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モデル別に人気の4トンダンプを徹底比較!寸法・価格・免許・注意点について

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がれきや土砂などを運搬する際に活躍する4トンダンプは、メーカーによって寸法や特徴に違いがあります。
この記事では、4トンダンプの人気車種や価格、必要な免許まで幅広く解説します。新しく中型ダンプを導入する際の参考にしてください。

4トンダンプとは中型ダンプのこと

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まずダンプの正式名称は「ダンプトラック」です。がれきや土砂などの運搬や工事、建設現場等では欠かせないトラックです。具体的には、荷台部分を傾斜させることで積荷を一気に降ろすことができます。

中でも4トンダンプとは、最大積載量4〜5トン程度のもので総称して「中型ダンプ」と呼ばれています。また「増トンダンプ」といって、積載量を増やしたダンプもあります。

4トンダンプの基本的なサイズ、重量、積載量は以下のとおりです。

サイズ(mm) 車両総重量(t) 最大積載量(t)
全長 全幅 全高 11未満 3~6.5以内
約7,630~8,000 約1,900~2,490 約3,200~3,490

ダンプは9種類ある

ダンプは、積荷をどのように下ろすかの方法で名称が変わります。

種類 特徴
土砂ダンプ ・土木・建築現場でよく見る
・土砂や石材などを運搬する
・荷台を傾けると、積荷を排出できる
リアダンプ ・一般的に普及しており、土砂などのほかに産業廃棄物などを運べるものが多い
強化ダンプ ・石や岩など硬いかつ重いものを運ぶのに適している
・硬いものが運べるよう荷台の床板部分が強化されているので、床板に傷がつきにくい
・標準のダンプカーが厚さ約3mmの床板を使用しているのに対し、強化ダンプは6mmの床板になっている
土砂禁ダンプ
(深ダンプ)
積荷が落ちないように荷台部分のあおりが高くなっている
土砂は運ばない
・天蓋付きダンプ:説明いれる
サイドダンプ ・荷台を左右横方向に傾けることができる
・荷台が後ろに傾かない
・荷台を横に傾けられるため狭い場所を中心に活躍する
3転ダンプ ・リアダンプとサイドダンプ両方の性質を持つ
・荷台を後ろと左右の3方向に傾けることができる
・汎用性が高く、いろいろな場所で活躍する
ローダーダンプ ・土砂などを運ぶだけでなく、小型重機や建機を運ぶことも可能
・荷台が傾くだけでなく、スライドして地面に接させることが可能
Lゲートダンプ
Fゲートダンプ)
テールゲートがL字型になっているダンプのこと
ゲートを開いた際にフラット(平な状態)になる事からFゲートダンプとも呼ばれている。
・Lゲートの下部が固定され、そのまま上部が開くため開口部分の高さ制限がない
・ゲートががフラットになるため、砂はもちろん大きめの石があっても詰まる事なくスムーズに積載物の搬出が可能
水密式ダンプ ・水分量の多い泥などの運搬に活躍する
・汚泥などを運ぶ際に水を道路にまき散らさないよう特殊な構造になっている。

【人気車両】4トンダンプ基本スペック

メーカー別に人気車両をご紹介します。

日野:レンジャー

日野:レンジャー(引用元:日野自動車)

日野レンジャーは、ハイパワーかつ低振動で耐久性のあるのが特徴です。
特に、ドライバーの運転をサポートする安全性能は、国が定めた「セーフティ・サポートカー」(略称:サポカー)の基準を満たしています。
また長時間の運転でも疲れにくい快適さも実現しています。

■日野レンジャーの荷台寸法

荷台寸法(mm) 最大積載量(t)
全長 全幅 全高
3,400 2,060 300 3.55

日野レンジャーの中型ダンプの価格やラインナップはこちらをご覧ください。

いすゞ:フォワード

いすゞ:フォワード(引用元:いすゞ)

いすゞフォワードは、良質な大型ディーゼルエンジンを採用しており、エンジン性能の高さや上り坂でも気持ちよく走行できるのが特徴です。
燃費性能はトップクラスで、環境や経済面に優れ、エコカー減税にも対応しています。
また、先行者や歩行者を検知する「プリクラッシュブレーキ」、「交差点警報」などの最先端の安全機能が装備されています。

■いすゞフォワードの寸法

荷台寸法(mm) 最大積載量(t)
全長 全幅 全高
3,370 2,050 340 3.8

(引用元:いすゞ)
いすゞフォワードの中型ダンプの価格やラインナップはこちらをご覧ください。

三菱ふそう:ファイター

三菱ふそう:ファイター(引用元:三菱ふそう)

三菱ふそうファイターは、ノイズが少ないかつ長距離運転のストレスが軽減されるのが特徴です。エンジンの大幅な軽量化や燃費性能も向上しており、シート周りの心地よさに配慮されドライバーにとっても嬉しい車両になっています。

■三菱ファイターの寸法

荷台寸法(mm) 最大積載量(t)
全長 全幅 全高
3,440 2,060 300 3.75

(引用元:三菱ふそう)
三菱ふそうファイターの中型ダンプの価格やラインナップはこちらをご覧ください。

日産UD:コンドル

日産UD:コンドル(引用元:日産UD)

日産UDコンドルは、安全性能の向上やドライバーの疲労軽減と操作性、また高効率エンジンにより輸送コストの低減に貢献しているのが特徴です。

■日産UDコンドルの寸法

荷台寸法(mm) 最大積載量(t)
全長 全幅 全高
3,400 2,050 310 3.60

(引用元:日産UD)
日産UDコンドルの中型ダンプの価格やラインナップはこちらをご覧ください。

【価格比較】4トンダンプのレンタル・新車・中古車

レンタル価格

4トンダンプは、レンタルが可能です。レンタル価格は、レンタル業者によって異なりますが、1日あたり約3.3万円〜4万円となります。

4トンダンプを1日だけでなく継続してレンタルする場合は、ランニングコストがかかるため、日程や予算を事前に考慮した上で、レンタルすることをおすすめします。
(引用元:オリックストラックレンタル)

新車価格

4トンダンプの新車価格は、メーカーや車種、オプションの有無によって異なりますが、大体1,000万円前後で購入できます。やはり新車となると価格が大きくなるため、なるべく価格を抑えられるように必要なオプションなのかどうかなど、調べることをおすすめします。

中古車価格

4トンダンプの中古車価格は、安いもので100万円前後、高いものだと500万円前後の車両があります。ただし年式や走行距離などで大幅に価格が異なるため、車両の状態をきちんと確認し納得してから購入することをおすすめします。それでも新車よりはるかに価格を抑えて購入が可能です。
(トラック流通センター調べ)

4トンダンプの運転には中型免許が必要

4トンダンプを運転するには、中型免許もしくは中型(8トン)限定免許が必要です。

次の表が、大型・中型・小型ダンプの運転に必要な免許の一覧です。

サイズ 車両重量 最大積載量 必要な免許
小型ダンプ 5トン未満 3トン未満 普通免許
中型ダンプ 3.5トン以上7.5トン未満 2トン以上4.5トン未満 準中型免許
7.5トン以上11トン未満 4.5トン以上6.5トン未満 中型免許
大型ダンプ 11トン以上 6.5トン以上 大型免許

(引用元:国土交通省「自動車の種類」)

ダンプは、荷台部分のみ可動するため、操作自体に専用の免許は必要ありません。運転するには、中型免許や大型免許があれば運転が可能です。

免許取得方法は、自動車教習所に通うのが定番ですが、他の方法として、合宿免許や一発試験などもあるため、自分のライフスタイルに合った取得方法で検討してみてください。

ダンプ取扱いの注意点

ダンプの取扱いの注意点として、「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法(通称:ダンプ規制法)」により、国土交通大臣へ届け出が定められています。また、申請が必要な自動車は、「土砂等を運搬する大型自動車(最大積載量が5,000kgまたは車両総重量が8,000kgを超えるもの)」とされています。

分かりやすく説明すると、大型車を対象とした大型自動車に区分されるダンプカーが公道を走る際は、荷台に表示番号を表示する必要がある、という内容です。
4トンダンプの場合、中型のダンプに区分されるため、対象外ですが、念のため事前確認をしておきましょう。
(引用元:近畿運輸局京都運輸支局「大型ダンプ車両の届出について」)

まとめ

ここでは4トンダンプを解説しました。メーカー別人気車両の基本情報や価格を参考にすると、用途に合った最適な車両を選ぶことができます。また運転に必要な免許や注意点なども知識として覚えておくと今後役に立つことがあるかもしれません。

  • 4トンダンプは中型ダンプのことで、工事・建設現場で活躍する車両のこと
  • ダンプは土砂ダンプやリアダンプなど全部で9種類ある
  • 4トンダンプ人気車両は、寸法やスペックに違いがある
  • 4トンダンプの価格は、レンタルや新車もあるが、中古車がお得に購入できる
  • 4トンダンプの運転には、もしくは中型(8トン)限定免許が必要

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