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陸海空で行われるコンテナ輸送!陸送を支えるトラック・トラクター・トレーラーとは?

陸海空で行われるコンテナ輸送!陸送を支えるトラック・トラクター・トレーラーとは?
高い輸送品質を保ちながら大量の貨物輸送を行えるコンテナ輸送は現代物流や国内経済を支えるために欠かすことのできない存在だと言えるでしょう。
大量にコンテナを積み込んだ貨物船や陸送で行われるコンテナ輸送などを目にする機会は決して少なくないため、コンテナで貨物が輸送されていることは広く知られています。しかしコンテナ輸送がどのように行われているのかを具体的に知る機会は少ないためコンテナ輸送の陸送を支えるトラック・トラクタートレーラー についてなどコンテナ輸送を解説します。
<こちらの記事では海上コンテナについて詳しく解説しています>
海上コンテナの種類・サイズ!コンテナに対応したトラックの種別もご紹介!

輸送方法を問わず大量に行われるコンテナ輸送とは?

輸送方法を問わず大量に行われるコンテナ輸送とは?
アルミ製も存在するものの、製造コストや耐久性などに優れるスチール製コンテナに貨物を内封し、輸送するコンテナ輸送は航空貨物・海上輸送・陸上輸送の全ての輸送フィールドで活用されている国内物流の主役的存在だと言えます。

統一した規格で製造されているため、どのような形状の貨物でも効率良く輸送できることや、頑丈なだけではなくさまざまな貨物に対応できるコンテナタイプが存在することから高い輸送品質を実現できることなどがコンテナ輸送のメリットとして挙げられます。

2018年に行われた全日本トラック協会の発表では国内物流のなかでトンベースでは約90%の輸送がトラックによって行われているため、コンテナ輸送とトラック輸送は非常に密接な関係にあると考えられます。

コンテナ輸送に用いられるコンテナは積載物で使い分けられる

コンテナ輸送に用いられるコンテナは積載物で使い分けられる
参照元:シゴ・ラボ

コンテナと聞くとコルゲート状の鋼板で作られた「頑丈なブロック状」のタイプをイメージする方が多いのではないでしょうか。ブロック状のドライコンテナは確かに最も普及しているタイプのコンテナですが、輸送する貨物に合わせてさまざまなタイプが存在します。

ドライコンテナ以外にコンテナ輸送に活用される、代表的なコンテナとして次の4タイプが挙げられます。

・オープントップコンテナ:頂部の屋根部分が開放(取り払われた)コンテナ

オープントップコンテナ:頂部の屋根部分が開放(取り払われた)コンテナ

参考元:シゴ・ラボ

・サーマルコンテナ:断熱処理と冷却装置の搭載で定温輸送が行えるコンテナ

サーマルコンテナ:断熱処理と冷却装置の搭載で定温輸送が行えるコンテナ

参考元:シゴ・ラボ

・タンクコンテナ:液状のコンテナ輸送に用いられるコンテナ

タンクコンテナ:液状のコンテナ輸送に用いられるコンテナ

参考元:シゴ・ラボ

・バルクコンテナ:粉体のコンテナ輸送に用いられるコンテナ

バルクコンテナ:粉体のコンテナ輸送に用いられるコンテナ

(参考URL:シゴ・ラボ

輸送効率向上のためコンテナは国際統一規格が用いられている

コンテナ輸送が物流の中心に位置付けられる理由として輸送効率が高いことが挙げられますが、コンテナ輸送の高い輸送効率はコンテナが国際統一規格で製造されていることによって実現します。

コンテナは「国際海上貨物用コンテナ」と呼ばれる国際統一規格によって20フィート (6,058mm)、40フィート (12,192mm) の2種類に大別されます

コンテナ輸送はコンテナを積載するトラックに支えられている

コンテナ輸送はコンテナを積載するトラックに支えられている
既に紹介したとおり国内物流の大部分はトラックによる陸上輸送によって賄われており、トラックは便利な日常生活を送るために欠かせない存在だと言えます。

大量物流を実現するコンテナ輸送は航空貨物や海上輸送でも行われますが、コンテナデポやコンテナヤードと呼ばれる保管場所から航空機や貨物船へのコンテナ輸送はトラックによって行われ、トラックはコンテナ輸送に深く関わっていると言えます。

コンテナを積載するトラックとは?

トラックによるコンテナ輸送以外にも航空機や貨物船へのコンテナ輸送に深く関わるトラックは、コンテナ輸送の中核を担う重要な存在だと言えるでしょう。しかし一般的な平ボディアルミバンウイングボディなどのボディタイプでコンテナ輸送が行われているのではなく、コンテナ輸送に特化したボディタイプのトラックによってコンテナの陸上輸送が行われます。

コンテナ輸送には大型牽引貨物自動車が用いられる

国際統一規格で頑丈に作られたコンテナは20フィートコンテナで全長約6m・全幅約2.45m・全高約2.6~2.9m、40フィートでは全長約12m・全幅約2.45m・全高約2.6~2.9mもの大きさになり一般的な平ボディ等では効率的なコンテナ輸送が行えません。

コンテナ輸送にはトラクターにトレーラーを連結して運行する大型牽引貨物自動車が用いられ、コンテナ輸送に特化したトラクターとトレーラーは海コントレーラーと呼ばれるボディタイプに分類されます

大型牽引貨物自動車である海コントレーラー運転に必要な免許や資格は?

大型牽引貨物自動車である海コントレーラー運転に必要な免許や資格は?
一般的なトラックには小型・中型・大型の車両区分のものが存在しますが、巨大なコンテナを積載しコンテナ輸送を行うためには小型クラスや中型クラスの車両では能力が不足するため牽引貨物自動車は大型クラスに分類されると捉えるべきでしょう。

車両サイズが大きく、牽引車両のトラクターと被牽引車両のトレーラーを連結して運行する牽引貨物自動車は、キャビンと荷台や荷室が同一シャーシに搭載される単車のトラックよりも運転難易度が高いため、運転条件として求められる免許も取得条件が厳しいものになります。

大型トラックであるトラクター運転には大型免許が必要

牽引貨物自動車の牽引車両トラクターはトラックメーカーの大型クラスにラインナップされるものばかりで、トラックメーカー各社のフラッグシップモデルと言えるトラックの頂点に位置付けられる車両です。

トラクターは大型クラスに分類されるため、トラクターの運転条件には大型免許の保有が必要となりますが、実は大型免許保有だけでは海コントレーラーの運行は行えず大型免許のみ保有するドライバーはトラクターの回送業務にのみ従事することが可能となります。

トラクターとトレーラーの連結走行には牽引免許の取得が求められる

既述のとおり大型免許のみ保有するドライバーがトラクターの回送しか行えず、トラクターとトレーラーを連結して走行するためには牽引免許の保有が運転条件として求められます。

海コントレーラーの運行には大型免許と牽引免許の2種類の運転免許の取得が求められるため、海コントレーラーを運行させるトラックドライバーは最高峰の運転資格の取得が求められると言えるでしょう。

トレーラーの運転には不可欠な牽引免許!取得の条件・方法・費用は?コントレーラーの走行には許可が必要!特殊車両通行許可とは?

コンテナの自重を含めた最大重量は20フィートで30,480kg(約30.5トン)、40フィートで32,500kg(32.5トン)までに制限されていますが、国内の公道は道路交通法によって一般道は最大27トン、高速道路で最大36トンまでの重量制限が行われています。

一見重量制限をクリアしているように見えますが、道路交通法の規制は車両総重量にかかるためトラクターとトレーラーの車両重量を含めると海コントレーラーは道路交通法の規制に触れてしまいますし、高さ制限に抵触するケースも存在します。

規制範囲外の車両を走行させるには「特殊車両通行許可」を取得する必要があり、許可を得ずに海コントレーラーを公道で運行させると道路交通法違反で処罰されます。

海コントレーラーは通行許可を受けたルートしか走行できない!

海コントレーラーでコンテナ輸送を行う際に要する特殊車両通行許可は運行ルートの申請が必要となり、特殊車両通行許可を得たからといって自由に走行することはできません。

申請したルートのみに対して通行許可が出されるため、トラクターに連結したトレーラーでコンテナ輸送を行うルートは限定的だと捉える必要があります。しかしトレーラーを解結したトラクターは一般的な大型トラックとして扱われますのでトラクター単体やコンテナを荷下ろししたトレーラーは自由に走行することができます。

海コントレーラーの走行許可の取得方法は?

既にふれたとおり重量制限や高さ制限など道路交通法の制限を超過する海コントレーラーを運行させるためには、特殊車両通行許可の申請を行い、許可を得る必要があります。特殊車両通行許可は国道の場合、国道事務所や河川国道事務所、都道府県道の場合は都道府県庁や道路管理事務所、市区町村道は市区町村役所など通行するルートの道路管理者に対して行います。

特殊車両通行許可の申請には基本的に次に挙げる書類の提出が求められますが、申請前に道路管理者に確認することをおすすめします。

・特殊車両通行許可申請書
・通行車両に関する説明書
・通行経路表
・経路図
・車検証の写し
・車両内訳書(包括申請時のみ)

高い運転技術が求められる海コントレーラー運転はハードルが高い?

高い運転技術が求められる海コントレーラー運転はハードルが高い?
既に紹介したとおりコンテナ輸送を行う海コントレーラーは単車トラックよりも運転難易度が高い牽引貨物自動車であることやコンテナ輸送の際には特殊車両通行許可の取得が必要であることなどから一般的なトラック輸送よりもハードルが高い輸送手段だと言えます。

大型免許に加え牽引免許の取得や高い運転技術が求められる海コントレーラーのハンドルを握るトラックドライバーの待遇がどのようなものなのか気になるところですので海コンドライバーの給与水準などを紹介します。

海コンドライバーの給与水準はどのくらいなのか?

かつて海コントレーラーのハンドルを握る海コンドライバーの給与は平均50万円以上、人によっては月収100万円を稼ぎ出すドライバーも存在したようですが、残念ながら現在の給与水準は額面30~40万円で手取り25~30万円が一般的だと言えます。

しかしコンテナ輸送の距離によってインセンティブを得られるケースも存在し、中長距離のコンテナ輸送を行えば35~40万円の手取りを得ることも夢ではないようです。

コンテナ輸送は高い運転スキルを持つプロドライバーによって支えられている!

国内物流を支えるトラック輸送のなかでも大量輸送を実現するコンテナ輸送を行う海コンドライバーは、輸送業の花形と言っても過言ではない存在だと言えます。海コントレーラーのハンドルを握るためには高い運転スキルが求められますが、まずは大型免許と牽引免許を取得して海コンドライバーを目指してみてはいかがでしょうか?

まとめ

大量輸送で国内物流を支え便利な日常生活の実現のために活躍するのがトラックによるコンテナ輸送ですが、巨大なコンテナを積載して走行する海コントレーラーの運行には運転資格や通行許可などさまざまなハードルが存在するのも事実です。
コンテナ輸送を行うトラック海コントレーラーの運行に求められる絶対条件として次に挙げる3つが該当しますので必ずクリアしてコンテナ輸送を行ってださいね。

  • 牽引自動車トラクターの運転には大型免許の保有が求められる
  • トラクターとトレーラーを牽引して走行するためには牽引免許も必要
  • 牽引貨物自動車でのコンテナ輸送には特殊車両通行許可が必要

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