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トラック同様に体のメンテナンスも重要事項!トラックドライバーの健康管理とは?

トラック同様に体のメンテナンスも重要事項!トラックドライバーの健康管理とは?
キャビンのシートに座ってトラックの運転を行うトラックドライバーに対して「手足を少しだけ動かすだけの楽な仕事」というイメージを持つ方が一定数存在するようですが、残念ながらそのイメージは大きく誤ったもので訂正すべきだと言えます。
トラックドライバーが長時間キャビンのなかでトラックの運転を行うのは間違いありませんが、荷物の積み下ろしの際には腰に大きな負担がかかる上に運転時は座った状態が続くため、ドライバー特有の職業病がいくつか存在します。トラックドライバーの職業病や求められる健康管理について紹介します。

トラックドライバーに求められる健康管理とは?

トラックドライバーに求められる健康管理とは?
すべての人にとって「健康であること」は非常に重要であることは言うまでもありませんが、特に近年の健康志向の高まりから徹底的な健康管理を行いながら日々を過ごす方が増加していると言われています。

1日のなかの多くの時間をトラックの運転に費やすトラックドライバーにとっても健康管理は非常に重要な問題ではあるものの、荷主のリクエストに応じるため時間が不規則になりやすく健康管理が難しいとも言われています。

しかしトラックの運転席に座っている時間が多いことで、>運動不足に陥りやすく心理的ストレスも少なくない上に、荷物の積み下ろし作業が腰に大きな負担をかけるなど特有の職業病を引き起こす環境にいるためトラックドライバーは徹底した健康管理を行う必要があると言えるでしょう。

トラックドライバーの健康状態は安全運行に大きく影響を及ぼす

車両サイズや車両重量が大きなトラックは一瞬の判断ミスで走る凶器となりかねない側面を持っていることから、トラックのハンドルを握るトラックドライバーには高い注意力や判断力が求められます。

プロドライバーであるトラックドライバーの運転技術は平均的に高いレベルにあると考えられますが、体調不良では注意力が低下し一瞬で正確な判断を下すことができなくなるため高い運転技術を活かせず事故を起こしてしまうリスクが非常に高くなると言えるでしょう。

トラックドライバーのなかでも長時間労働の長距離ドライバーは特に健康管理が重要

ひと口にトラックドライバーと言っても近距離から長距離まで運行距離は異なりますし、ある程度運行スケジュールが確定したものから毎回集積地と目的地が異なるものまで就労環境にはさまざまなタイプが存在します。

さまざまな形で車両を運行させるトラックドライバーのなかで、健康管理が求められながらも実現が最も困難だと言われているのは長距離ドライバーではないでしょうか?

運転時間が長時間に及ぶ上に運行車両が大きい傾向にある長距離トラックの運転は非常に過酷であることから長距離ドライバーの肉体的、精神的負担は非常に大きく最も健康管理が必要となる環境でハンドルを握っていると言えるでしょう。

トラックドライバーに襲いかかる代表的な健康トラブルとは?

トラックドライバーに襲いかかる代表的な健康トラブルとは?
トラックドライバーの健康を蝕む職業病にはさまざまなものが存在し、健康を損ねた状態でハンドルを握っているトラックドライバーの数は非常に多く大部分のトラックドライバーが何かしらの健康トラブルを抱えていると言われています。

ドラックドライバーに襲いかかる代表的な健康トラブルとして、次のようなものが挙げられます。

・高血圧
・心臓疾患
・腰痛
・ヘルニア
・痔

上記の5つがトラックドライバーに襲いかかる5大疾患だと言われ、トラックドライバーの職業病と言っても過言ではないでしょう。

トラックドライバーは高血圧や心臓疾患発症リスクが高い傾向にある

長時間座った状態で運転を行うトラックドライバーはどうしても運動不足となる傾向が強く肥満になりがちですし、心理的ストレスや眠気を解消するために喫煙率が高いのも事実です。

また長距離ドライバーは睡眠時間が不規則な生活が続くため高血圧や心臓疾患の発症リスクが高く、運転中に発症したことが原因と考えられる事故も毎年のように発生しています。

運転中に発症する体調不良は脳や心臓疾患が大多数となる

トラックドライバーに襲いかかる健康トラブルのなかで危険性が高いのが高血圧や心臓疾患で、高血圧の影響で運転中に脳梗塞を発症させるトラブルは後を絶たない状態だと言えます。

脳梗塞や脳血管障害、心筋梗塞などの心臓疾患はドライバーの生命を脅かす非常に危険な疾患だと言えますし、トラック運転中にこれらの健康トラブルが発症した場合の生還率は30%代だと言われているため健康管理を徹底する必要があると言えるでしょう。

多くのトラックドライバーが腰痛やヘルニア、痔に悩まされている

トラックドライバーの健康状態が良好であれば運転に集中し高い注意力と判断力、運転技術を発揮することができると考えられますが、注意力や判断力を損なわせる不快な症状を発生させるのが腰痛やヘルニア、痔などの健康トラブルです。

長時間座ったままの姿勢であることや運動不足、荷物の積み下ろしなどで腰痛やヘルニアを発症するトラックドライバーは少なくなく、不規則な生活や座ったままの姿勢が痔の原因となると言われています。

トラックドライバーの拘束時間や休憩時間は厚生労働省によって定められている

トラックドライバーの拘束時間や休憩時間は厚生労働省によって定められている
トラックドライバーが健康状態を良好に保つためには疲労蓄積や体力消耗を回避するために程度な休憩を取ることが重要ですが、運送業務に追われて満足な休憩を取らないままハンドルを握り続けるケースは珍しくないようです。

しかしトラックドライバーの拘束時間や休憩時間は厚生労働省によって厳格に定められており、休憩を取らずにハンドルを握り続けることは健康トラブルの原因になると共に違法行為となるため、適度な休憩を挟みながらトラックを運行させる必要があります

トラックドライバーの拘束時間は基本的に1日13時間まで

厚生労働省が定める「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」ではトラックドライバーの拘束時間は基本的に1日13時間までで条件付きで最大16時間までが認められています。

15時間以上の拘束は1週間に2回までに制限されており、1ヶ月の拘束時間は293時間までとなっていますので15時間以上の拘束は週1回1ヶ月4回までしか行えませんが、逆に週1回・月4回は16時間までの運行が可能ですので、残りの時間で健康管理を徹底するべきでしょう。

トラックドライバーの連続運転可能時間は最大4時間まで

1日の拘束時間は基本13時間、最大16時間までですが、その間トラックドライバーがずっと運転し続けることは禁じられています。注意力と判断力を損なわず安全な運行を実現するためにトラックの運転は1回最大4時間までで4時間走行の後は30分以上の休憩を取る必要があります。

休憩時間は30分以上まとめて取る必要はないため、10分以上の休憩を3回以上取ることで30分以上の休憩に代えることも可能ですので、自分の運転リズムや道路状況に合わせて変化させることもできます。

適度な休憩を取ることで疲労回復を行うことも、トラックドライバーにとって重要な健康管理の1つだと言えるでしょう。

健康管理に欠かせない健康診断!トラックドライバーが行うべき検査項目とは?

健康管理に欠かせない健康診断!トラックドライバーが行うべき検査項目とは?
拘束時間を厳守し程度な休憩を挟んだ適切な運行計画のなかでトラックのハンドルを握ることはトラックドライバーの健康管理の基本ですが、健康診断を受け自身の健康状態を正確に掴んでおくことも健康管理を行う上で重要だと言えるでしょう。

トラックドライバーに対して行われる10の検査項目

トラックドライバーの健康状態を正確に掴むために必要となる健康診断の検査は、次に挙げる10の検査項目で行われます。

・既往歴・業務歴調査、自覚症状・他覚症状有無の検査
・身長・体重・腹囲・視力・聴力の検査
・胸部エックス線検査
・喀痰検査
・血圧・貧血の検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査

健康診断は健康状態のチェックのみ!ドライバー自身が行う健康管理が重要となる!

専門家による健康診断は、トラックドライバーの健康状態を正確に掴むことはできますが、あくまで検査を行うものであり治療ではないため健康診断で健康トラブルを発見しても処置は行われません。

定期的に健康診断をしているから健康状態に問題がないという訳にはいきませんので、健康診断の結果を踏まえてトライバー自身が健康管理を行うことが重要となります。

トラックドライバーが心掛けるべき健康管理方法とは?

トラックドライバーが心掛けるべき健康管理方法とは?
トラックの安全な運行のためにドライバー自身が具体的に行うべき健康管理が気になりますので、トラックドライバーが行うべき健康管理を紹介します。

多くのトラックドライバーの栄養バランスは偏りがち!バランスの取れた食生活が重要

古くから「命は食にあり」や「薬食同源」と言われるように、健康の源はバランスの取れた食事であると言っても過言ではないでしょう。しかし時間に追われるトラックドライバーは簡単に食事を済ませてしまう傾向が非常に強く、栄養バランスが偏りがちであると言えます。

また精神的なストレス解消を食事で行う方も少なくなく、座りっぱなしで運動不足となりがちなトラックドライバーの体重を増加させ肥満に繋がることも珍しくありません。炭水化物・脂肪・タンパク質・ ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養バランスの取れた食事を心掛けることが健康管理の第一歩だと言えるでしょう。

生活習慣病の原因となる運動不足はトラックドライバーの大敵!運動を心がけよう!

荷物の積み下ろしは確かに過酷な肉体労働ですが相対的にトラックドライバーの運動量は不足している傾向にあると言われており、健康トラブルの原因として運動不足も挙げられています。

せっかくの休日には体を休ませたいと考えるのも判りますが、健康管理のために散歩やジョギングなど軽い運動を行って気分転換を図ることを強くおすすめします。

まとめ

過酷な労働環境のなかでハンドルを握るトラックドライバーは、通常よりも高いレベルの健康管理が求められると言えるでしょう。定期的な健康診断を受け自身の健康状態を正確に掴むことはもちろん次に挙げる3つの方法で健康管理を行うことをおすすめします。

  • トラック運手中は適度な休憩をはさみ疲労回復と体力温存に努める
  • 食生活の見直しを図り栄養バランスの取れた食事を心がける
  • 日常生活に運動を取り入れ運動する習慣をつける

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