軽トラのメリットとは?サイズや特徴、おすすめモデルをご紹介!
ちょっとした荷物の移動や農家での野菜の搬送、小売店で荷物を運搬する際など軽トラを利用する場面は多くあります。また維持費も安く、普通免許で運転できるメリットがあります。軽トラックは重い荷物を乗せた場合でもスムーズに走れるように、2WDや4WDなど駆動方式も多く、電気自動車など特殊なタイプも存在します。
今回は軽トラのメリットやデメリットをはじめ、特殊なタイプや人気モデルなどもご紹介していきます。
軽トラは農業や引っ越しなどに大活躍のトラック!
軽自動車に分類される軽トラは、引っ越しの際などにも大活躍します。
特に1人暮らしの場合、運搬する荷物は軽トラの大きさで十分であり、友達などで一人持っていればかなり重宝するのではないでしょうか。
農家で使用されていることが多く、収穫した野菜や農機具の運搬は乗用車では難しい場面もあるでしょう。
そんなとき軽トラックがあれば汚れを気にすることもなく便利です。
また荷台があるため、積み込みや積み下ろしを楽に行うことができます。
一般的な軽トラは2人乗りとなっており、キャビンと呼ばれる車内部と後ろの荷台に分けることができます。
そして荷台の割合が大きいため、大量の荷物を運ぶのに適しているといえるでしょう。
では一般的な軽トラのサイズや必要な免許証のご紹介をしていきます。
軽トラのサイズ
道路運送車両法で定められている軽トラのサイズは、
・長さ:3400㎜
・幅:1480㎜
・高さ2000㎜
と決められています。
そして排気量は660㏄までとなっており、軽トラの場合、最大の660ccに設定されていることがほとんどです。
荷台の大きさは以下の通りです。
・幅:1410㎜
・長さ:2030㎜
一部の例外を除き、上記のサイズを荷台のサイズとしているメーカーは数多く存在します。
では小さめのトラックである1トントラックと軽トラでは、荷台の大きさはどれほどの違いがあるのかを比べてみましょう。
軽トラ | 1tトラック | 大きさの差 | |
幅 | 1410mm | 1600㎜ | 190㎜ |
長さ | 2030mm | 2500㎜ | 470㎜ |
車両総重量 | 1250kg | 3000kg | 1750㎏ |
軽トラを運転するために必要な免許証メーカーによって多少の違いはあるものの、荷台の大きさは1トントラックより軽トラの方が一回りほど小さいというイメージを持ってもらうといいかもしれません。
そう考えると、1トントラックよりも維持費が安い軽トラを選ぶ方がお得な場合もあるのではないでしょうか。
軽トラを運転するために必要な免許は普通免許です。
軽自動車を運転することができる免許であれば、軽トラも運転できます。
操作自体も特別難しいことはなく、普通の車と同じです。
大型のトラックであれば、5トン限定や8トンなど免許区分が難しい場合がありますよね。
しかし軽トラはあくまでも軽自動車の一種なので、特別に必要な免許はなく4輪の車を運転できる免許を持っていれば誰でも運転することができるのです。
注意が必要な点があるとすれば、MTタイプの軽トラの場合、AT限定の運転免許証では運転できません。
乗用車ではスポーツタイプの場合を除き、MT車はほとんど見かけなくなりました。
そしてAT限定の運転免許を取得する方も多くいます。
しかし軽トラでは現在でもMT車が出回っており、乗用車に比べ頭数が多いといえます。
もちろんATタイプの軽トラであれば問題なく運転することはできるものの、運転する前にどちらのタイプなのかをしっかりと確認することが大切です。
軽トラのメリットやデメリットをご紹介!
では軽トラのメリットやデメリットのご紹介です。
メリット
軽トラのメリットは以下の6つが挙げられます。
・燃費がよい
・維持費が安い
・荷物をたくさん運べる(軽トラの最大積載量は350kg)
・荷物の積み込みや積み下ろしが楽
・汚れた荷物でも気にせず運ぶことができる
・4WDも多く存在するため用途に合ったタイプを選択できる
この中でも駆動方式の種類が多いことと、維持費が安いという点が最も大きなメリットではないでしょうか。
そしてたくさんの荷物を積めるとは、他の軽自動車と比べた場合であり、小型である1トントラックや2トントラックよりは運べる量が少ないので注意しましょう。
軽トラの最大積載量は350キロです。
数字だけではピンとこないと思いますので、身近にあるもので比較した場合、
・10キロの米袋を35個
・6リットルの水ケース(6個入り)約30個弱
・シングルベッド(80〜100キロ)3個
このように大きさは別として、重さでみると通常の軽自動車では乗らないほど多い荷物でも軽トラであれば運ぶことができます。
2WDや4WDなど駆動方式の種類が多い軽トラを購入する場合、重い荷物を運ぶ予定の多い方は、4WD車を選ぶことでストレスなく運搬できるのではないでしょうか。
デメリット
軽トラもメリットと同様、デメリットも存在します。
デメリットは以下の通りです。
・室内空間が狭い
・リクライニング機能がない
・後輪が軽いためスピンしやすい
・走行中の振動が大きい
・エンジン音がうるさい
荷台の面積が広い軽トラックでは、どうしても運転席が狭くなります。
そしてリクライニング機能が付いてないものがほとんどで、長時間の運転では体の負担が大きいため適度な休憩が必要です。
また軽トラは車軸懸架式を採用しており、トラック以外の軽自動車に比べ走行中の振動が大きい傾向にあります。
車軸懸架式とは左右のタイヤが車軸でつながっているため、片方のタイヤが上がればそれに対するタイヤにも衝撃が伝わります。
重い荷物を積むために採用されているサスペンション形式であり、軽トラでは乗り心地に期待しない方がよいでしょう。
また一部の特殊な軽トラを除き、軽トラのエンジンは座席の真下に位置していることがほとんどです。
そのためエンジン音がうるさく聞こえてしまう傾向にあります。
このように軽トラにはデメリットも存在するため、よい面ばかりではなく使い勝手の悪い面もしっかりと把握しておきましょう。
意外と知られていない種類の軽トラ
軽トラにはさまざまな種類がありますが、そのなかでも特に特殊な軽トラを3種類ご紹介していきます。
室内空間が広く設定されているダイハツ・ハイゼットデッキバン
引用元:ダイハツ公式サイト
ハイゼットデッキバンは、ダイハツから発売されたトラックです。
一般的な軽トラに比べ荷台が狭い代わりに室内が広いという特徴を持ちます。
欧米などで人気のあるピックアップトラックに似た形状をしており、荷物を積める量は少ないものの軽トラで4人乗りを可能にした1台です。
農業などで大量の荷物を運ぶ場合はあまり便利ではないですが、ちょっとしたアウトドアなどでは荷物が積めるうえ、友達などと一緒に出掛けることもできます。
仕事として使うこともアウトドアなどで遊ぶために個人で使用することもできる、便利な軽トラだといえるでしょう。
軽トラで唯一の電気自動車!三菱・ミニキャブミーブトラック
引用元:CarWatch
ミニキャブミーブトラックは三菱から発売された、初めての軽トラ電気自動車となります。
2013年に販売され2017年に生産終了と販売期間は短いものの、バンタイプは未だに販売が継続されています。
軽トラの方は市場にもあまり出回っておらず、中古車でもその姿を見る機会はめったにないでしょう。
しかし電気自動車の軽トラはとても珍しい一台だといえます。
電気を使用しているためガソリンが不要であり、充電装置を自宅に取り付ければ自宅で充電することが可能です。
もうほとんど市場に出回っていないため、購入するのは難しいと思いますがこのような珍しい軽トラも存在しているのです。
リアエンジンを採用のスバル・サンバートラック
引用元:スバル公式サイト
スバルのサンバートラックは<リア側にエンジンを搭載しており、RRタイプの駆動方式を採用しています。
通常は運転席の下にエンジンを置くことが多い軽トラですが、リアにエンジンを置くことで安定感を高い水準で保つことができるのです。
またサスペンション方式に「独立懸架式」を採用しているため、走行時の振動を大幅に抑えることに成功しています。
2012年に行われたフルモデルチェンジでは、リアエンジンを廃止しているもの、特殊な形状であり走行性能も高いため、リアエンジン式のサンバートラックはいまだに根強い人気を誇る1台だといえるでしょう。
軽トラの人気車種3選!
特殊な軽トラは上記の3つですが、人気車種もご紹介していきます。
スズキ・キャリイ
キャリイはスズキが製造販売する軽トラです。
1961年に販売が開始し、今では11代目が製造されています。
軽トラとしては長い歴史を持ち、1971年~2009年まで日本において最も売れた車種となっています。
耐久性が高いことや低価格であることも人気の理由ですが、農繁仕様など農家の方向けに特化した販売方法がマッチし根強い人気を誇る軽トラだといえるでしょう。
ダイハツ・ハイゼット
ダイハツのハイゼットは、1960年に販売が開始し2004年には10代目が誕生しています。
選べるカラーも多く軽トラ初の「衝突回避支援ブレーキ」を採用しています。
またジャンボサイズなど、選べるバリエーション豊かな点も人気の理由ではないでしょうか。
ホンダ・アクティ
ホンダが製造販売するアクティは、他の2種に比べ少し遅めの1977年に誕生しました。
エンジンが車両の中央に位置するミッドシップエンジンを採用しており、4WD車ではATを採用していない点が魅力の一つだといえます。
またリフター付きや保冷庫を搭載しているなど、特装車も販売しており幅広くニーズに対応している軽トラだといえるでしょう。
軽トラについての情報まとめ
軽トラは駆動方式の多さや荷物の運搬が楽、維持費が安いという点が大きなメリットだといえます。
その反面、乗車スペースが狭く長時間の運転には適していない車両でもあるのです。
しかし軽トラの利用方法は幅広く、農家や仕事用としてはもちろんのことアウトドアなどのような趣味にも大活躍します。
軽トラの形状はどれも同じで、何を買っても一緒だろうと考えてしまいがちですが、乗車スペースが広いタイプや電気自動車などその特徴はさまざまです。
また人気車種はどれも古い歴史を持つという特徴もあります。
もしどれにしようか迷っているのであれば、好みの特徴で選んだり人気車種にしてみてはどうでしょうか。
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- メリットは選べる駆動方式の多さや維持費の安さ
- デメリットは乗車スペースが狭く長時間の運転に適していない
- 軽トラの荷台の大きさは1トントラックよりも一回り小さい
- 普通自動車免許で運転可能
- 電気自動車や4人乗りなど特殊な軽トラも存在する