とことんブログ とことんブログ

キングオブトラック!大型トラックのメーカーやトラックを徹底比較!

キングオブトラック!大型トラックのメーカーやトラックを徹底比較!
小型・中型・大型の車両区分で分類されるトラックのなかで最も大きなボディサイズと積載量を持つ大型トラックは、国内物流を支える陸上輸送の中心に位置付けられトラック輸送の花形・キングオブトラックと呼ぶのにふさわしい存在です。
国内のトラックメーカー4社も積極的に大型トラックの開発に力を注ぎ、高性能な大型トラックの製造販売を行っており、大型トラック導入時には「各社の大型トラックのなかからどれを選ぶべきなのか?」と頭を悩ませる方が少なくないようですので国内メーカーの大型トラックを比較しながら紹介します。

国内物流を支えるトラック輸送の大部分を担う大型トラック!

国内物流を支えるトラック輸送の大部分を担う大型トラック!
国内で運行するトラックは小型・中型・大型の車両区分で分類され、通称10トントラックとも呼ばれる大型トラックは道路運送車両法で定める「全長12m以内・全幅2.5m以内・全高3.8m以内」のボディサイズをフル活用し大量輸送を実現するトラックです。

ボディサイズ以外では車両総重量11トン以上・最大積載量6.5トン以上のトラックが大型トラックに区分され、中型免許の運転資格上限が車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満であることから大型トラックの運転には大型免許の保有が求められます。

各トラックメーカーのフラッグシップモデルに位置付けられる大型トラック

ボディサイズ・車両総重量・最大積載量・運転資格共に最上位に位置付けられる大型トラックはトラックメーカーが技術の総力を結集しながら開発・製造する車両として各トラックメーカーを象徴するフラッグシップモデルに位置付けられています。

小型トラックや中型トラックと比較すると走行性能・安全性能・貨物積載能力はもちろん、最高クラスの居住性能も搭載されているのことが大型トラックがフラッグシップモデルに位置付けられる由縁であると言えるでしょう。

各トラックメーカーの製造販売する大型トラックは?

国内には多くの自動車メーカーが存在しますが、現在国内で商用車両専門メーカーとしてトラックの製造・販売を行っているのはいすゞ自動車日野自動車三菱ふそうバストラック・UDトラックスの4社でこれらの4社が国内4大トラックメーカーと呼ばれます。

国内4大トラックメーカーで小型・中型・太型の全車両区分でトラックを製造しているのはUDトラックス以外の3社ですが、大型トラックはトラックメーカー全社が自社工場で製造しています。

いすゞ自動車の大型トラック「ギガ」

いすゞ自動車の大型トラック「ギガ」
トヨタ・日産と共に日本の自動車産業を牽引し続けてきたのがいすゞ自動車です。歴史あるいすゞ自動車を代表するフラッグシップモデルに現在位置付けられるのが大型トラックシリーズの「ギガ」です。

いすゞ・ギガは1994年に810シリーズの後継モデルとして発表され、現行モデルは2015年発表の2代目となります。「ディーゼルのいすゞ」の異名を持つトラックメーカーであり、エンジン性能の高さには定評がありますが、安全性能にも注力し「ぶつからない、つかれない、こわれない機能」を進化させ現行モデルに搭載されています。

いすゞ・ギガ現行モデルの特徴

貨物自動車に求められる高い貨物積載能力やディーゼルのいすゞが開発・製造するエンジンから絞り出される力強い駆動力がいすゞ・ギガの特徴ですが、歩行者検知機能付プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)をはじめとする安全装置の搭載も推し進められています。

いすゞギガに搭載されるプリクラッシュブレーキ以外の主な安全装置は次の通りです。

・前車速ミリ波車間クルーズ
・可変配光型LEDヘッドランプ
・ドライバーステータスモニター(DSM)
・ブラインドスポットモニター(BSM)

いすゞ・ギガに用意されているボディタイプ

いすゞ・ギガはキャビンと荷台を同一シャーシに搭載した単車シリーズとトレーラーを牽引するための牽引車両トラクターがラインナップされており、単車シリーズにはカーゴ・Gカーゴ・Gカーゴクール・ダンプミキサーのボディタイプが用意されてます。

またキャブタイプも次に挙げる4つのタイプが用意されています。

・フルキャブ(標準ルーフ)
・フルキャブ(ハイルーフ)
・ショートキャブ(標準ルーフ)
・ショートキャブ(マキシルーフ)

日野自動車の大型トラック「プロフィア」

日野自動車の大型トラック「プロフィア」
1910年創業の日本を代表するトラックメーカーが日野自動車です。戦後の高度経済成長期には乗用車の生産を行いましたが、その後トラックの生産に力を入れ続け現在では商用車両専門のトラックメーカーとして多くのトラックシリーズを製造・販売しています。

日野自動車を代表するフラッグシップモデルに現在位置付けられるのが大型トラックシリーズの「プロフィア」で、1992年にスパードルフィンシリーズの後継モデルとして発表され、現行モデルは2017年発表の3代目となります。

日野・プロフィア現行モデルの特徴

国内トラックメーカーで唯一ダカールラリーに連続出場し輝かしい成績を残している日野自動車のエンジン技術は高く評価されていますが、現行モデルのカーゴ・ダンプ・ミキサー車は次に挙げる3種類のエンジンからエンジンを選ぶことができます。

・9L型:世界初となるインタークーラー2基搭載エンジン
・E13C型:高出力でパワー重視のエンジン
・A09C型:軽量で軽快なフットワークを実現するエンジン

また12段変速のセミAT・Proshift12にはコラムセレクター併用ダイヤル式セレクターが採用され、安全装置には停止車両や歩行者を検知するプリクラッシュセーフティ、無線で車両情報を日野に送るICTサービス機能などが搭載されています。

日野・プロフィアに用意されているボディタイプ

日野・プロフィアはキャビンと荷台を同一シャーシに搭載した単車シリーズとトレーラーを牽引するための牽引車両トラクターがラインナップされており、単車シリーズにはカーゴ・ダンプ・ミキサー・冷凍車両のボディタイプが用意されてます。

冷凍車両にはハイブリッドとハイブリッド冷凍車であるCOOL Hybridが2019年5月末に追加されています。

またキャブタイプも多彩でローキャブ・ハイキャブ(標準ルーフ)・ハイキャブ(ハイルーフ)・ハイキャブ(スーパーハイルーフ)の4つのキャブバリエーション、スーパーハイルーフ以外のハイキャブにはフルキャブ・ショートキャブが設定されてます。

三菱ふそうの大型トラック「スーパーグレート」

三菱ふそうの大型トラック「スーパーグレート」

自動車メーカーの三菱自動車の商用車両部門が分離独立したのが三菱ふそうバス・トラックで、三菱ふそうを代表するフラッグシップモデルに現在位置付けられるのが大型トラックシリーズの「スーパーグレート」で、1996年にサ・グレートシリーズの後継モデルとして発表され、現行モデルは2017年発表の2代目となります。

初代モデル発表から2003年までは三菱自動車、2003年以降からは三菱ふそうの製造となっています。

三菱ふそう・スーパーグレート現行モデルの特徴

高い燃費性能のエンジン技術に定評がある三菱ですが、現行モデルには前進12段・後退2段のギア段を持つミッションシステムShiftPilotを搭載することで更なる燃費性能の向上が図られています。

また安全装置の搭載も推し進めれ左側死角の歩行者などの存在を警告するアクティブ・サイドガード・アシストをはじめ、次に挙げる安全装置が搭載されています。

・アクティブ・アテンション・アシスタント
・アクティブ・ドライブ・アシスト
・アクティブ・ブレーキ・アシスト5 (ABA®5)
・トラフィック・サイン・レコグニション

三菱ふそう・スーパーグレートに用意されているボディタイプ

三菱ふそう・スーパーグレートは車便と荷台を同一シャーシに搭載した単車シリーズとトレーラーを牽引するための牽引車両トラクターがラインナップされており、単車シリーズにはカーゴ・ウイングボディ・ダンプ・ミキサーのボディタイプが用意されてます。

またキャブタイプも次に挙げる6つのタイプが用意されています。

・フルキャブ(標準ルーフ)
・フルキャブ(ハイルーフ)
・スーパーフルキャブ(標準ルーフ)
・スーパーフルキャブ(ハイルーフ)
・ショートキャブ(標準ルーフ)
・ショートキャブ(スーパーマルチルーフ)

UDトラックスの大型トラック「クオン」

UDトラックスの大型トラック「クオン」
日産ディーゼルから業態変更したUDトラックスを代表するフラグシップモデルに現在位置付けられるのが大型トラックシリーズの「クオン」で、2004年にビックサムシリーズの後継モデルとして発表され、現行モデルは2017年発表の2代目となります。

2010年までは日産ディーゼル、2010年以降からはUDトラックスの製造となっています。

UDトラックス・クオン現行モデルの特徴

UDトラックスはスウェーデンのボルボ・グループの子会社であることから、2010年から現行モデルまでABボルボ製ベースのGH11(単車系)・GH13(トラクター)エンジンを搭載しています。

また現行モデルは国産大型トラック初となる全輪ディスクブレーキを全車標準装備しており、トラフィックアイブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめとする次の安全装置を搭載しています。

・ドライバーアラートサポート(ふらつき注意喚起装置)
・LDWS(車線逸脱警報装置)
・UDSC(車両横滑り時制動力・駆動力制御装置)
・LEDヘッドランプ

UDトラックス・クオンに用意されているボディタイプ

UDトラックス・クオンはキャビンと荷台を同一シャーシに搭載した単車シリーズとトレーラーを牽引するための牽引車両トラクターがラインナップされており、単車シリーズにはカーゴ・ウイングボディ・ダンプ・ミキサー・冷凍ウイングボディのボディタイプが用意されてます。

車両価格が高額で納車に時間がかかる大型トラック

車両価格が高額で納車に時間がかかる大型トラック
トラックメーカー各社が技術の総力を結集し最高クラスの機能や装置を搭載しながら製造されるのがフラッグシップモデルである大型トラックですが、各ユーザーの希望に応えるために製造は受注生産に近い形で行われます。

受注生産に近い製造方法によって完成度の高い大型トラックが完成しますが、車両価格が高額となり製造期間が長期化するのも事実です。高額な車両価格や納車期間は理想的な大型トラックを手に入れるために必要なコストではあるものの、これらのコストはできるだけ抑えたいと考える方は少なくないのではないでしょうか?

中古トラック市場には数多くの大型トラックが流入している

国内物流を支える大型トラックですから全国で非常に多くの大型トラックが活躍しおり、中古トラック市場への流入台数も決して小さなものではありません。

大型トラックの導入コストを少しでも抑えたいと考える方にとって中古トラック販売店を利用して中古大型トラックを購入する方法はおすすめだと言えるでしょう。

大型トラックを新車で購入するのと比較すると、中古大型トラックの費用対効果の高さは非常に魅力的であるのではないかと考えられます。

大型トラックの導入は中古トラック販売店がおすすめ

全国各地から中古トラック市場へ流入する大型トラックは、トラックメーカー・モデル・車両クオリティ・車両価格共に非常にバラエティ豊かであることから、予算に合わせた大型トラック選びを中古トラック販売店で行うことができます。

大量輸送を実現し輸送効率を向上させる魅力的な大型トラック導入の際は、さまざまな中古車両を取り扱う中古トラック販売店を利用してみてはいかがでしょうか?

まとめ

大型トラックはトラックメーカーが技術の総力を結集して製造されるメーカーを象徴するフラッグシップモデルに位置付けられるため、搭載される機能・装置共に最高峰の車両だと言えるでしょう。
大量輸送を実現し輸送効率を向上させるために効果的な大型トラックの導入時には次の3つを確認しながら購入車両検討を行うことをおすすめします。

  • 大型トラックの運転資格には大型免許が求められる
  • 各メーカーを象徴する大型トラックは高額で納期が長い傾向にある
  • 大型トラック導入コスト圧縮には中古トラック販売店が効果的

関連する記事

  1. 中古トラック販売のトラック流通センター
  2. とことんブログ
  3. 中古トラックの基礎知識
  4. トラックの種類やしくみ
  5. キングオブトラック!大型トラックのメーカーやトラックを徹底比較!