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ユニック車とは?新車・中古車価格や必要な免許、購入前にチェックしておきたい13のポイントを紹介!

ユニック車
(引用元:古河ユニック)
ユニック車はクレーン付きトラックとも呼ばれ、建築現場などさまざまな場面で活躍しています。ユニック車の購入を検討している方であれば、ユニック車の種類や運転に必要な免許、価格などが気になるのではないのしょうか。
今回はユニック車の概要、新車・中古車価格の目安、購入前にチェックしておきたい13のポイントなどを紹介します。ぜひ参考にしてください。

ユニック車はクレーン付きトラックとも呼ばれる

ユニック車は、トラックの運転席部分(キャブ)の後方にクレーンを装備した車両のことです。ユニック車の正式名称は「搭載型トラッククレーン」ですが、クレーン付きトラックとも呼ばれます。

トラックにクレーンが付いていることで、重い資材をそのまま荷台に積み込んで運搬できるので、汎用性の高い車両です。トラックとクレーンの2つの役割を担い、工事現場などでは欠かせない存在となっています。

ちなみに、ユニック車と呼ばれる理由は日本で最初に搭載型トラッククレーンを開発し、製造販売した会社が古河ユニック株式会社だからです。つまり、製造するクレーンメーカーの商標に由来しています。

現在、古河ユニック株式会社のほかにもユニック車を製造しているメーカーはありますが、今でも多くの人にユニック車と呼ばれています。

ユニック車の種類

ユニック車は「キャブバック型」「ハイアウトリガー型」「荷台内架装型」の3種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

①キャブバック型

キャブバック型(引用元:古河ユニック)
キャブバック型は、運転席と荷台の間にクレーンが備えられています。ユニック車のなかでもっとも一般的なタイプです。

戸建て住宅やビルマンションなどの建設現場、土木工事現場などで活躍しています。
キャブバック型は、中古トラック市場でもっとも取り扱い台数が多い形状です。

②ハイジャッキ型

ハイジャッキ型(引用元:古河ユニック)
ハイジャッキ型はハイアウトリガー型とも呼ばれます。
車両にアウトリガーが付いており、車体を好きな傾斜角度に傾けながら作業できます。安定性が高く、不安定な場所でも作業することが可能です。

また、アウトリガーは「リアアウトリガー」「差し違いアウトリガー」の2種類に分類されます。それぞれの特徴を紹介するので、用途によって選択しましょう。

リアアウトリガー

リアアウトリガーは車両の後ろにアウトリガーが付いています。安定性が高いため、斜面などでも重い資材を運べます。

差し違いアウトリガー

差し違いアウトリガーはアウトリガー下部(ジャッキ)が四角い形をしているタイプで、角足とも呼ばれています。リアアウトリガーには劣りますが安定性にも優れ、使い勝手もいいです。

③荷台内架装型

荷台内架装型(引用元:古河ユニック)
荷台内架装型は、荷台部分に小型クレーンが収納されているタイプです。一般に簡易クレーンと呼ばれています。

コンパクトな車両なので、住宅地などの狭い場所でもスムーズに移動したり、作業をおこなうことができます。造園業や石材業などの業種で使用されています。
<h2ユニック車の運転や操縦に必要な資格・免許

ユニック車に関わる資格や免許は、公道を走行する際に必要な免許、移動式クレーン(資格や免許における呼び方)を操縦する際に必要な資格や免許、玉掛け業務に必要な資格があります。そのため公道を走らせるだけなのか、クレーンの操縦もするのかによって必要な免許が異なります。

公道を走行する際に必要な免許

ユニック車が公道を走行する際に必要な免許は、車両のサイズによって異なります。
詳しい内容は下記のとおりです。

最大積載量/車両総重量 必要な免許
3t未満/5t未満 普通自動車免許
6.5t未満/5t以上11t未満 中型自動車免許
6.5t以上/11t以上 大型自動車免許

移動式クレーンの操縦に必要な資格や免許

移動式クレーンを操縦する場合は、つり上げ荷重によって必要な資格や免許が異なります。
詳しい内容は下記のとおりです。

つり上げ荷重 必要な資格や免許
5t以上 移動式クレーン運転士免許
1t以上5t未満 小型移動式クレーン運転技能講習
1t未満 移動式クレーンの運転の業務特別教育

(引用元:一般社団法人日本クレーン協会)

玉掛け業務に必要な資格

玉掛けとは荷物をクレーンのフックにかける作業のことです。ワイヤーロープをかける場合も外す場合にも、資格が必要となります。

つり上げ荷重 必要な資格
1t以上 玉掛け技能講習
1t未満 玉掛け業務の特別教育

(引用元:一般社団法人日本クレーン協会)
<ユニック車に必要な資格や免許について、詳しくはこちらで解説しています>
ユニック車とは?必要な資格や免許|取得するメリットまで丸わかり

ユニック車の新車・中古車価格


装備などによっても変わってきますが、ユニック車の新車価格は小型トラックで約700万円〜、中型トラックで約800万円〜、大型トラックで約1,200万円〜が目安です。(トラック流通センター調べ)

ユニック車の中古車価格は小型トラックで約150万円〜、中型トラックで約250万円〜、大型トラックで約300万円〜が目安となります。(トラック流通センター調べ)

中古で購入を検討している方は、下記リンクから詳細をご覧いただけます。
ユニック(クレーン付)の車輛一覧

購入前にチェックしておきたい13のポイント


ユニック車は中古でもサイズや装備などによって、さまざまな種類のトラックが販売されています。そこで、購入前にここだけはチェックしておきたいポイントをまとめました。

以下で紹介するポイントをチェックして、失敗しないユニック車選びをしましょう。

1.ラジコンはあるか

クレーンは操縦席からは有線のコントローラーを使って操作ができますが、離れた場所からでも操作できるように、ラジコンが装備されているユニック車があります。
現在では、ほとんどの車両にラジコンが装備されていますが、念の為チェックしておきましょう。

もし、ラジコンがなくても問題ないのであれば、相場より安く販売されているので購入コストを下げることもできます。

2.エンジンなどの基幹部分に不具合はないか

エンジンはトラックの心臓部分です。始動に3秒以上かからないか、稼働中に異音が発生しないかなどをチェックしましょう。

3.シリンダーからのオイル漏れはないか

ピストンリングやシリンダーの摩耗や劣化などによって、エンジンオイルが漏れることがあります。内部漏れを起こしているエンジンはエンジンの焼き付きを発生させるリスクがあるため、オイル漏れがないかチェックしましょう。

4.グリースがしっかり塗ってあるか

グリースとは潤滑オイルのようなものです。グリースを差すことで、整備品の動きがよくなり、乗り心地も改善します。

5.荷台の状態

中古だと荷台の状態が悪いものもあります。ひび割れや折れがないかをチェックしましょう。

6.アウトリガーの種類は適切か

アウトリガーは車体を支え、安全性能を高める効果がある装置です。前述しましたが、アウトリガーにはさまざまな種類があります。用途に必要なアウトリガーがついているものを選びましょう。

7.クレーンは問題なく動くか

ただ動くかどうかだけではなく、諸動作が滑らかかどうか、止めたいタイミングで確実に止まるかなども確認しましょう。

また、クレーンのワイヤーに弛みや曲がりがないかもチェックすることをおすすめします。

8.クレーンのブームの段数

ブームとはクレーンの竿の部分のことです。クレーンは、ブームの段数によって長さが変わります。段数が大きくなればなるほど長く伸ばせます。

市場で多く販売されているのは4段ですが、作業をおこなう場所の広さも考えて車両を選びましょう。

5.荷台の状態

中古だと荷台の状態が悪いものもあります。ひび割れや折れがないかをチェックしましょう。

6.アウトリガーの種類は適切か

アウトリガーは車体を支え、安全性能を高める効果がある装置です。前述しましたが、アウトリガーにはさまざまな種類があります。用途に必要なアウトリガーがついているものを選びましょう。

7.クレーンは問題なく動くか

ただ動くかどうかだけではなく、諸動作が滑らかかどうか、止めたいタイミングで確実に止まるかなども確認しましょう。

また、クレーンのワイヤーに弛みや曲がりがないかもチェックすることをおすすめします。

8.クレーンのブームの段数

ブームとはクレーンの竿の部分のことです。クレーンは、ブームの段数によって長さが変わります。段数が大きくなればなるほど長く伸ばせます。

市場で多く販売されているのは4段ですが、作業をおこなう場所の広さも考えて車両を選びましょう。

9.クレーンの吊り上げ能力

クレーンの吊り上げ能力とは、そのクレーンが吊上げることのできる最大の荷重のことです。
目安を下記表にまとめました。

吊り上げ荷重 車両総重量 最大積載量
2tユニック車 2.2t~2.6t 5t 未満 3t未満
4tユニック車 2.63t~2.93t 8t 未満 3t〜5t
10tユニック車 2.63t~2.93t 20t~25t 未満 10t

また、前述したとおり吊り下げ荷重によって必要な資格や免許が異なります。

10.フックインはあるか

フックインとは、クレーンのフックを収納できるスペースのことです。フックインがなくても機能に大きな問題があるわけではありませんが、フックインに収納することで安全に走行できます。

11.点検整備記録簿が付属しているか

使い込まれていない中古クレーン車だと、軽整備のみで点検整備記録簿の内容が薄い場合もありますが、ひととおり目を通しておきましょう。
点検整備記録簿がない場合は、販売店の担当スタッフに気になる事項を質問して車両の安全性を確認してください。

12.補強板がしっかり付いているか

後付けクレーンの場合、フレーム(シャーシ)を囲う補強板は、ただの鉄板を加工して取り付けたものであるケースがあります。

これでは十分な強度・剛性を有していることにはならず、剛性不足でシャーシがダメージを受けて曲がってしまったりする可能性があり、大変危険です。
補強板が付いているかどうかも必ずチェックしましょう。

13.安全装置は間違いなく機能しているか

クレーンの安全装置には異常検知時に自動的に作動するものから、操作者が任意で操作するものまでさまざまな種類があります。

ブームを格納する前にアウトリガーを動かそうとしたとき警報が鳴るかどうかなど、状況に合わせて適切な抑止効果が機能するかチェックしておきましょう。

まとめ

今回は、ユニック車の種類や必要な免許、購入前にチェックしておきたいポイントを解説しました。要点をまとめると、下記のとおりです。

  • ユニック車は「キャブバック型」「ハイアウトリガー型」「荷台内架装型」の3種類
  • ユニック車を運転するためには公道を走行するために必要な免許や移動式クレーンを操縦するために必要な資格や免許、玉掛け業務に必要な資格がある
  • 購入前にチェックしておきたい13のポイントを確認しよう

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