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ユニック車とは?それぞれの種類や特徴|必要な資格や免許、クレーン車との違いまで詳しく解説

身近な社業車両ユニック車のおすすめメーカーや人気モデル中古車両購入時のチェックポイントを大紹介!
ユニック車はクレーンを搭載したトラックのことです。
しかし、「ユニック車は聞いたことあるけどあまり詳しく知らない」、「クレーン車とは何が違うの?」と考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、中古車両購入にあたり掴んでおきたいユニック車の概要やクレーン車との違い、購入の際のチェックポイントについて解説します。またクレーン付きトラックのベース車両の人気メーカー、モデルを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ユニック車とは?

移動式クレーンの1つに区分されるユニック車(クレーン付きトラック)
まずは、ユニック車の特徴や活用シーンなどを確認していきましょう。

ユニック車はクレーンがついている積載型トラックのこと

ユニック車はトラックにクレーンを搭載しているトラッククレーンの一種です。
人力では持ち上げられないものを動力を利用して吊り上げ水平移動させる起重(きじゅう)機のクレーンは、紀元前6世紀末までに古代ギリシャで発明されたと言われる歴史のある作業機械で、名称は首の長い鳥である鶴(crane)に由来しています。

そんなクレーン機能とトラック機能の二つを搭載したユニック車は、小回りのきくトラックの魅力とクレーンのパワーを持ち合わせた汎用性の高さが特徴です。

平ボディの荷台部分に車載クレーンを搭載したユニック車は、運送・引越し・土木・建設・設備など実にさまざまな業務に活用され、高い人気を誇ります。

ユニック車ではクレーンの腕にあたるブームの長さを調整することで、作業範囲を変えます。作業内容や場所に応じて調整することで、さまざまな高さや距離にある荷物の吊り上げが可能です。ブーム段数は3段から最大7段まであり、4段のものが一般的ですが、数が増えるほど細かく伸縮でき、より複雑な作業に対応できます。一方で、車両価格や維持費も高くなる傾向にあるため、作業効率を最大限に引き出すためには、作業内容や予算に合わせて最適なブームの段数を選ぶことが重要です。

移動式クレーンとは?

クレーンには多くの種類が存在しますが、固定式のクレーンと移動式クレーンの2種類に大別されます。天井クレーンやジブクレーン、橋形クレーンなど、設置場所から移動できないものは固定式クレーンで、自走機能を搭載し不特定な場所への移動をおこなえるものが移動式クレーンです。ユニック車は移動式クレーンに分類されます。

移動式クレーンには、水上クレーンや鉄道クレーン、タイヤで自由に走行できるラッククレーン・ホイールクレーン・ラフテレーンクレーンなど多くのタイプが存在します。吊り上げ荷重が3t以上の移動式クレーンは特に危険な作業を行う特定機械に指定されています。

国内のクレーンに対する規制は労働安全衛生法によって行われ、労働安全衛生法では移動式クレーンを「自走機能を搭載し不特定な場所への移動を行えるクレーン」と定義付けています。

ユニック車は機動性の高さが評価され広く普及している

ラッククレーン・ホイールクレーン・ラフテレーンクレーンは起重機の機能のみを搭載するクレーンで、どれも大型な傾向にあります。

一方でユニック車はベース車両のトラックに車載クレーンを搭載しているため、荷台に貨物を積載できるうえに、小型~大型まで各車両区分が存在し、トラックの起動性を活用できることなどから非常に広く普及する移動式クレーンだと言えるでしょう。

ユニック車の種類とそれぞれの特徴


ユニック車には大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

ハイアウトリガー型

ハイアウトリガー型ユニック車は、通常のユニック車よりも長いアウトリガー(伸び縮みする柱)を装備し、車体を大きく傾けることで高い安定性を確保できる車両です。この特徴により、運搬時に車両が不安定になりがちな重量物や、小型の重機などを安全に運搬・吊り上げられます。また、アウトリガーの形状や配置によって、さらにリアアウトリガー、差し違いアウトリガー、ハイアウトリガーの3種類に分類され、作業内容や現場に合わせて最適なタイプを使い分けられます。

キャブバック型

キャブバック型ユニック車は、運転席と荷台の間にクレーンが設置された最も一般的なタイプのユニック車で、レッカー車としても広く利用されています。操作性の高さや汎用性の広さが特徴です。クレーンが運転席のすぐ後ろに位置するため、様々な作業に対応でき、構造がシンプルなのでメンテナンスも簡単にできます。トラックの構造上、運転席と荷台の間がクレーンを設置するのに最適な場所であることから、多くのユニック車がこのタイプを採用しています。

荷台内架装型

荷台内架装型ユニック車は、トラックの荷台部分に直接クレーンが設置されており、「簡易クレーン」とも呼ばれるコンパクトなタイプのユニック車です。車体が小さいため、狭い場所での作業に適しており、造園業や石材業など、小回りが求められる現場で活躍しています。

ユニック車とクレーン車の違い


ユニック車とクレーン車は、建設現場などでよく見かける車両ですが、実は両者の間には明確な違いがあります。

ユニック車とクレーン車はどう違う?

まず、名称についてですが、「ユニック車」は正式名称ではなく、古河ユニックというメーカーの商標が一般化したものです。正式には「搭載型トラッククレーン」と呼ばれ、トラックにクレーンが搭載された車両を指します。一方、「クレーン車」はより広い範囲を指し、クレーンを搭載した車両全般を指します。つまり、ユニック車はクレーン車の一種と言えるのです。

用途についても違いがあります。クレーン車は、大型の荷物を吊り上げ、水平に移動させることに特化しており、土木工事や建設現場の大規模な作業で使われることが多いです。一方、ユニック車は、トラックにクレーンが搭載されているため、移動しながらの作業が可能で、建設資材の運搬や現場内での小運搬など、幅広い用途に利用されます。

また操作性も異なります。クレーン車は、クレーンの操作に特化した専門のオペレーターが操作することが多く、玉掛け作業は別の資格を持った者がおこないます。一方、ユニック車は、トラックの運転免許を持っている人が、クレーン操作も兼ねて一人で作業を行うことも可能です。

積載型トラッククレーンはクレーンメーカー製

車載クレーンはトラックに架装される機能の1つであることからトラックメーカーの製品であるような印象を受けますが、実は搭載される架装の製作や取り付けはボディ(架装)メーカーが行っています。
クレーン付きトラックに搭載する車載クレーンはクレーンメーカーが製造取り付けを行っていますので、国内で車載クレーンの製造取り付けを行っているクレーンメーカー2社を紹介します。

古河ユニック

古河ユニック株式会社は、クレーン付きトラックの通称となった車載クレーンのユニックシリーズを製造販売するクレーンメーカーです。

古河ユニックは国内で最初に車載クレーン搭載トラックを製造販売したメーカーです。国内初のクレーン付きトラックモデルの名称が「UNIC100(ユニック100)」であったことが、クレーン付きトラックがユニック車と呼ばれる理由となっています。

クレーンのベース部分やアウトリガーが赤く塗装されているのが目印で、高いシェアを誇るクレーン付きトラックのトップメーカーだと言えるでしょう。

タダノ

車載クレーン国内大手の古河ユニックと人気を分け合うのが、株式会社タダノが製造販売する車載クレーンのカーゴクレーン・シリーズです。クレーンのベース部分やアウトリガーが青く塗装されているのが目印で、ユニックに負けないほどシェアを伸ばしています。

ユニック車で公道を走行時に必要な免許

ユニック車(クレーン付きトラック)はベース車両の車両区分の運転資格を満たす区分の運転免許を保有していれば、クレーン免許を保有していなくても運転することが可能です。
2017年の道路交通法改正で準中型免許が新設されたことにより運転免許は普通・準中型・中型・大型の4つの区分への細分化が行われ、保有する運転免許区分で許可範囲であれば車載クレーンを搭載したユニック車(クレーン付きトラック)を運転できます。

各免許区分で運転できるユニック車の車両区分は?

2007年にも免許区分の見直しが行われたため2007年と2017年の改正以前に取得した普通免許に対する救済措置として設置された、5t限定準中型免許と8t限定中型免許に2区分を併せると現在国内には6つの免許区分が存在します。
6つの免許区分で運転できるユニック車(クレーン付きトラック)の車両総重量と最大積載量は次のとおりです。

一般的なユニック車の運転は準中型免許以上の免許区分が必要

車両ごとに定められた車両総重量と車両重量の差がトラックの最大積載量となるため、車載クレーン搭載車両は非搭載車両よりも最大積載量が減少します。ユニック車は小型~大型まで全ての車両区分に存在しますが、運送業務で使用されるのは車両総重量3.5t以上のトラックが一般的だと言えます。
3.5t以上のトラックは5t限定準中型免許でも運転可能ですが、この免許区分は2017年以前に交付された普通免許に対する救済措置として新設された区分ですので新規に取得することはできないため、準中型免許以上の免許区分の取得が必要だと言えます。

ユニック車の操縦に必要な免許や資格

移動式クレーンの1つに区分されるユニック車(クレーン付きトラック)

人力では持ち上げられないものを動力を利用して吊り上げ水平移動させる起重(きじゅう)機のクレーンは、紀元前6世紀末までに古代ギリシャで発明されたと言われる歴史のある作業機械で、名称は首の長い鳥である鶴(crane)に由来しています。

クレーンには多くの種類が存在しますが、天井クレーンやジブクレーン、橋形クレーンなど、設置場所から移動できない固定式のクレーンと自走機能を搭載し不特定な場所への移動を行える移動式クレーンに大別され、ユニック車は移動式クレーンに分類されます。

ユニック車が区分される移動式クレーンとは

国内のクレーンに対する規制は労働安全衛生法によって行われ、労働安全衛生法では移動式クレーンを「自走機能を搭載し不特定な場所への移動を行えるクレーン」と定義付けています。

移動式クレーンには水上クレーンや鉄道クレーン、タイヤで自由に走行できるラッククレーン・ホイールクレーン・ラフテレーンクレーンなど多くのタイプが存在しますが、吊り上げ荷重が3トン以上の移動式クレーンは特に危険な作業を行う特定機械に指定されています。

移動式クレーンは大型!ユニック車は機動性の高さが評価され広く普及している

既述のラッククレーン・ホイールクレーン・ラフテレーンクレーンは起重機の機能のみを搭載するクレーンで、どれも大型な傾向にあります。ユニック車はベース車両のトラックに車載クレーンを搭載しているため、荷台に貨物を積載できるうえに小型~大型まで各車両区分が存在し、トラックの起動性を活用できることなどから非常に広く普及する移動式クレーンだと言えるでしょう。

多くのフィールドで活用される人気の高いユニック車とは?

多くのフィールドで活用される人気の高いユニック車とは?
平ボディの荷台部分に車載クレーンを搭載したユニック車と呼ばれるクレーン付きトラックは、運送・引越し・土木・建設・設備など実にさまざまな業務に活用される人気の高いボディタイプのトラックです。

日常生活の中でも目にする機会の多い作業車両ですが、正式名称ではなく通称のユニック車の方が知名度があることなどからクレーン付きトラックの詳細が意外と知られていないことが伺えます。

中古車両購入前に「いったいクレーン付きトラックがどのような車両なのか?」を掴んでおくと、車両選択の参考になると思いますので紹介しましょう。

ユニック車は通称?正式名称は?

一般的にユニック車と呼ばれるクレーン付きトラックですが、「ユニック」はクレーンメーカーの古河ユニック株式会社が製造販売する車載クレーンの商品名を指します。

古河ユニックは国内で最初に車載クレーン搭載トラックを製造販売したメーカーで、国内初のクレーン付きトラックモデルの名称が「UNIC100(ユニック100)」であったことが、クレーン付きトラックがユニック車と呼ばれる理由となっています。

クレーン付きトラックの正式名称は「搭載型トラッククレーン」ですが認知度が低いため、本稿では通称であるユニックやクレーン付きトラックを使用しながら紹介を進めます。

積載型トラッククレーンはクレーンメーカー製

車載クレーンはトラックに架装される機能の1つであることからトラックメーカーの製品であるような印象を受けますが、実は搭載される架装の製作や取り付けはボディ(架装)メーカーが行っています。

クレーン付きトラックに搭載する車載クレーンはクレーンメーカーが製造取り付けを行っていますので、国内で車載クレーンの製造取り付けを行っているクレーンメーカー2社を紹介します。

古河ユニック

古河ユニック
古河ユニック株式会社は既に紹介したとおり、クレーン付きトラックの通称となった車載クレーンのユニックシリーズを製造販売するクレーンメーカーです。クレーンのベース部分やアウトリガーが赤く塗装されているのが目印で高いシェアを誇るクレーン付きトラックのトップメーカーだと言えるでしょう。

タダノ

タダノ
車載クレーン国内大手の古河ユニックとシェアを分かち合うのが、株式会社タダノが製造販売する車載クレーンのカーゴクレーン・シリーズです。クレーンのベース部分やアウトリガーが青く塗装されているのが目印でユニックに負けないほどシェアを伸ばしています。

積載型トラッククレーンの操縦には資格が必要となる

積載型トラッククレーンの操縦には資格が必要となる
クレーン付きトラックはベース車両の車両区分の運転資格を満たす運転免許を保有していれば運転することができますが、搭載する車載クレーンの操縦は資格が必要となるため有資格者以外は操縦することができません。

クレーンの操縦資格は吊り下げ重量で異なる

トラックの車両区分ごとに運転資格が異なるのと同じように、クレーン付きトラックの車載クレーンも吊り下げ重量で次に挙げるように操縦に必要となる資格が異なります。吊り下げ重量はクレーンのフックの部分に表示されています。

吊り下げ荷重 必要となる資格や免許
1トン未満 小型移動式クレーン運転特別教育修了証
1~5トン未満 小型移動式クレーン運転技能講習修了証
5トン以上 移動式クレーン運転士免許

各車両区分の吊り下げ荷重の目安は?

車載クレーンはアウトリガーを支点に、トラック本体の重量が吊り下げ荷重より重い状態でのみ作業可能なため、車両総重量はクレーンの吊り下げ荷重に大きく影響します。

車両区分 車両総重量 最大積載量 吊り下げ荷重目安
小型クラス 5トン未満 2~3トン 2.2~2.63トン
中型クラス 8トン未満 3~5トン 2.63~2.93トン
大型クラス 22~25トン 10トン前後 2.63~2.93トン

大型クレーン付きトラックの場合、車載クレーンの吊り上げ荷重を大きくすることが可能ですが、吊り下げ荷重が3トンを超えるとクレーン等安全規則の規制が厳しくなることから3トン未満のものが主流で、中型クラス同様2.63~2.93トン程度が目安になります。

ユニック車の車載クレーン操縦資格取得の方法・取得までの日数・取得費用は

ユニック車の車載クレーン操縦資格取得の方法・取得までの日数・取得費用は
ユニック車の運転はベース車両区分の運転資格を満たす免許区分を保有していれば行えますが、運転免許だけでは車載クレーンの操縦は行えずクレーンの操縦を行うには一般的にクレーン免許と呼ばれる資格取得が必要です。

吊り上げ荷重によって必要資格が異なるクレーン免許ですが、各資格の取得方法や取得に必要な日数、費用は次のとおりです。

小型移動式クレーン運転特別教育修了証

小型移動式クレーン運転特別教育はクレーンメーカーや各地の労働局への登録を行った教習機関で行われており

・クレーンに関する知識・原動機・力学・法令などを学ぶ9時間程度の学科
・運転技術や運転に必要な合図を学ぶ4時間程度の実技

の合計13時間程度の教育を修了し教育修了後の試験に合格すれば取得でき、履修費用は12,000~15,000円程度です。

小型移動式クレーン運転技能講習修了証

小型移動式クレーン運転技能講習もクレーンメーカーや各地の労働局への登録を行った教習機関で行われており

・クレーンに関する知識・原動機・力学・法令などを学ぶ13時間程度の学科
・運転技術や運転に必要な合図を学ぶ7時間程度の実技

の合計20時間程度の講習を修了し、講習修了後の試験に合格すれば、30,000円程度の費用で取得できます。

移動式クレーン運転士免許

クレーン運転士は労働安全衛生法に定められた国家資格ですが、2006年からクレーン運転士免許とデリック運転士免許が統合されています。学科と実技の試験に合格する必要があり、学科試験は安全衛生試験センターで行われ、実技は安全衛生試験センターでの受験か労働局長登録教習機関でのクレーン運転実技教習修了かを選べます。

多くの労働局長登録教習機関では学科を含めた移動式クレーン運転士免許講習を開催しており、20程度の学科講習と12時間程度の実技講習を行っています。学科講習のみの費用は60,000円程度、実技講習のみの費用は100,000円程度ですが同時講習を選ぶと講習時間は30時間程度となり費用は130,000程度に抑えられます。

ユニック車の運転は車両区分の運転資格を満たす免許区分が必要

ユニック車の運転は車両区分の運転資格を満たす免許区分が必要
既述のとおり、ユニック車(クレーン付きトラック)はベース車両の車両区分の運転資格を満たす区分の運転免許を保有していれば、クレーン免許を保有していなくても運転することが可能>です。

2017年の道路交通法改正で準中型免許が新設されたことにより運転免許は普通・準中型・中型・大型の4つの区分への細分化が行われ、保有する運転免許区分で許可範囲であれば車載クレーンを搭載したユニック車(クレーン付きトラック)を運転できます。

各免許区分で運転できるユニック車の車両区分は?

2007年にも免許区分の見直しが行われたため2007年と2017年の改正以前に取得した普通免許に対する救済措置として設置された、5トン限定準中型免許と8トン限定中型免許に2区分を併せると現在国内には6つの免許区分が存在します。

6つの免許区分で運転できるユニック車(クレーン付きトラック)の車両総重量と最大積載量は次のとおりです。

免許区分 車両総重量 最大積載量
普通免許 3.5トン未満 2.0トン未満
5トン限定準中型免許 5.0トン未満 3.0トン未満
準中型免許 7.5トン未満 4.5トン未満
8トン限定中型免許 8.0トン未満 5.0トン未満
中型免許 11.0トン未満 6.5トン未満
大型免許 11.0トン以上 6.5トン以上

 

一般的なユニック車の運転は準中型免許以上の免許区分が必要

車両ごとに定められた車両総重量と車両重量の差がトラックの最大積載量となるため、車載クレーン搭載車両は非搭載車両よりも最大積載量が減少します。ユニック車は小型~大型まで全ての車両区分に存在しますが、運送業務で使用されるのは車両総重量3.5トン以上のトラックが一般的だと言えます。

3.5トン以上のトラックは5トン限定準中型免許でも運転可能ですが、この免許区分は2017年以前に交付された普通免許に対する救済措置として新設された区分ですので新規に取得することはできないため、準中型免許以上の免許区分の取得が必要だと言えます。

中古ユニック車購入時のチェックポイントとは?

中古ユニック車購入時のチェックポイントとは?
さまざまなフィールドに活用されるクレーン付きトラックは、中古トラック市場への流入台数が多く活発に取引されるボディタイプの1つだと言えます。新車での購入には車両価格や納車までの日数などの問題が生じますが、中古トラック販売店での取り扱い台数(タマ数)が多いクレーン付きトラックはこれらの問題を解決できます。

中古クレーントラックのチェックポイントは次のとおりです。

ベース車両のチェックポイント

車載クレーンがクレーン付きトラックの主要機能ですが、ベース車両の次に挙げるポイントも確認しておく必要があります。

クレーンの吊り上げ能力に影響する車両総重量

既にふれたとおりクレーンの吊り下げ重量には車両総重量が大きく影響するので、ベース車両の車両総重量は必ずチェックしておきましょう。

ラジコンの有無

クレーンの操縦席からの操作に加えて、最近ではラジコンによる無線操作が可能なユニック車も多く存在します。

しかし、ラジコンがないモデルであれば、購入費用を抑えられるため、無線操作が必須でない場合には、ラジコン非搭載のモデルを選ぶのも有効な選択肢です。

クレーン部のチェックポイント

クレーン付きトラックの主要機能である車載クレーンは次に挙げる3つのポイントを中心にチェックします。

作業範囲を決定するブーム長

車載クレーンの能力は吊り下げ荷重と共にクレーンの作業範囲でも量れますので、ブームが何段継ぎで作業半径が何メートルなのかを確認します。

操縦資格に影響する吊り下げ荷重

クレーンの吊り下げ重量によって操縦に必要となる資格や免許が異なりますので、吊り下げ重量も重要ポイントです。既述のとおり3トンを超えると規制が厳しくなるので必ずチェックしましょう。

最大積載量に影響するブーム収納方向

走行時のブームの収納方向は車両の最大積載量に影響を及ぼすため、指定された収納方向以外で走行すると道路交通法違反で摘発対象となります。使用用途や駐車スペースに合致した収納方向であることをチェックします。

中古トラック市場で人気の高いクレーン付きトラックのベース車両メーカーやモデルは?

中古トラック市場で人気の高いクレーン付きトラックのベース車両メーカーやモデルは?
中古トラック市場で活発に取引されるクレーン付きトラックですが、「どのメーカーやモデルをベース車両に使用しているか?」は気になるところです。クレーン付きトラックのベース車両として中古トラック市場で人気の高いメーカーやモデルを紹介します。

日野自動車

日野自動車
トラックやバスなどの商用車両専門メーカーでありながら世界的レースであるダカール・ラリーのカミオン(トラック部門)に連続出場を行うなどモータースポーツの世界でも活躍を見せるメーカーです。

デュトロ

デュトロ
車両ラインナップ充実のためトヨタと共同開発を行い1999年に発表されたのが、日野の小型トラックシリーズ「デュトロ」です。小型クラスながらクレーン付きトラックのベース車として利用される人気モデルだと言えます。
デュトロの中古ユニック車はこちら

レンジャー

レンジャー
世界的レースであるダカール・ラリーに出場し世界的評価を得ているのが日野の中型トラックシリーズ「レンジャー」です。各車両区分の中でも最もラインナップが充実する中型クラスの中でクレーン付きトラックのベース車両によく利用される人気モデルです。
レンジャーの中古ユニック車はこちら

いすゞ自動車

いすゞ自動車
2002年に国内の乗用車市場から撤退し、古くから定評のあるディーゼルエンジンの製造技術を活かせる商用車両専門メーカーにシフトしました。乗用車市場で培った居住性実現の技術と高性能ディーゼルエンジンの走行性が高く評価されています。

エルフ

エルフ
小型クラスと中型クラスを網羅するモデルとして1959年に発表されたいすゞの小型・中型トラックシリーズの「エルフ」です。クレーン付きトラックのベース車両としても非常に多く活用されている人気モデルだと言えます。
エルフの中古ユニック車はこちら

フォワード

フォワード
いすゞの中型トラックシリーズTY型の後継モデルとして1970年に発表されたのが「フォワード」です。ライバルの多い中型クラスの中でクレーン付きトラックのベースモデルに多く採用されています。
フォワードの中古ユニック車はこちら

三菱ふそう

三菱ふそう
1917年設立の三菱合資会社から三菱造船・三菱重工業・東日本重工業・三菱日本重工業を経て、2003年に三菱自動車工業からトラックやバス部門が独立、商用車両専門メーカーとして生まれ変わったのが三菱ふそうトラック・バス株式会社です。

キャンター

キャンター
三菱の小型トラックシリーズとして1963年に発表されたのが「キャンター」です。社名変更が繰り返され車両ラインナップの見直しが行われる中でモデル名が引き継がれた人気の高いモデルはクレーン付きトラックのベース車両にも多数採用されています。
キャンターの中古ユニック車はこちら

ファイター

ファイター
1959年に発売された中型トラックTシリーズをルーツとする三菱の中型トラックの後継モデルとして1984年に派発表されたのが「ファイター」です。中古トラック市場での取り扱い台数が多い人気モデルでクレーン付きトラックのベース車両としても活躍しています。
ファイターの中古ユニック車はこちら

中古の平ボディを購入し車載クレーンを搭載することは可能か?

中古の平ボディを購入し車載クレーンを搭載することは可能か?
中古トラック販売店で同メーカー・同モデル・同年式の平ボディとユニック車(クレーン付きトラック)を比較すると、ユニック車(クレーン付きトラック)の方が高額で販売されているため「安価な平ボディを購入して車載クレーンを後付けすれば良いのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか?

中古の平ボディを購入し車載クレーンを搭載することは可能なのかが気になるところですが、結論から言うと、購入した平ボディに車載クレーンを後付けすることは可能ですが現実的ではないと言えるでしょう。

車載クレーンは高額で後付けを行う際は構造変更手続きが必要

中古トラック販売店で購入した中古平ボディに車載クレーンを搭載すると、車検証に記載されている数値より最大積載量が減少します。車検証の記載内容の変更が生じる改造に関しては構造変更手続きを行い、構造変更車検を取得する必要が発生します。

また車載クレーンは非常に高額であるため中古クレーンを使用しても、搭載費用に数百万円かかるケースが一般的ですので、平ボディに車載クレーンを後付けするよりも中古トラック販売店で中古ユニック車を購入した方が効率的だと言えるでしょう。

中古平ボディに車載クレーンの後付けは可能!しかし現実的ではない

問題なく使用できる車載クレーンを所有している場合などは、費用的には中古平ボディを購入し車載クレーンを後付けした方がリーズナブルなケースも存在しますが、搭載作業や構造変更手続きに費やす時間的コストは必要です。

既述のとおり、購入した中古平ボディに車載クレーンを後付けするよりも中古トラック販売店で取り扱われている中古ユニック車を購入した方が効率的ですので、一般的には平ボディへの車載クレーンの後付けは現実的ではないと言えるでしょう。

中古トラック販売店では豊富な中古ユニック車が取り扱われている

中古トラック販売店では豊富な中古ユニック車が取り扱われている
移動式クレーンに分類されるユニック車(クレーン付きトラック)は国内で非常に多く運行されているボディタイプの1つに挙げられるため、中古トラック市場への流入数も豊富で中古トラック販売店でも数多くの中古車両が取り扱われています。

人気の高いボディタイプのため、車両区分やメーカー・モデルもバラエティに富んでおり、新車同様の高年式車両からリーズナブルな低年式車両、修理履歴がある車両まで予算に合わせた車両選びが可能であるのも中古トラック販売店で中古ユニック車を購入する魅力です。

中古平ボディ購入後の車載クレーン後付けより中古ユニック購入がお得

既にふれたとおり購入した中古平ボディに車載クレーンを搭載することは可能であるものの、あまり現実的ではない方法だと言えますので中古トラック販売店の取り扱う中古ユニック車のなかから必要な仕様の車両を購入するのが効率的だと言えるでしょう。

ユニック車の購入・買い替えはトラック流通センターまで

中古トラックの販売・買取をおこなっているトラック流通センターでは、ユニック車も取り扱っており、購入や買い替えの際にご利用いただけます。

トラック流通センターでユニック車を購入するメリットは、豊富な在庫があることです。同社では、全国各地から中古トラックを集めているため、さまざまなメーカーや年式のユニック車を取り揃えています。また、トラックの整備や点検も行っており、ユニック車の部品も豊富なため、安心して購入いただけます。

下取りから販売まで一社で完結できる体制が整っているため、中間マージンが発生せず、高額買取が叶います。

ユニック車を購入・買い替えを検討している方は、以下リンクから詳細をご覧いただけます。ぜひ一度チェックしてみてください。

まとめ

汎用性の高いクレーン付きトラック、ユニック車に対するニーズは高いものの、新車購入には価格や納期の問題が生じます。中古トラック販売店で取り扱われる中古車両ならリーズナブルに短納期でユニック車を手に入れられるため、おすすめです。中古クレーン付きトラックの購入の際には、以下のポイントを確認し、ぜひ理想の中古車を手に入れてください

  • ユニック車には大きく分けて3種類ある
  • ユニック車とクレーン車は異なり、移動式クレーンに分類され、汎用性が高いため幅広い用途に利用できる
    ・車載クレーンの吊り下げ重量で操縦資格が異なる
  • 車載クレーンの吊り下げ重量で操縦資格が異なる
  • 車載クレーンの吊り下げ重量には車両総重量が影響を及ぼす
  • 吊り下げ重量3t以上はクレーン等安全規則の規制が厳しくなる
  • ベース車両やクレーン部分にあるそれぞれのチェックポイントを押さえておく

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