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トラック走行中のエンジン停止トラブルの発生原因と予防策・故障修理費用の目安額を徹底解明!

トラック走行中のエンジン停止トラブルの発生原因と予防策・故障修理費用の目安額を徹底解明!走行中のトラックのシフトミスなどで生じたエンストなら簡単にリスタートできますが、エンジントラブルで生じるエンストの場合は深刻な状況であるケースも珍しくありませんので、トラック走行中のエンジン停止トラブルの発生原因と予防策・故障修理費用の目安額を紹介します。

走行中のトラックのエンジンが止まるエンジントラブルとは

走行中のトラックのエンジンが止まるエンジントラブルとは
突然発生するエンジン停止トラブルは、エンジンが失速・停止することからエンジンストールと呼ばれ一般的にはエンストと略されています。ドライバーがシフトチェンジを行うMTシステムを搭載するトラックの発車や低速走行時にはシフトチェンジ・クラッチ・アクセル操作のミスで発生することも珍しくありませんが、走行中にエンジンが止まるケースは稀だと言えるでしょう。

またアクセル操作やエンジン回転数、車速に応じて自動変速を行うATシステムを搭載するトラックではエンストは発生し難く、ATトラックの走行中に発生するエンストはエンジンにトラブルが生じている可能性が高いと考えられます。

走行中にエンジンが止まるトラブルは危険

MTトラックの発車や低速走行時はエンストが発生しやすい状態であると言えますので、MTトラックの発車や低速走行時にエンストが発生してもリスタートできれば問題ありません。

しかし走行時やATトラックに発生するエンストの場合はエンジントラブルが発生しているケースが珍しくないため、走行中のMT車両やAT車両のエンジンが止まる場合は整備工場で点検・整備を行うことをおすすめします。

エンジントラブルは症状が軽い段階であれば簡単な修理でリカバリーできるケースが珍しくない半面、放置して症状が悪化しダメージが大きくなるとリカバリーが困難となると捉えるべきでしょう。

エンジンが止まるトラブルで最も発生率の高いのはガス欠

走行中にエンジンが止まるエンストが発生した場合は深刻なトラブルの発生が予想されると紹介しましたが、最も発生確率が高いエンストの原因はガス欠によるものです。ガス欠は燃料を補充すればリカバリーできる些細なトラブルですので機関的には問題ないと言えます。

しかし高速道路上でガス欠になると道路交通法第75条の10に抵触し高速自動車国道等運転者遵守事項違反で処罰の対象となるので注意が必要です。

第七十五条の十
自動車の運転者は、高速自動車国道等において自動車を運転しようとするときは、あらかじめ、燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量又は貨物の積載の状態を点検し、必要がある場合においては、高速自動車国道等において燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量の不足のため当該自動車を運転することができなくなること又は積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない。

またディーゼルトラックの場合はガス欠でエンジンが止まると、燃料供給ラインでエア噛みが発生するので給油後にエア抜きを行う必要があります。

ガス欠以外で走行中にエンジンが止まるトラブルの主な発生原因とは

ガス欠以外で走行中にエンジンが止まるトラブルの主な発生原因とは
ガス欠でトラックのエンジンが止まるトラブルはプロドライバーにとって恥ずかしいトラブルですが、誰もが1度は経験するのではないかと言えるほど軽微なトラブルだと言えます。

しかしエンジンなどの機関に問題が生じて発生するエンストの場合は、既にふれたとおり深刻なトラブルに繋がりかねない可能性を秘めた厄介なトラブルだと言えます。走行中のエンストを回避するためにはエンジンが止まるトラブルの発生原因を掴んでおくことが効果的だと言えますので、トラック走行中にエンストが発生する主な原因を紹介します。

エンジンが止まるトラブルは発生原因によって5つに分類できる

通常問題がない状態で走行するトラックのエンジンが突然止まることは有り得ないと言えますので、トラック走行中にガス欠以外で発生したエンストは深刻なエンジントラブルの可能性があると考えられます。

ガス欠以外の原因で走行中のトラックに発生するエンストの主な原因として次の5つが挙げられます。

電気系が原因で生じるもの

トラックの電気系統に不具合が生じエンジンが止まるトラブルで、発生すると後ろからトラックが引っ張られるような感覚を覚えた後にエンジンが止まる症状が一般的なタイプのトラブルです。

燃料系が原因で生じるもの

トラックのエンジンへ燃料を供する燃料供給系等に不具合が生じエンジンが止まるトラブルで、発生するとガス欠時のようにトラックが息をつくような感覚を覚えた後にエンジンが止まる症状が一般的なタイプのトラブルです。またアクセルを踏みこんだ際やカーブや坂などの斜面にさしかかるとエンストが発生する場合も燃料供給系等の不具合によるものであると推測できます。

吸気系が原因で生じるもの

トラックのエンジンへ空気を供する吸気系等に不具合が生じエンジンが止まるトラブルで、アクセルを戻すとエンジンが止まる症状が発生します。

タイミングベルトが原因で生じるもの

クランクシャフトとカムシャフトの回転周期を一致させ点火やバルブ開閉のタイミングをコントロールするタイミングベルトが切れると走行中でもエンジンが突然停止します。

エンジンブローが原因で生じるもの

エンジンブローが生じると異音や異臭、異常振動が発生した後にピストンの抱き付きや焼き付きなどでエンジンが停止します。

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エンジンブローやタイミングベルトが原因で生じるトラブルは修理費用が高額となる

エンジンブローやタイミングベルトが原因で生じるトラブルは修理費用が高額となる
トラック走行中にエンジンが止まるエンストの主な発生原因のなかでもエンジンのシステムが故障発生原因となっているエンジンブローやタイミングベルトの修理には少なからぬ費用が必要となります。

エンジンブローでエンジンが止まる場合はオーバーホールや載せ替えが必要

エンジンが止まるほどのエンジンブローが発生した場合は、残念ながらエンジンに重度のダメージが発生していると考えられるため、オーバーホールで修理する必要があると推測できます。

エンジンを分解して点検・清掃・整備を行いながら進めるオーバーホールの費用目安は、修理の依頼先・交換パーツの種類・数などで異なりますが少なくとも50~100万円は必要となると考えるべきです。

オーバーホールで修理できない程のダメージを負ったエンジンは載せ替えの必要がありますが、エンジンはトラックのなかでも最も高価なパーツですので数百万円の出費が求められます。

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エンジンが止まるトラブルの予防策はしっかりとしたメンテナンス

エンジンのオーバーホールや載せ替えを迫られるトラックのエンジントラブルは絶対に避けたいものですが、トラック走行中のエンストを発生させるトラブルは日頃のメンテナンスで予防することが可能です。

エンジントラブルの多くがエンジンオイルの不足や劣化、冷却装置の冷却液の不足や劣化に起因するためエンジンオイルや冷却液の量や品質をしっかりと管理することでトラック走行中のエンスト発生率を大きく低下させることが可能だと言えるでしょう。

エンジンの経年劣化が原因でエンジンブローが生じた場合は深刻

エンジンの経年劣化が原因でエンジンブローが生じた場合は深刻
トラック走行中のエンスト予防策としてしっかりとしてメンテナンスを紹介しましたが、長期間の使用で経年劣化が進みエンジン自体が老朽化したトラックの場合はメンテナンスだけでトラブルを回避するのが困難となるのも事実です。

エンジンに搭載される金属パーツは高圧・高熱・高回転で稼働するため、長期間使用することで摩耗することが避けられません。摩耗によってメーカーの設定するパーツ間のクリアランスバランスが崩れることでさらに摩耗速度が加速するため、老朽化したエンジンはトラブル発生までのカウントダウンを行いながら走行していると言っても過言ではありません。

経年劣化でエンジントラブルが生じた場合は乗り換えも検討するべき

老朽化が進んだトラックでも「エンジンのパーツを交換すれば良いのでは?」と考える方も存在しますが、既述のとおりエンジン内部のパーツ交換になるとエンジンを分解する必要があるため交換費用が高額となります。

またエンジンのパーツを交換した場合でも他のパーツも劣化が進み次々に交換時期に達するため、老朽化が進んだトラックを従来通りに維持することは困難となると言えます。長期間使用して老朽化したトラックにエンジントラブルが発生した場合は乗り換えを行った方が結果的に安上がりとなることは珍しくないので、トラック乗り換えの検討を強くおすすめします。

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理想的なトラック乗り換えは中古トラック販売店で実現できる

理想的なトラック乗り換えは中古トラック販売店で実現できる
走行中のトラックでガス欠以外の理由で発生するエンストの発生原因は経年劣化やトラックの老朽が大きく影響するものが多いと言えます。経年劣化が進行し老朽化したトラックは搭載する全てのパーツが使用限度に達する寸前であると考えると、止まったエンジンを修理するよりも乗り換えを行った方か効果的であるのではないでしょうか?

しかしトラック乗り換えには乗り越え費用や納車期間など解決すべき問題が存在するのも事実で、現状維持に近い形での問題解決のために漠然と修理を依頼してしまう方が少なくないのも事実です。

中古トラックへの乗り換えでエンジンが止まるトラブルのリカバリーがおすすめ

修理を行った場合でも経年劣化で老朽化したトラックをリフレッシュすることはできませんので、近い将来再びトラブルが発生することは目に見えているため修理は問題を先送りにしているにすぎないと考えられます。

中古トラック販売店を利用してコンディションの良い中古トラックを購入し乗り換えれば、走行中にエンストが発生するトラックより遥かに良好なコンディションの車両への乗り換えを実現することができます。

トラック乗り換え時に生じる乗り換え費用や納車期間の問題もさまざまな中古トラックを取り扱う中古トラック販売店であれば、効果的に解決することが可能で理想的な乗り換えが行えると言えるでしょう。

走行中のトラックでエンストが発生した場合は中古トラック販売店を利用した乗り換え計画を検討することを強くおすすめします。

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まとめ

トラック走行中にエンジンが止まるエンストが発生すると驚きのあまり思考停止に陥りそうになりますが、ハザードを点灯させ周囲にトラブル発生を知らせながら惰性で路肩に寄せ停止して下さい。

しばらく放置してリスタートできる場合もありますが、エンジントラブルが発生している状態であることを忘れずに整備工場に直行することをおすすめします。エンスト修理の際には次に挙げるポイントを意識して修理計画を立てると効果的だと言えます。

  • 電気系・燃料供給系・吸気系のトラブルなら修理を進める
  • エンジンブロー修理やタイミングベルトの交換費用は高額となる
  • オーバーホールやエンジン載せ替えが必要であれば乗り換え検討を

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