アルミバントラックとは?人気メーカーモデル・購入時のポイント
アルミバントラックは、荷物を清潔かつ安全に運ぶために最適な車両で、軽量で耐腐食性に優れたアルミ素材を使用した荷室が特徴です。
本記事では、アルミバントラックの基本情報や種類、メリット・デメリット、さらに人気のメーカーと代表的なモデルについて紹介していきます。また、購入時のチェックポイントも詳しく解説します。
アルミバントラックとは?
アルミバントラックとは、荷台部分にアルミ製の箱型の荷室を搭載したトラックのことです。アルミは重量が鉄の1/3と軽量で腐食に強い金属のため、荷室は丈夫さと耐久性を兼ね備えています。
丈夫なアルミ素材で密閉された荷室を搭載することで、荷物を汚さず、荷崩れの際に荷物が飛散するリスクを回避し、施錠することで防犯性能の向上を実現しています。
高価な精密機器などの搬送や需要が増えた個人向けの小型荷物の宅配業務など、荷物を綺麗な状態で安全に運送することが求められる現代では、物流業界に欠かすことができないボディタイプです。
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アルミバンのメリット・デメリット
アルミバンのメリットは以下の通りです。
・荷室内に積み込んだ荷物は、搬送中も風雨の影響を受けずに、綺麗な状態で運べる ・搬送中に荷崩れを起こしても、車外に荷物が飛散することを防止できる ・出発前に荷物の固定をしておけば荷崩れのリスクが少ない |
反対に、アルミバンもデメリットは以下の通りです。
・積み下ろしの作業性に劣る ・最大積載量が少なくなる ・積み荷の形が制限される |
メリットとデメリットを理解した上で、アルミバンの購入を検討することをおすすめします。
アルミバントラックの種類
アルミバンは大きさによって、下記の3種類に分類されます。
1.小型アルミバントラック 2.中型アルミバントラック 3.大型アルミバントラック |
それぞれのアルミバントラックについて紹介します。
小型アルミバントラック
小型アルミバントラックは、2tトラックや3tトラックに分類される車両で、街中でもよく見かけるサイズです。小回りが利きやすく、住宅街や狭い道路でも運転しやすいという特徴があります。用途としては、引っ越しや宅配、短距離輸送などに適しており、特に単身者や夫婦世帯の引っ越し需要が高いです。
この種類のトラックには、荷台の長さや幅によっていくつかのタイプがあります。ショートボディは荷台がコンパクトで、少量の荷物運搬に向いています。一方、ロングボディは積載量が増え、大人2〜3人分の引っ越し荷物も載せられるため、効率的な輸送が可能です。
また、運転には免許が必要で、2017年3月の改正以降は準中型免許以上が求められます。ただし、普通免許の取得時期によっては運転できる場合もあるため、事前に確認が必要です。主要メーカーからはさまざまな種類の小型アルミバントラックが販売されているため、用途に合わせて最適な車両を選ぶことが重要です。
中型アルミバントラック
中型アルミバントラックは、一般的に「4tトラック」と呼ばれるサイズの車両です。小型と比べて積載量が多く、大人3〜4人分の引っ越し荷物や、大型の電化製品・家具の輸送に適しています。短距離から中距離輸送まで対応できるため、運送業界でも広く利用されており、物流の中心的な役割を担っています。
荷台の幅には、標準タイプとワイドタイプがあり、運ぶ荷物の種類や用途に応じて選択が可能です。特に、より多くの荷物を一度に運搬したい場合はワイドタイプが適しています。また、製造業や建築業の資材輸送にも活用されることが多いです。
運転には中型免許以上が必要ですが、2007年6月1日以前に普通免許を取得した場合は、車両総重量8t未満の中型トラックまで運転が可能です。購入を検討する際は、自身の免許で運転できるかを事前に確認することが重要です。
大型アルミバントラック
大型アルミバントラックは、アルミバントラックの中で最も大きな車両です。大量の荷物を一度に運搬できるため、二世帯家族の引越しや、建築資材・大型機材の輸送に適しています。中距離から長距離の輸送にも対応でき、運送業界での需要も高いトラックです。
このトラックは、中型トラックに比べて積載量が大きく、効率的な輸送が可能です。そのため、企業の物流や大量輸送を必要とする現場で広く利用されています。
運転には大型免許が必要で、車両の大きさから高度な運転技術が求められます。
アルミバンの人気メーカーと代表モデル
次に、アルミバンの人気メーカーと、代表的なモデルを紹介します。
日野自動車
日野自動車はアルミバンのカタログモデルとして「VQシリーズ」を用意しています。VQシリーズがラインナップされる代表モデルとして、デュトロとレンジャーが挙げられます。
デュトロ
日野自動車の小型トラックシリーズ「デュトロ」には、アルミバン仕様としてVQアルミバンが設定され、リア2枚観音扉仕様とリア跳上げ扉(テールゲートリフター付)の2仕様が用意されています。ボディタイプは両仕様共に全低床の標準長・セミロング・ロング・超ロングの4タイプです。
レンジャー
日野のロングセラーモデル「レンジャー」にも、VQシリーズの名称でアルミバンが設定されています。レンジャーシリーズは最大積載量4.0~11.5トンの間に5つの車両区分が存在し、ショートキャブ・ベッド付キャブのキャブバリエーションが用意されています。
いすゞ自動車
いすゞ自動車ではカタログモデルのアルミバンは「モデル名の頭文字+カーゴ」で表記しています。アルミバンのカタログモデルの代表モデルは、エルフとフォワードが挙げられます。
エルフ
いすゞの2tアルミバンの代表的な車種が、エルフです。小型トラックシリーズ「エルフ」は、ドライバンシリーズと集配バンシリーズでアルミバンを設定しています。
両シリーズ共に標準、セミロング、ロング、超ロングの4種のシャーシ長、フルフラットロー、高床ダブルタイヤの2つのシャーシ仕様、標準、ハイキャブ、ワイドキャブの3種のキャブ仕様があります。
フォワード
いすゞの中型トラックシリーズ「フォワード」は、最大積載用8トンクラスと11トンクラスにドライバンシリーズを設定し、標準仕様とテールゲート仕様が選べます。キャブ仕様はショートキャブの標準キャブとワイドキャブが用意されています。
三菱ふそう
三菱ふそうのアルミバンは、カーゴモデルとウィングボディの「DWINGシリーズ」の中に設定されています。アルミバンが用意している代表モデルとしてキャンターとファイターが挙げられます。
キャンター
三菱ふそうの小型トラックシリーズ「キャンター」にはコルゲートタイプとフラットタイプの2種類のアルミバンの設定があります。両タイプとも2枚観音扉が標準仕様ですが3枚扉・4枚扉・コンビリフト用、垂直リフト用跳上げ扉・ワンタッチロック式シャッターなど多彩なドアが用意されています。
ファイター
三菱ふそうの中型トラックシリーズ「ファイター」には、コルゲートタイプのアルミバン完成車モデルとして「D VAN」が設定されています。D VANシリーズには標準仕様と標準仕様より最大150kgの軽量化を行った軽量使用の2タイプが用意されています。
トヨタ自動車
トヨタは、コルゲートタイプとフラットタイプの2種類をアルミバンのカタログモデルとして用意しています。アルミバンが用意されている代表モデルとしてダイナとトヨエースが挙げられます。
ダイナ
トヨタ自動車の小型トラックシリーズ「ダイナ」には、1トンシリーズ・2トンシリーズ共にコルゲートタイプとフラットタイプの2種類のアルミバンの設定があります。左先開きの観音開きバックドアが採用され、2トンシリーズにはスライドリフトとパレットの2タイプのリフトがオプション設定されています。
トヨエース
1トンシリーズと2トンシリーズで展開しトヨタトラックの代名詞とも言える小型トラックシリーズ「トヨエース」には、コルゲートタイプとフラットタイプの2種類のアルミバンが用意されています。2トンシリーズでは、スライドリフトとパレットの2タイプのリフトオプション設定が選べます。
UDトラックス
UTトラックでは、クオンとコンドルの2車種でアルミバンが用意されています。小型アルミバンはなく、中型と大型のアルミバンのみです。
UTトラックは、ドライバーの安全運転をサポートする機能が充実していると評判のメーカーです。
クオン
クオンは、標準使用のアルミバンと低床のアルミバンが用意されています。またエンジンは、優れた省燃費性能とパワフルさ、クリーンな排出を実現する「GH11エンジン」と、軽量でコンパクトながら力強いトルクを発揮する「GH8エンジン」から選ぶことが可能です。
コンドル
コンドルのコンパクトなエンジンは、高い出力を維持しつつ優れた燃費性能を実現し、すべてのドライバーに快適な操作感と高い信頼性を提供します。
コンドルのアルミバンは、8トンと11トンが用意されており、標準仕様とテールゲートの2種類があります。
ベース車両のコンディションは重要
中古アルミバンのチェックポイントとして荷室に目がいきがちですが、アルミバンを搭載するベースである車体のコンディションチェックは重要です。
ベース車両の車両区分
アルミバンは、小型、中型、大型の各車両区分で設定されているので、中古トラック販売店の車両が求めている車両区分ではない場合もあります。
車両区分の違いは、維持費用に大きく関係したり、保有免許で運転できない場合もあったりするのでベース車両の車両区分の確認は重要です。
最大積載量の確認
求めている車両区分の中古アルミバンが見つかっても、最大積載量の確認は必須です。アルミバンは、鉄よりも軽いアルミを使用した架装ですが、最大積載量に大きな影響を及ぼします。
また、同じメーカーの同モデルでも軽量仕様のモデルもあります。また、ゲート搭載車両の場合はゲートの重量分、最大積載量が小さくなっていますので必ず確認しましょう。
アルミバンのチェックポイント
中古でアルミバンを購入する際の車体のチェックポイントは下記の3つです。
1.アルミバンの荷室寸法 2.アルミバンの外装 3.搭載する装備の動作確認 |
それぞれのチェックポイントを解説します。
1.アルミバンの荷室寸法
アルミバンには、ワイドボディやロングボディなどアルミバンにも様々なボディタイプが存在します。そのため、荷室の高さを含めた内寸、外寸を確認しておくことは最大積載量の確認と共に重要なポイントです。
2.アルミバンの外装
アルミバンの特徴は密閉された荷室です。しかし、アルミパネルが破損している場合やアルミパネルの接合部が剥がれている場合は密閉性が損なわれる可能性があります。そのため、外装確認でアルミバンのコンディションは必ず確認しておきましょう。
3.搭載する装備の動作確認
アルミバンのドア類の開閉がスムーズであるか、リフトが搭載されている場合は実際に昇降させてみるなど装備の動作確認をおこないます。ドアを閉めた状態で密閉されているかを確認するため、荷室内部から光の差し込みがないかを確認するのも効果的です。
アルミバンは中古で購入するのがお得!
アルミバンは、車両価格にアルミバンの架装費用が加算されるので、新車価格が高額になってしまうのが難点です。
またカタログモデルとはいえ、生産ラインがトラックメーカーと架装メーカーの2ヶ所になるため、納車まで時間がかかる傾向にあります。
そこで、アルミバンをお得に購入するためにおすすめなのが、中古トラック販売店での購入です。
中古アルミバンの購入はトラック流通センターへおまかせ
トラック流通センターは、日本全国の車両をご紹介できるネットワークがあるため、情報が未公開のトラックをご紹介することも可能です。
品質の良いトラックだけを扱っており、業界最長となる1年間の保証もご用意しております。信頼できる販売業者かクレーン車、クレーン付きトラックを購入したい場合は、ぜひ一度お問い合わせください。
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アルミバンについてのよくある質問
アルミバンについてのよくある質問をまとめました。
アルミバンはどのようにして生産される?
人気のボディタイプであるアルミバンの荷室部分はトラックメーカーが製作するのではなく、トラックメーカーと提携する架装メーカーが製作しています。
トラックメーカーが製造した完成車に対し、シャーシ上に架装メーカーが設計製作した架装を取付けて車検を通した車両を特装車と呼びます。アルミ製荷室を搭載したアルミバンも特装車にカテゴライズされ、通常トラックメーカーからキャブ付裸シャーシのベース車両を受け取った架装メーカーがアルミ製荷室を取付け車検を通してユーザーに引き渡します。
トラックメーカーによっては、仕様設定した冷凍冷蔵車、キャリアカー、クレーン付き車両などをカタログモデル化しているケースもありますが、ユーザーの細かなニーズに対応するため受注生産で1台ずつ製造するのが一般的です。
アルミバンを運転するのに必要な免許は?
アルミバントラックの運転には、運転する車両の総重量や積載量によって、取得すべき免許が異なります。道路交通法の改正により、免許区分が細分化され、アルミバンの運転に必要な免許が明確に定められています。以下の表で、各免許区分による運転可能な車両総重量と最大積載量を確認しましょう。
免許区分 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
普通免許 | 3.5トン未満 | 2.0トン未満 | 各10人以下 |
準中型免許(5トン限定) | 5.0トン未満 | 3.0トン未満 | |
準中型免許 | 7.5トン未満 | 4.5トン未満 | |
中型免許(8トン限定) | 8.0トン未満 | 5.0トン未満 | |
中型免許 | 11.0トン未満 | 6.5トン未満 | 29人以下 |
大型免許 | 11.0トン以上 | 6.5トン以上 | 30人以上 |
このように、アルミバンの運転には、車両総重量や積載量に応じた免許が必要です。希望するトラックを運転するために、必要な免許を事前に確認し、取得を検討することが大切です。
まとめ
アルミバントラックは、軽量で耐久性に優れたアルミ素材を使用しており、荷物を清潔で安全に運ぶことができるトラックです。小型から大型まで幅広いサイズ展開があり、用途に応じて最適な車両を選ぶことができます。特に荷物を守る密閉性や荷崩れ防止の機能が大きな魅力です。しかし、積み下ろし作業の効率や積載量に関する制約がある点も理解しておくべきです。コスパもよく、納車までもスピーディーな中古アルミバンを購入する際は下記の点をチェックしましょう。
-
- ドア類の開閉やリフトの動作、密閉度の確認もする
- 購入時にベース車の車両区分と最大積載量の確認は必須
- アルミバンの荷室寸法・外装・搭載装備の作動確認も忘れずに