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【資格を取りたい方必須】小型移動式クレーンの種類から講習時間や費用まとめ

小型移動式クレーン 24061401(引用元:日本クレーン協会近畿支部)
ステップアップのために小型移動式クレーンの資格を取得したい、けれど時間や費用がどのくらいかかるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、小型移動式クレーンの種類をはじめ、講習時間や費用、合格率など資格取得に向けて詳しく説明します。

小型移動式クレーンとは?

小型移動式クレーン 24061402(引用元:トラック流通センター)
小型移動式クレーンとは、つり上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーンをいいます。
小型移動式クレーン運転の業務は、平成2年10月1日労働安全衛生法一部改正により、移動式クレーン運転士免許を取得している者か、小型移動式クレーン運転技能講習修了者でなければ従事できなくなりました。
(引用元:一般社団法人労働技能講習協会)

小型移動式クレーンの種類

種類は、大きく分けて以下の6種類に分けることができます。

・トラッククレーン(積載型)
・ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンなど)
・クローラクレーン
・浮きクレーン
・鉄道クレーン
・その他

小型移動式クレーンは、必ずしもトラックの形態をしているわけではありません。ショベルカーのようなタイプもあれば、クレーン車の大型特殊自動車もあります。
それぞれどのような特徴があるのか見ていきます。

トラッククレーン(積載型)

トラッククレーン(積載型)(引用元:トラック流通センター)
「ユニック」と呼ばれるトラックの小型移動式クレーンです。
小型移動式クレーンの中で多く使用されているタイプで、コンクリート材や木材などを荷台に載せる為に使われることが多いです。

ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンなど)

ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンなど)(引用元:トラック流通センター)
クレーン本体にタイヤが付いて、公道を走ることができるクレーンです。
注意点は、公道走行するための運転免許が「大型特殊自動車」になっていることです。

クローラクレーン

クローラクレーン(引用元:Wikipedia)
キャタピラなどで走行し、比較的大きなクレーンです。
ずっしりとした土台ということもあり、地盤の弱い場所で大活躍してくれるクレーンです。ただし公道は走行することができません。

浮きクレーン

浮きクレーン(引用元:Wikipedia)
海上で活躍するクレーンです。
クレーン自らが動くことができる「自航式」と他の船に引っ張ってもらう「非自航式」があります。

鉄道クレーン

鉄道クレーン(引用元:Wikipedia)
鉄道に付いているクレーンで、普段あまり見かけることはないかもしれません。

その他

さまざまな種類を紹介しましたが、それらに分類されないクレーンで、つり上げ荷重1トン以上5トン未満かつ移動ができるクレーンもあります。

小型移動式クレーンの取得方法


小型移動式クレーンの資格取得には、「小型移動式クレーン運転技能講習」を受けなければなりません。
講習場所は、「コベルコ」や「コマツ」のような建設機械製造メーカーがおこなってっている教習所があります。
教習所以外では、都道府県の「労働技能講習協会」でもおこなわれております。
ここでは、講習内容や費用を説明します。

講習内容と費用

受講の際、気になる講習内容や費用を表にまとめました。
小型移動式クレーンの講習時間は、既に取得している資格や免許、労働条件、受講場所によってかわります。
取得にかかる費用は、免除科目の有無によりますが、約27,000円〜約50,000円程度です。

講習内容は資格や免許に応じて、5つに分類されています。

講習時間 所有資格や免許、労働条件
費用
13時間 鉱山にてつり上げ荷重5t以上の移動式クレーンの業務経験が1ヶ月以上ある
(※事業主経験証明必要)
約27,000円~
約50,000円
16時間
(学科10時間 / 実技6時間)
・クレーン・デリック運転士免許(旧クレーン運転士免許、旧デリック運転士免許含む)
・揚貨装置の運転士免許
・玉掛け技能講習修了者
・床上操作式クレーン運転技能講習修了者
17時間 ・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習修了者。
・建設機械施工管理技士1級
・2級の第2種又は第6種合格者
19時間 ・小型移動式クレーン、クレーン等の特別教育修了後、業務経験が6ヶ月以上ある
(※特別教育修了証のコピー貼付、事業主経験証明必要、定期点検表添付)
20時間
(学科13時間 / 実技7時間)
上記のいずれにも該当しない

(参照元:コマツ教習所)

小型移動式クレーンを神奈川県で取得した場合

神奈川で小型移動式クレーン資格を取得する場合を例に挙げて、費用を参考にしてみます。
(例)神奈川安全運転研修センターの場合
・16時間のコース(3日間)テキスト代込み「36,000円(税込)」
・20時間のコース(3日間)テキスト代込み「40,000円(税込)」
(参照元:神奈川安全運転研修センター)

小型移動式クレーンの資格難易度と合格率

小型移動式クレーン技能講習は、次の2つの修了試験があります。
・学科終了試験(1時間)
・実技終了試験(1時間)
終了試験の合格率は、学科試験99%以上、実技試験95%以上で、比較的簡単に取得できるでしょう。

費用を抑えるワンポイント

小型移動式クレーンの資格を安く取得するには、あらかじめ時間数の短くなる資格を取っておくのがおすすめです。
例えば、クレーン操作をする場合、「玉掛け技能講習」は持っておくことをおすすめします。

まとめ

小型移動式クレーンは、工事現場や運搬作業などの幅広い仕事で活躍する車両です。
クレーンの操作には必ず資格が必要です。クレーン作業に従事する場合は、講習を受講し資格取得を目指しましょう。

  • 小型移動型クレーンは移動式クレーン運転免許または小型移動式クレーン運転技能講習修了者の資格が必要
  • ボディバリエーションは6種類ある
  • 講習時間は所有資格、免許、労働条件によって変わる
  • 講習費用は約27,000~約50,000円

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