まさに動く城!ロマン溢れる2階建て構造のトラックの魅力を大紹介!
トラックドライバーにとって大型トラックはまさに動く城と言える存在ですが、大型トラックのなかには2階建て構造の寝室を搭載するロマン溢れるタイプも存在しますので、移動式カプセルホテルや動く城と言っても過言ではない2階建て大型トラックを紹介します。
過酷な環境でハンドルを握るドライバーにとって寝台は貴重な休憩スペース!
(引用元:ISUZU)
積載量が大きな大型トラックは輸送業務のなかでも最も過酷だと言われる長距離輸送のフィールドに広く活用される傾向にあり、大型トラックドライバーの多くが数日間トラックの車内生活を送りながら長距離輸送を実現しています。
輸送中の長距離ドライバーが寝食をトラックの車内で行うことは珍しくなく、大型トラックには疲労回復を行うための寝台が設置されているものが一般的で、ドライバーは束の間の休憩を大型トラックの寝台で過ごし疲れた体を癒します。
キャビン寝台の居住性はトラックドライバーの体調管理に大きく影響する
(引用元:ISUZU)
国内物流は大型トラックによる陸上輸送に依存していることから、長距離ドライバーにとって数日間の運転は決して珍しいことではなく、ドライバーは数日間を大型トラックの車内で過ごしますので大型トラックのキャビンに設置された寝台の居住性は体調管理に直結します。
しかしいくら大型トラックがトラックのなかで最大級のキャビンを搭載すると言っても、トラックの車内空間には限りがあるため車内生活が長期化すると共にドライバーの肉体的疲労や精神的ストレスが蓄積するのも事実です。
限られた空間の中で大きな寝台スペースの確保は難しい現実とは?
国内を運行する貨物自動車は道路運送車両法によって車両サイズが規制されているため、大型トラックと言っても全長は12,000mm(12m)以内に収める必要があります。貨物自動車であるトラックには広い荷台空間が求められるため、残念ながら広い寝台スペースを確保したフルキャビンより少しでも広い荷台空間を確保できるショートキャビンの方に高いニーズが存在すると言えます。
発想の転換で巨大なプライベート空間を搭載した2階建てトラック
一定の居住性を確保したフルキャビンより、車内空間を犠牲にすることで荷台空間を確保したショートキャビンに対するニーズが高いことは、ドライバーが疲労回復を行う寝台のスペースが削られることを意味します。
しかし、キャビン上部の導風板のなかに存在する空間に着目し、発想の転換で開発されたのが2階建て構造の大型トラックです。導風板の構造を密閉容器にすることでキャビン上部に新たな空間を生み出し、ドライバーが快適に過ごせる寝室としての機能を搭載しています。
国内で2階建てトラックを販売するメーカーと主な搭載モデルとは?
国内にはいすゞ自動車・日野自動車・三菱ふそうバストラック・UDトラックスの4つの商業車両専門メーカーが存在し、4大トラックメーカーと呼ばれ各社が大型トラックの製造・販売を行っています。
しかし現在大型トラックに2階建てトラックが用意されているのは、いすゞ・日野・三菱の3社のみですので3つのトラックメーカーが製造・販売を行う2階建て大型トラックシリーズを紹介します。
いすゞ自動車
いすゞの大型トラックシリーズ「ギガ」のショートキャビンにはマキシルーフと呼ばれる2階建て構造のモデルが用意されています。
日野自動車
日野の大型トラックシリーズ「プロフィア」のショートキャビンにはスーパーハイルーフと呼ばれる2階建て構造のモデルが用意されています。
日野の大型トラックとして40年近く君臨するプロフィアの特徴や人気の秘密を大紹介!
三菱ふそう
三菱ふそうの大型トラックシリーズ「スーパーグレート」のショートキャビンにはスーパーマルチルーフと呼ばれる2階建て構造のモデルが用意されています。
2階建てトラックのメリットとデメリットとは?
発想の転換で従来相反する位置付けが行われていたドライバーの居住空間と荷台空間の両立を実現したのが国内トラックメーカー3社が製造・販売する大型トラックシリーズの2階建て構造モデルです。
一見理想的な構造のように見える2階建の大型トラックですが、実際に2階建て構造の大型トラックのハンドルを握るドライバーの声に耳を傾けるとメリット共にデメリットも潜んでいるようですので、2階建て構造の大型トラックのメリットとデメリットを紹介します。
2階建てトラックのメリット
2階建て構造の大型トラックのメリットは何度もふれた「ドライバーの居住空間と荷台空間の両立を実現した」ことだと言えます。最長12mまでに限られている大型トラックの車両サイズのなかでドライバーが疲労回復を行う寝室スペースを確保しながら最大限に荷台空間を確保した点が2階建て大型トラックの最大のメリットです。
2階建てトラックのデメリット
実際に2階建て大型トラックのハンドルを握るドライバーからの声のなかで多いのが「雨音で眠れない」や「夏場の寝台が暑すぎる」というものです。2階建て構造の寝台にはしっかりとした遮音や断熱が施されておらず、雨音や直射日光の影響を受けやすい点がデメリットとして挙げられました。またキャビン全長を短くしていることから運転席のリクライニング幅が非常に狭い点をデメリットに挙げるドライバーも存在します。
2階建てトラックの居住性をさらに向上させる方法は?
大型トラックのキャビン上部に寝室を設置した2階建てトラックの寝台で休むのは、移動式カプセルホテルや動く城をイメージさせロマンあふれるものですが、実際には十分や遮音や断熱が施されていないと感じるケースが多いようです。
しかし、せっかく魅力的な構造の大型トラックに乗務するのですから、アイデアと便利なアイテムで2階建て寝台の居住性を向上させて寝室とよべるものにしたいものですので、2階建て大型トラックの寝台部分の居住性を向上させるおすすめアイテムを紹介します。
2階建てトラックの居住性を向上させるおすすめアイテム3選
大型トラックのキャビン上部に設置された寝台は密閉構造で風雨に晒されることなく就寝できるシェルターのようなものですが、残念ながら居住性に劣ると言う声も存在しますので、居住性を向上させることが期待できるおすすめアイテムを3つ紹介します。
吸盤付きラック
2階建て構造の大型トラックはキャビン全長がフルキャビンより短いショートキャビンですので車内の主な収納スペースは2階建て部分になります。寝室と言えるほどの居住性を確保するために整理整頓は欠かせないため吸盤付きラックの活用がおすすめです。
車載用扇風機
2階建て部分の寝台には蓄熱式クーラーが設置されているものの、クーラーだけでは長時間十分な冷却効果を得られないと言う声もあるため、蓄熱式クーラーと車載用扇風機の併用がおすすめです。
車載用冷蔵庫
2階建て部分を寝台から寝室に大きく変貌させるための快適アイテムとして、冷蔵庫は欠かせない存在ではないでしょうか?車載用冷蔵庫を設置すれば2階建て部分の寝台がミニバー付きの寝室に大変貌を遂げるのではないでしょうか?
2階建て構造のトラックは車両価格が高額で納車まで時間がかかる?
ドライバーのプライベート空間や休憩スペースに活用できる2階建て部分の寝台は非常に魅力的ですし、ショートキャビン化で確保した荷台は十分な積載スペースをもち高い輸送効率を実現できます。
2階建ての大型トラックは理想的構造の大型トラックと言えますが、新車での購入には高額な車両価格と長い納車期間という現実が立ちふさがるのも事実です。そこでおすすめしたいのは中古トラック販売店を利用して2階建て大型トラックを購入する方法です。
2階建てトラックは既に中古トラック市場への流入が始まっている
2階建て大型トラックは目新しいボディタイプのように感じますが、実は既に中古トラック市場には全国各地から非常に多くの2階建て大型トラックが流入しています。中古トラック販売店で2階建て大型トラックの在庫がない場合でも、中古トラック販売店のネットワークを駆使して理想的な2階建て大型トラックの購入実現が可能です。
快適な睡眠空間を確保する2階建てトラック導入は中古トラック販売店がおすすめ!
安全なトラック運行に欠かせないドライバーの疲労回復スペースと貨物自動車に求められる広い荷台空間を両立した2階建て大型トラックを導入することで高い輸送効率の実現が可能です。
中古トラック販売店を有効活用して、効率的に機能性の高い2階建て大型トラック導入を行ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
2階建て大型トラックは導風板に独占されていたキャビン上部に寝台を設置するという逆転の発想で発案されたボディタイプですが、移動式カプセルホテルや動く城を連想されるロマン溢れる車両でもあります。
次に挙げる3つのポイントに注意しながら理想的な2階建て大型トラックを導入して下さいね。
-
- 2階建て大型トラックの寝台は遮音・断熱に問題が存在する
- 2階建て大型トラックの居住性は後付けアイテムで向上できる
- 2階建て大型トラック購入は中古トラック販売店がおすすめ