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維持費

4ナンバー軽自動車の維持費はどのくらい?税金や4ナンバー軽自動車の種類を解説

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近年、軽自動車は見た目から走行性能までコンパクトカーと変わらないほど進化をし続けています。これは、商用車である4ナンバーにもいえることです。それにともない、軽自動車の需要は年々増加しています。2018年7月、日本自動車工業会が発表した「軽自動車の使用実態調査報告書」によると、軽自動車を選んだ理由として「経済性」「使いやすさ」が挙げられます。
最近では、4ナンバーの軽自動車を導入する事業所も増えていますが、車種の種類や、維持費がどのくらい抑えられるのか気になります。今回は、4ナンバーの軽自動車にかかる維持費や車種などを解説します。

4ナンバーの特徴とは?

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ナンバープレートの横に刻印されている数字を分類番号といいます。普通車の場合、車によって0〜9までの数字がありますが、軽自動車の分類番号は、4ナンバーと5ナンバーの2種類です。

普通車同様、4ナンバーは物を運搬するための貨物車、5ナンバーは人を乗せるための乗用車を指します。主な軽自動車の4ナンバーは、トラックやバンなどの小型貨物車と同じですが、軽自動車として登録するためには、下記の基準を満たした車であることが条件となります。

軽自動車の規格
全長 3.4m以下
全幅 1.48m以下
全高 2.0m以下
排気量 660cc以下
最大積載量 350kg以下

特徴は、駆動方式が挙げられます。車両においてエンジンを車体の真ん中に置き、後輪を動かすミッドシップリアドライブ方式や車体前方にエンジンを配置して後輪を動かすフロントシップリアドライブ方式が使われています。理由は、車体後部に多くの荷物を載せて走ることを目的としている軽自動車のため、後輪の踏ん張りが効いたうえで車体後部の積載スペースを確保しエンジン配置をおこなう必要があるからです。

軽貨物車と小型貨物車との違い

同じ4ナンバーでも軽貨物車と小型貨物車では下記のような違いがあります。

軽自動車 小型貨物車
車両価格
維持費
積載量
燃費
安全性
車内空間
小回り

軽貨物車は、小型貨物車に比べると車体が小さいので小回りが効くだけでなく、維持費の面でもメリットの多い車です。

4ナンバーの軽自動車一覧

4ナンバーの軽自動車は、ラックやバンなど利便性に優れているだけでなく維持費の安さからも人気の高い車が多いです。

では、各メーカーから販売されている代表的な4ナンバーの軽自動車を挙げていきます。

三菱:ミニキャブ

三菱:ミニキャブ(引用元:三菱自動車)
「ミニキャブ」には、トラックとバンがあります。小さな車体に広い荷台という意味で「キャブオーバー」と命名されました。現行車は、軽自動車の商標のなかで5番目に古い8代目(トラックは7代目)であり、55年(2021年現在)と歴史のある軽自動車です。
トラックの荷台は、積み下ろしがしやすく、角材も運べる仕様です。

ダイハツ:ハイゼット

ダイハツ:ハイゼット(引用元:乗り物ニュース)
ダイハツから販売されている「ハイゼット」は、「ハイゼットカーゴ」と「ハイゼットトラック」の2種類があります。最新のハイゼットトラックは、全7色のボディカラーがあり、ボディカラーを豊富にしたことで、業種や個性など好みに合わせて選べるのが特徴です。トラックの荷台寸法は、縦にも横にも広い仕様です。

スズキ:キャリィ・エブリィ

スズキ:キャリィ・エブリィ(引用元:スズキ)
スズキが販売しているトラックを「キャリィ」、パンを「エブリィ」といいます。「キャリィ」は販売当初から7代目まで軽ワンボックスカーのラインナップ(キャリィバン)がありましたが、現在ではトラックとバン、それぞれで独立した名前を持っています。

キャリィは、1961年に販売されてから現行車が11代目となります。軽トラックでは初めてとなる「優-低排出ガス車」認定を取得しました。

日産:クリッパー

日産:クリッパー(引用元:日産自動車)
日産自動車が販売しているセミキャブオーバー型のライトバンです。初代は三菱自動車、2代目以降はスズキからそれぞれOEM供給を受けています。トラックでありながら、インテリジェント エマージェンシーブレーキを設定(グレードによる)し、2つのカメラで前方の車両や歩行者を夜間でも検知してくれます。衝突の可能性が高まると、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避や軽減を促してくれます。

バンは、快適性・利便性の高い室内となっていて豊富な収納機能をはじめとして、細部に至るまで徹底して使いやすさを追求した軽自動車です。

4ナンバー車の税金は安いって本当?


結論からいうと貨物車である4ナンバーの軽自動車と普通車は、乗用車に比べると税金が安いです。理由として、税額を決める基準に違いがあります。

【自動車税を比較】4ナンバー軽自動車と小型貨物車

乗用車では排気量によって自動車税が変動します。しかし、4ナンバーの場合、自動車税は排気量ではなく積載量で計算されます。さらに、軽自動車の乗用車の自動車税は、排気量に関わらず、自動車税は一律10,800円です。しかし、貨物車であるナンバーの自動車税は半額の5,000円となります。(税額は2020年6月現在)

では、軽自動車と小型貨物車の自動車税額を一覧で比較していきます。

自家用小型貨物車税と軽自動車税一覧表
最大積載量 普通貨物車税 軽自動車税
1トン以下 8,000円  一律:5,000円

             

1トン超2トン以下 11,500円
2トン超3トン以下 16,000円
3トン超4トン以下 20,500円
4トン超5トン以下 25,500円
5トン超6トン以下 30,000円
6トン超7トン以下 35,000円
7トン超8トン以下 40,500円

【重量税を比較】4ナンバー軽自動車と小型貨物車

普通貨物車の重量税は、車の総重量で金額が変わります。0.5トン重くなるごとに4,100円の重量税がかかります。対して軽自動車の重量税は、一律で1年あたり3,300円となります。
では、軽自動車と小型貨物車の重量税額の違いを一覧で見ていきます。

小型貨物車と軽自動車重量税一覧表
トラック
(車両重量8トン以下)
自家用(1年)
*エコカー外13年未満
軽自動車(1年)
1トン以下 3,300円 一律:3,300円
1トン超2トン以下 6,600円
2トン超3トン以下 ~2.5トン以下9,900円
~3トン以下12,300円
3トン超4トン以下 16,400円
4トン超5トン以下 20,500円
5トン超6トン以下 24,600円
6トン超7トン以下 28,700円
7トン超8トン以下 32,800円

4ナンバー軽自動車のメリット

軽自動車は、「燃費がよい、価格もお手頃、税金が安い」などの経済的なメリットがあります。加えて、小回りが利くため、運転しやすい点も人気の理由です。

4ナンバーバンのメリット

車の購入を決める際に、燃費を気にする方も多いと思います。まず燃費とは、燃料(ガソリン、軽油など)の単位容量あたりの走行距離、もしくは一定の距離をどれだけの燃料で走れるかを示す指標です。
軽自動車のバンは、普通車のバンに比べると車体が軽く、燃費がよいです。燃料1リットルあたりの走行距離が23キロメートルを誇る車種もあります。近年は、ボディ強化や安全性などの性能に優れた軽自動車が開発されているため、メンテナンスや修理にかかる費用も安く抑えることが可能です。

4ナンバートラックのメリット

トラックは、荷物を積み下ろすための車です。バンのように囲いがないため、荷物の積み下ろしの作業がしやすく、角材や鉄材などの長いものでも運搬することが可能です。
また、小型貨物車より寸法が小さく狭い道や街中でもスムーズに運転することができます。加えて、税金や保険だけでなく、オイルやタイヤなどのメンテナンス費用や高速道路の通行料なども小型貨物車より安く、維持費を抑えることが可能です。

まとめ

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4ナンバーの軽自動車は、普通貨物車より税金が安く維持費を抑えることが可能です。また、小回りが効くので街中や狭い道などへの運搬に最適な車となっています。

免許証の種類によって、普通貨物車の運転をできない人がいますが、軽自動車であればその心配もありません。トラックやバンの購入やリースを検討している人は、軽自動車も選択肢に入れることをおすすめします。

  • 軽自動車の需要は年々増加している
  • 4ナンバーの軽自動車は燃費が良く、小回りが効く
  • 軽自動車の税金は一律である
  • 4ナンバーの軽自動車は普通免許で運転ができる

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