高速道路で渋滞にハマったときの対処法!どの車線にいるのがベスト?
まず高速道路の渋滞の原因を把握する
標準的な3車線の道路の高速道路で、第1走行車線、第2走行車線、そして追い越し車線があり、3車線が全て埋まってしまって全く動かないという渋滞を想定して話を進めていきましょう。
基本的に高速道路の追い越し車線は追い越しをするための車線ですので、第2走行車線の車を追い抜いたあと、また第2走行車線に戻るというプロセスが必要になります。しかし本当に密になっている渋滞の時は、すべての車線がふさがってしまっている状態になるんですね。まずその渋滞の原因というものに注目する必要があります。
事故が渋滞の原因になっている場合の対処法
渋滞の原因がもし事故であった場合、可能性としてなんですが、第1走行車線での事故が非常に多いです。
第2走行車線の事故というのもあるんですが、基本的には車を路肩もしくは第1走行車線に停車させて交通誘導している場合がほとんどですので、基本的には第1走行車線から混んでくるという風に考えておけばいいと思います。
合流地点での事故が頻発
この事故の原因としても、やっぱり合流での事故というのが非常に多いんですね。
高速道路の場合ですが、合流車線というのは基本的には左側から入ってくるわけです。
つまり第1走行車線のほうに合流レーンが入ってきて、合流してくる車とのそこでの接触というのが非常に多いです。
行楽シーズンでなくても、例えば土曜の夜、それから土曜の昼間などに、関越自動車道で言うと高坂、東松山、嵐山、花園といったところの合流車線で追突、玉突き、もしくは側面衝突というような事故が非常に起きやすくなっています。
基本的に高速道路の事故のおそらく6、7割が合流、もしくは玉突きによる追突事故と考えていいでしょう。
それが一番発生しやすいのが、第1走行車線ということになります。
事故が起きた際の渋滞発生プロセス
そういった事故が起こってからどういったプロセスが起こるかというと、まず第1走行車線が基本的には通行規制ということで、カラーコーンが立って車が通れなくなります。
ですので第1走行車線が閉鎖されるわけですね。
そうすると第2走行車線に流れる車が出てきます。この時に合流での譲り合いで渋滞が発生してくるわけですね。
だんだん車の流れが悪くなってくるということです。
第2走行車線にいる車はどういう行動を取るかというと、第1走行車線からいっぱい車が入ってくるので、追い越し車線のほうに逃げようとするん
ですね。
こういった場合はパンパンの状態なので、基本的には第2走行車線と追い越し車線が完全に渋滞している状態になります。
ということで、左から逃げてくる車を両方の車線で受け入れないといけないという現象が起こるわけですね。
第2走行車線に移るのがおすすめ
こういった状態で事故の地点から後ろの方に並ぶ場合は、第2走行車線に移ることをお勧めします。
第1走行車線が絞られているので、いずれ第1走行車線の車は第2走行車線に逃げてくるんですね。
そこで最初から第2走行車線を走っていれば、わざわざ車を縫って右側に車線合流するような必要がなくなるわけです。
その時点で事故の確率も低くなります。
自分が無理やり車を進路変更しなくて済むわけですから、前の車を譲ってあげればいいわけですね。
基本的にそういった事故が発生したら、第2走行車線と追い越し車線というのはほとんど進むスピードは変わらないです。
また、第1走行車線は非常に進みにくい車線ということになります。
事故の状態をラジオの中で聞くなりしてなるべく詳細な部分を調べておく必要はあるのですが、基本的に7、8割の確率で、第1走行車線の車線規制というのがほとんどです。なのでこれを覚えておけばいいと思います。
自然渋滞で混んでいる際の対処法
今度は、事故ではなくて完全な自然渋滞で3車線とも車の動きが非常に鈍い状態になったとき、どの車線を走れば早く進む確率が高いかという話をしていきましょう。
テレビ番組の検証番組などとかですと、なぜか第1走行車線と追い越し車線、この2つの車線を比較したりします。
しかし追い越し車線というのは本来は追い越すために走る道路ですので、渋滞の時はどうしても溢れちゃって仕方ないものの、追い越し車線を走ったら第2走行車線に戻るというのが原則なんですね。
ですので、ここでは第1走行車線と第2走行車線、この2つの道路で比較したいと思います。
自然渋滞でも第2走行車線を走るのがベスト
結論から言いますと、そういった本当に動かないような自然渋滞の場合も、第2走行車線を走る方がベストです。
というのは、第1走行車線はやはりインターチェンジからの合流車両を受け入れなければならないわけですね。
それからパーキング、サービスエリアからの車両も受け入れなければなりません。
基本的に合流してくるレーンを対応しなければならない数が一番多いのは、第1走行車線です。
ということで、第2走行車線をあらかじめ走っていれば、比較的第1走行車線よりも走れる確率が高いというようなことが言えるわけです。
事故を避けるのが第1
ただ、本当にパンパンの時はそれでも微々たる差で、若干第2走行車線の方が流れる可能性が高いかなというぐらいで考えていただければいいと思います。
本当にパンパンの時っていうのはあまり変化しないですし、1時間頑張って車を縫って縫って前に進もうと思っても、大して変わらないです。
変わっても5分10分の差ですのでそこまで過剰に気にすることはないのですが、やはり第1走行車線は合流の車を受け入れなければならない車線ですので、接触事故とか合流の際の追突事故というのが起こりやすい車線でもあるんです。
ですから渋滞の時に一番事故が起こりやすいのは第1走行車線という統計があります。
ひとつの走行車線をキープして走るのがおすすめ
ちなみによくあるパターンとして、第1走行車線を走っててなかなか動かなくなってしまい、第2走行車線に移ってみたものの今度は第1走行車線がスーッと動くように。そこでまた第1走行車線に戻ったら、今度は第2走行車線が動くようになっちゃったっということがよくあります。
これはなぜ起こるのかというと、ある理由があるんです。
というのは、第1走行車線がいきなりスーッと動き出したという時というのは、その先のパーキングエリアに入った車の分が開いたということなんですね。
つまりパーキングに入った車の分、第1走行車線が開きますので、それを詰めるためにすっと進んだように見えるということ。
もしその時「あ、進んだ」と思って第1走行車線に入ると、今度はそのパーキングから出る車を受け入れるので詰まるんですね。
そうすると今度は第2走行車線が動くというような現象が起こるんです。
基本的には、すでに第2走行車線を走っているんだったら、そのままずっと第2走行車線を走られた方がいいと思います。
ちょっと動いたと思って第1走行車線に移ったとしても、そういう理由でそのような現象が起きていますので、結局止まります。
特に高速道路で車線変更する時はそれだけ車のモーションが大きくなり、事故に遭う確率、事故を起こす確率が比較的高まるわけです。一つの車線をずっとキープしながら集中して走るというのが、事故を起こさないためにも、疲れないで走るためにも重要なことなんじゃないかなと思います。
まとめ
今回は、高速道路でどの車線が一番渋滞の時に流れやすいのかというテーマでお伝えさせていただきました。
単純に渋滞を回避するテクニックというよりは、いかにしてそういった渋滞の中で事故を起こしにくいような運転ができるかという論点でご紹介しました。