なパーツ

トラックの原動力を発生させ心臓部と呼ばれるエンジンは、トラックの搭載パーツのなかでも群を抜いて高額なパーツと言えます。しかし代表的な主要パーツであり高額パーツであるエンジンの耐久性はメーカーの信用に関わる重要な問題ですので、各メーカーが高い耐久性を持つエンジンの開発を行っているため、車両区分別のトラックのエンジンの寿命は次に挙げる距離が一般的だと言われています。

・小型クラス:約20万km
・中型クラス:約40~50万km
・大型クラス:約70万km

上に記した使用限度に達する距離は使用方法やメンテナンス状態で異なるためあくまで目安距離となりますが、走行距離が上記の距離に近づいている場合はオーバーホールやエンジン載せ替えのタイミングが迫っていると捉えるべきでしょう。

エンジンのオーバーホールや載せ替えコストの経済的負担は小さくない

オーバーホールやエンジン載せ替えは経年劣化が進んだエンジンやトラブルが発生したエンジンを蘇らせトラックのリフレッシュ効果が期待できるものの、共に費用が高額となるため経済的負担は決して小さなものではありません。

トラックの車両区分やエンジンのコンディション、依頼先によって金額は異なりますが、エンジンのオーバーホールは50万円以上の費用が必要となります。またトラック搭載パーツのなかでも群を抜いて高額なパーツのエンジンを載せ替えるのには中古エンジンでも100万円前後、新しいエンジンの場合は数百万円が必要となるケースも存在します。

エンジンオーバーホールや載せ替えが必要となったトラックは乗り換えのタイミング

エンジンオーバーホールや載せ替えが必要となったトラックは乗り換えのタイミング
エンジンのオーバーホールや載せ替えを行うとトラックのリフレッシュが行えますが、費用は決して安いものではないのが実情です。またエンジンのリフレッシュを行った場合でもトランスミッションやその他のパーツは老朽化が進んだままですので、エンジンをリフレッシュしたと言っても新車のコンディションを取り戻せるものではありません。

そこでトラックがオーバーホールやエンジン載せ替えを迫られるタイミングに達した際のもう1つの選択肢としてトラックの乗り換えが挙げられます。オーバーホールやエンジン載せ替えを行わずに新たなトラックに乗り換えることで、経年劣化をはじめとする問題が一気に解決するのでおすすめです。

中古トラック販売店は費用対効果の高いトラック乗り換えが実現できる

「トラックの乗り換えと言っても予算も時間もかかるのではないか?」と考える方におすすめしたいのが中古トラック販売店を利用したトラックの乗り換えです。さまざまな中古トラックを取り扱う中古トラック販売店であれば予算に合わせて短期間で効果的なトラック乗り換えの実現が可能です。

エンジンオーバーホールや載せ替えよりも中古トラックの購入がおすすめ

トラックのエンジンオーバーホールや載せ替えは高額な費用が必要となると共に、完了までに少なからぬ時間が必要となり、その間はトラックを使用することができなくなります。トラックを動かすことができなければ運送業務が行えませんので、トラックドライバーの方にとって死活問題となるのではないでしょうか?

オーバーホールやエンジン載せ替えに迫られる局面を切り抜ける方法として、中古トラック販売店を利用した中古トラックへの乗り換えは自信を持って提案できる効果的でおすすめの方法です。

まとめ

トラックのエンジントラブル解決法の切り札としてオーバーホールやエンジン載せ替えが存在しますが、トラックの走行性能で重視するべきはトータルバランスだと言えますので経年劣化の進行したトラックは乗り換えで対処するのがおすすめです。

オーバーホールやエンジン載せ替えを迫られるエンジン寿命を少しでも延ばすために効果が期待できる方法と寿命に達した際のおすすめの対処法は次のとおりです。

  • 徹底したエンジンオイル管理はエンジン寿命を延ばすのに効果的
  • 丁寧なトラックの運転は安全性とトラック寿命延長が両立できる
  • エンジン寿命に達した場合は中古トラックへの乗り換えで対処する

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