小型バス(小型観光バス)とマイクロバスの違いとは?定員やサイズ・料金を比較してみた
少人数での移動や旅行の際、重宝されている小型バス。小型バスは、12年以上前に各メーカーで製造を終了しました。現在では新車の販売がなく、台数も年々減少しています。小型バスを利用したい場合、予算や設備、乗車定員などを知っておくと遠方での移動が快適なものになります。また、少人数を乗せて移動するマイクロバスもあります。
この記事では、小型バスとマイクロバスの違いや乗車定員・サイズなどを解説していきます。移動する手段として小型バスを検討している人はぜひ参考にしてください。
小型(小型観光バス)バスとは?
小型バスとは、大きさの割にシートがゆったりしていて座り心地がよいバスです。なかには、公共のバスのような固定式の座席ではなく、座席をコの字にできるサロンタイプもあります。
ほとんどの小型バスが大型バスにも負けない設備を整えており、例えば、カラオケが搭載された小型バスもあり、移動中も楽しむことが可能です。さらに、大型バスに比べると小回りが利くため、狭道でも通りやすいのが特徴です。
小型バス(小型観光バス)の定員
小型バスは、一般的なバスに比べると座席が幅広くなっています。そのため、座席数は少なく一般的な定員数は21名、もしくは25名です。補助席はなく、乗車人数を超えての乗車はできません。
小型バス(小型観光バス)のサイズ
小型バスは、座り心地の良さや設備が整っているため、一般的なバスより寸法が大きい印象です。バスの寸法は、自動車の種類により道路交通法施行規則で区分されています。
バスの大きさ別による寸法は下記の通りです。
バスの大きさ | 大型 | 中型 | 小型 |
長さ×幅(m) | 11×2.5 | 9×2.3 | 7×2.1 |
乗車定員(人) | 約80 | 約60 | 21~25 |
最小道路幅の目安(m) | 5.5 | 5.1 | 4.7 |
小型バス(小型観光バス)の設備
小型バスは、設備も充実しています。メーカーやバスによって違いはありますが、カラオケやテレビ、冷蔵庫、DVDプレイヤーなどが設置されていることが多いです。
また、バスによっては座席をコの字にして、真ん中にテーブルを置く「サロンタイプ」の小型バスもあります。
バスによって設備は異なるので、用途や要望を踏まえて事前に確認する必要があるでしょう。
小型バス(小型観光バス)の座席レイアウト
小型バスの座席レイアウトは、メーカーや定員数などによって変わります。
いくつか代表例を紹介するので、参考にしてみてください。
定員 | レイアウト |
①定員25名 | 左右にそれぞれ2席ずつが5列、一番後ろは5席ある形 |
②定員21名 | 左右にそれぞれ2席ずつが4列、一番後ろには5席ある形 |
③サロンタイプ | 左右にそれぞれ2席ずつが4列あり、その4列目の左右がそれぞれ中心を向くような形で、 一番後ろは5席あり、コの字の中心にテーブルを置く形 |
小型バス(小型観光バス)とマイクロバスはどう違う?
(引用元:マイクロバス牧場)
小型バスに似たもので、「マイクロバス」があります。ここでは小型バスとマイクロのバスの違いを解説します。
小型バス(小型観光バス)とマイクロバスの定員
小型バスは補助席がなく、乗車定員数は21席〜25席なので定員は21人〜25人です。それに対して、マイクロバスは17〜22席、補助席が0〜7席となります。補助席を含めると乗車定員数は最大29人となっているタイプが多いです。通常のシートだけを比べると、小型バスのほうが座席数は多いですが、補助席を含めるとマイクロバスのほうが多く乗れます。
また、座席の形は、小型バスが間の通路を挟んで左右2列に配置されています。それに対して、マイクロバスは通路を挟んで1列、2列構成なのでセンターよりズレた場所に通路があります。
小型バス(小型観光バス)とマイクロバスのサイズ
小型バスとマイクロバスのサイズはほとんど変わりません。しかし、小型バスのほうが25人で乗ることを想定した構造となっているものが多くゆったりしています。
ゆったりと座って移動したい場合は小型バス、少しでも多くの人数を乗せたい場合はマイクロバスが適しているでしょう。
小型バス(小型観光バス)とマイクロバスの設備
小型バスには、前述したようにカラオケやテレビ冷蔵庫、DVDプレイヤーなど娯楽を楽しめる設備が充実しています。また、大型バスや中型バスに比べると小さいですが、トランクがついています。一方、マイクロバスは小型バスのような設備がついていません。
小型バス(小型観光バス)とマイクロバスの使用目的
小型バスとマイクロバスのサイズは、ほとんど違いがありません。しかし、座席の並びや設備の充実さという面から比べると小型バスのほうが快適な移動ができます。
快適さや利便性など、何を優先させるかを考えたうえで小型バスにするのか、マイクロバスにするか決めることをおすすめします。
小型バス(小型観光バス)とマイクロバスの料金を比較
小型バスは、製造中止から10年以上経過しているため新車に乗ることは不可能です。そのため、バス会社も小型バスからマイクロバスへ乗り換えているところも多く、小型バスは貴重なバスとなっています。
それでは、小型バスとマイクロバスの料金を比較していきます。
(例)東京駅10:00発〜横浜市内視察〜東京駅18:00着
小型バス | マイクロバス | |
シート数(席) | 21 | 21(補助席6) |
利用料(円) | 73,000 | 68,000 |
1人当たり(円) | 約3,480 | 約2,519 |
(参照元:全国貸し切りバス予約センター)
座席数は同じでも補助席の有無で最大人数が変わります。人数が多くなれば、1人あたりの負担は軽減されますが、ゆったりと座りたい場合、小型バスがおすすめです。
小型バス(小型観光バス)はレンタルできる?
結論からいえば、小型バスのレンタルは可能です。レンタカーとして登録できる車両は「自家用自動車有償貸渡しの許可基準」に「自家用マイクロバス(乗車定員29人以下、車両全長7m未満のもの)」と規定されています。
大型観光バスや中型観光バスは乗車定員数が30名以上なので、運転手付きで予約する方法しかありませんが、小型バスはバスだけのレンタルが可能です。ただし、小型バスの台数は年々減少しているため車両のみレンタル可能な会社を探すのは難しいのが現状です。そこで、おすすめしたいのが中古車での小型バス購入です。
中古車バスを取り扱っている会社であれば、目的に合った小型バスの購入が可能です。レンタルが難しい方は、こちらから中古車バスの購入を検討しましょう。
バス、マイクロバス、観光バスの車輌一覧はこちら!
よくある質問
小型バスについてよくある質問をまとめました。
小型バスは運転手なしで借りられる?
小型バスは運転手なしでも借りられます。小型バスの定員は21~25名のため、小型バスが運転できる免許さえ持っていれば問題なく利用ができます。
小型バスを運転するための免許は?
小型バスは普通免許では運転できません。中型免許、もしくは大型免許を取得すると運転が可能です。中型免許のなかでも、8トン限定の免許がありますが、中型免許の8トン限定では運転ができないので、注意が必要です。
まとめ
旅行や観光で重宝されている小型バス。
小型バスの特徴や、小型バスと似ているマイクロバスを比較して紹介しました。
中古車販売のトラック流通センターでは小型バスやマイクロバスも扱っています。
ぜひこの記事を参考にして、小型バスを探してみてください。
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- 小型バスの定員は21~25名、マイクロバスは最大29名
- 小型バスやマイクロバスは運転手なしでも借りられるが、中型免許か大型免許が必要
- 現在、小型バスは製造終了しており、新車で購入ができないため、中古車で購入するしかない