より大きな荷室搭載が可能?低床4軸トラックの特徴やメリット・デメリットを大紹介!
大型トラックの中でも大きな荷室を搭載し、より多くの荷物を積載できるトラックカテゴリの低床4軸トラックに注目して、低床4軸トラックの特徴やメリット・デメリットなどを掘り下げながら紹介します。
大型トラックには低床・高床・3軸・4軸のボディタイプが存在する
トラックは小型クラス・中型クラス・大型クラスの3つに大別することができ、それぞれ車両サイズや最大積載量、運転に求められる免許区分などが異なりますが、トラックの車両区分の頂点に立つと言えるのが大型トラックです。
大型トラックも荷台の地上高による低床や高床、トラックを支える車軸数より3軸や4軸などに細分化され多くのカテゴリに細分化することができます。低床4軸トラックを掘り下げる前にトラックをカテゴリ分けする低床・高床、3軸・4軸について紹介します。
文字どおり荷台の高さが異なる低床と高床
低床トラックは意図的に荷台地上高を低く抑えたボディタイプで、高床とよばれるカテゴリは実は標準ボディであり意図的に荷台地上高を高くしているものではありません。
メーカーやモデルによって異なりますが、次に挙げる数値が一般的な大型トラックの荷台地上高の目安となります。
・高床トラック:1,400mm前後
・低床トラック:950mm前後
・超低床トラック:850mm前後
高床と低床を比較すると450mm、超低床とでは500mmもの地上高の違いが生じますので、高床トラックと低床トラックでは荷物の積み下ろし作業効率が大きく異なることが簡単にイメージできるのではないでしょうか?
荷台の高さが全く異なる?トラックの低床と高床の違いやそれぞれのメリットとは?
3軸と4軸?大型トラックの軸数とは
トラックの重量を支え駆動力や操舵性能に大きく影響を及ぼすのが、タイヤとタイヤを繋ぐ車軸の数や配置です。大型トラックの車軸数(軸数)のカテゴリは3軸と4軸があり、車軸の配置には次に挙げる3つのカテゴリが存在します。
・3軸:前1軸・後2軸
・3軸:前2軸・後1軸
・4軸:前2軸・後2軸
3軸カテゴリのトラックはホイールベースが短い傾向にあり操舵性能が高いと言えます。特に前1軸・後2軸は高い操舵性能があり前2軸・後1軸のトラックは直進安定性に優れるのが特徴です。
4軸カテゴリのトラックはホイールベースが長く、低床化が行えるため大きな荷室を搭載することができ直進安定性に優れることから長距離の大量輸送に適していると言えます。
大型の4軸トラックは低床トラックとなる!
4軸カテゴリの大型トラックの特徴として大きな荷室を搭載でき直進安定性に優れることが挙げられるのは既に紹介しましたが、「3軸カテゴリより4軸カテゴリの方が大きな荷室を搭載できるのはなぜなのか?」と感じる方もいるのではないでしょうか?
同じ高さ制限の条件下で4軸カテゴリの大型トラックが3軸カテゴリより大きな荷室を搭載できる理由は次項で紹介する「低床化が行われていること」に起因します。
4軸トラックはタイヤを小型化し低床を実現している
大型トラックは装着するタイヤ径が大きく荷台の高さが高くなりますが、4軸カテゴリの大型トラックは後輪のタイヤ系を小型化し低床化を実現しています。トラックにとって荷台の地上高が低いことは多くのメリットを生み出すことになるため、低床4軸トラックが物流業界の中心的存在となっていると考えられます。
3軸トラックの中にも低床トラックは存在する
4軸カテゴリの大型トラックは低床化が行われていることは既にふれましたが、3軸カテゴリの大型トラックにも低床トラックは存在します。しかし、3軸カテゴリでは低床トラックは特別仕様に位置付けられており、低床トラックが標準となるのは4軸カテゴリの大型トラックだと言えます。
同車種・同ボディタイプでも荷台の地上高が異なる!トラックの高床・低床・全低床とは?
低床4軸の大型トラックのメリットとして最初に思い浮かぶのが大きな荷室が搭載され、一度に多くの荷物を積載できるというのが挙げられますが、それ以外にも多くのメリットが存在するので紹介します。
荷室容積が大きくできる
低床4軸の大型トラックの最大の特徴であり最大のメリットが荷室の大きさだと言えます。国内の公道は最大3.8mまでの高さ制限が行われており、荷室の高さを確保するためには荷台を下げるしか方法がありません。
低床が特徴である4軸の大型トラックは荷台の地上高を下げ荷室の高さを確保し、荷室の積載容量を拡大しています。
荷台の高さが低いため荷物の積み下ろし作業効率が高い
トラックの高床と低床カテゴリ紹介の際に低床カテゴリのトラックは荷物の積み下ろし作業効率が高いことは既に紹介しました。当然低床4軸の大型トラックにも荷物の積み下ろし作業効率の高さが該当しますので効率よく荷物の積み下ろしが行える点も低床4軸の大型トラックのメリットです。
低い重心が生みだす走行安定性
走行車両の安定性は車両の重心の高さに大きく影響されますので、重心を低く抑えられる低床4軸トラックは安定した走行性能を備えていると言えます。また4軸であることでタイヤの数が多いことも直進安定性を向上させることに貢献し、低床4軸の大型トラックが持つ高い走行安定性は大きなメリットとなります。
低床4軸の大型トラックのデメリットとは?
非常に魅力的な低床4軸の大型トラックですが残念ながらデメリットや弱点も存在しますので、低床4軸の大型トラックに潜むデメリットや弱点を紹介します。
タイヤの数が多い分一度に交換すると交換コストが大きくなる
トラックを支える車軸が4本あることで低床4軸の大型トラックは装着するタイヤの本数が3軸のトラックより増加しますので、一度にタイヤ交換を行うと交換コストが大きくなるのは低床4軸の大型トラックのデメリットだと言えます。
またタイヤの使用限度を延ばすために効果的なローテーションも、タイヤの数が多い分低床4軸トラックの方が大変になる点も弱点と捉えられる場合があります。
路面の段差に弱く小回りがきかない
荷台の地上高を下げるために荷台部分のタイヤ径を小型化している低床4軸の大型トラックはタイヤが小さな分、路面の段差を踏んだ際の衝撃吸収能力が低い傾向にあり段差に弱いと言われており、衝撃吸収性能の低さをデメリットとして捉える方もいます。
また車軸が多いため小回りが利かない点も弱点としてとらえられるケースが少なくありません。
低床4軸トラックは車両価格が高額となり納入期間も長めとなる
どのタイプのトラックより多くの荷物を積載し搬送できる低床4軸大型トラックは非常に魅力的ではあるものの、新車の車両価格は高額で注文から納車されるのには時間がかかる傾向にあると言えます。
運送業務効率化のために低床4軸大型トラック導入を計画してもコストと納期の問題に直面し二の足を踏んでしまう方もいるのではないでしょうか?しかし効率良く低床4軸の大型トラックを導入するおすすめの方法があるので紹介します。
中古トラック販売店での低床4軸の大型トラック購入がおすすめ!
車両価格と納期の問題で低床4軸大型トラックの導入に二の足を踏んでいる方におすすめしたいのが中古トラック販売店での低床4軸の中古大型トラック購入です。
中古車両と聞くと「すぐに使えなくなるのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、製造技術の向上と共に大型トラックの耐用年数は長期化していますので現在の中古車両では機能的問題が生じることはまずないと言われています。
また中古車両と言っても余りにもボロボロの車両では消費者ニーズに堪えることができないため、現在の国内中古トラック市場では機関・内装・搭載装備や架装が一定以上のレベルのものしか流通していないと言えます。
低床4軸の中古大型トラックで大量の積み荷の搬送を実現しよう!
中古トラック販売店で低床4軸の中古大型トラックを購入することで、低価格・短納期で良好なコンディションの車両導入が実現できると言えるでしょう。運送業務効率化を検討している方にとって中古トラック販売店は非常に魅力的な車両調達先だと言えますので、是非一度中古トラック販売店で取り扱われている低床4軸の中古大型トラックの実車を確認してみてください。
まとめ
低床4軸の大型トラックは理想に近いカテゴリのトラックでまさに物流業界の花形だと言えるでしょう。低床4軸の大型トラックの魅力のなかで運送業務に従事する方にとって特に魅力的なのは次に挙げる3つの魅力ではないでしょうか?
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- 低床トラックの持つ大きな荷室量
- 低床トラックが備える高い積み下ろし作業性
- 4軸カテゴリが実現する高い走行安定性