日野の大型トラック「プロフィア」歴代モデルや新車・中古車価格、寸法など徹底解説!
(引用元:日野自動車)
世界でもトップクラスの技術力を持つ日野の大型トラック「プロフィア」。
日野プロフィアの購入を検討している人は、価格や特徴、寸法などが気になるところではないでしょうか。
この記事では、購入する前に知っておきたい日野プロフィアの特徴や歴代モデル、新車・中古車価格などを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
日野プロフィアの特徴
現行モデルの3代目プロフィア(2022年5月現在)は、カーゴ・ダンプ・ミキサー・トラクターヘッドのボディバリエーションがラインナップされています。種類が豊富なので、積荷や使用用途などに合わせて、最適な1台を選ぶことが可能です。
日野プロフィアは、アジア各国でトップシェアを誇り、燃費基準などでは世界一を獲得。
そのほか、「馬力」「低振動」「耐久性」「全国に支社が多く、メンテナンスを依頼しやすい」点も評価されています。
環境問題や安全性能に対する取り組みを積極的におこないながら、操作性や居住性にもこだわり、長時間運転するトラックドライバーの肉体的疲労を軽減する努力もしています。
日野プロフィアの歴代モデル
日野の大型トラック「プロフィア」は、初代モデルから何度もモデルチェンジを重ね、3代目の現行モデルまで変遷を遂げてきました。(2022年5月現在)
ここで、歴代モデルの特徴などを詳しく解説します。
スーパードルフィン(Super Dolphin)
(引用元:Wikipedia)
1981年~1992年に活躍。
日野プロフィアのルーツは、1981年にリリースされたモデルだと考えられています。しかし、このモデルはリリース当時から「日野大型トラック」と呼ばれ、正式名称がありませんでした。
1983年にようやく「スーパードルフィン」というモデル名を採用。1992年のフルモデルチェンジで「スーパードルフィン・プロフィア」に受け継がれます。
初代日野プロフィア
1992年〜2003年に活躍。
「スーパードルフィン・プロフィア」が登場したのが1992年のフルモデルチェンジで、このモデルが初代プロフィアです。
名称が長いため、一般的には「プロフィア」と呼ばれました。
ヘッドライトとヘッドライトの間に穴が3つ並んだフロントグリルと標準装備されたエンジンワンキー操作が特徴。また、自動車用としては珍しい引違い窓のパワーウィンドウが装備されている車両でもありました。
そして実は、HINOの新しいロゴがつけられたのが初代プロフィア。
1994年、1998年、2000年にマイナーチェンジがおこなわれ、2003年のフルモデルチェンジで2代目プロフィアに引き継がれます。
2代目日野プロフィア
(引用元:Wikipedia)
2003年〜2017年に活躍。
2003年のフルモデルチェンジによりリリースされた2代目プロフィアから、モデル名が正式に「プロフィア」となりました。
全車に直6インタークーラー付ターボを採用。
また、前モデルまでオルガン式だったアクセルとブレーキペダルが吊り下げ式に変更されました。
さらに、運転席シートは標準シート・エアサスシート・ドイツISRINGHAUSEN社の高機能シートの3種類の中から選ぶことが可能に。
2010年には、「平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制」に適合。環境に配慮し、DPRと尿素SCRシステムを組み合わせたクリーンディーゼルシステム「AIR LOOP」を導入しました。
また、追突被害軽減ブレーキシステム・車両ふらつき警報・車両安定制御装置(VSC)・運転席側アンダーミラーが全車に標準装備され、安全性能の拡充がおこなわれます。
さらに2014年、エンジン制御の改良や慣性走行機能「E-COAST(イーコースト)」の追加などにより、「平成27年度燃費基準値+5%達成」を実現。
しかし、日野自動車は吸気バルブに不具合があるとして、2005年12月12日~2017年3月28日に製造された93,986台に対して2016年5月26日付けのリコール。さらに、再リコールを2018年12月13日に発表しました。
3代目日野 プロフィア
(引用元:日野プロフィア)
2017年~現在。
3代目プロフィアは、13年半ものロングセラーとなった2代目プロフィアをフルモデルチェンジし、2017年にリリースされた現行モデル。
世界で初めてインタークーラー2基を搭載した9L型、パワフルなE13C型、軽量なA09C型の3機種のエンジンを採用。燃費の向上や排出ガスのクリーン化を実現しながら、スムーズな走行が可能になりました。
2019年には、世界初のハイブリッドシステムを搭載し低燃費を実現した「日野プロフィア ハイブリッド」を発売。このシステムは、AIが標高・勾配・位置情報などをもとにルート上の勾配を先読みすることで、走行負荷を予測し、最適なハイブリッド制御をおこないます。
トラックとしての基本性能や使い勝手はディーゼル車と同様で、CO2排出量の削減、低燃費が可能になりました。
また、衝突被害軽減ブレーキ「PCS(プリクラッシュセーフティシステム)」や出会い頭事故の防止に貢献する「サイトアラウンドモニターシステム」を標準装備。
PCSは、ミリ波レーダーと画像センサーにより、停止車両に加え、静止歩行者の検知も可能で、トラックの衝突・追突事故を抑制します。
(引用元:日野プロフィア(日野自動車))
日野プロフィアの新車・中古車価格
新車価格は、約1,867万円〜約2,405万円(税込)。
中古価格は日野プロフィアカーゴが約200万円〜約900万円、日野プロフィアダンプが約180万円~約1,600万円、日野プロフィアトラクターが約900万円です。(自社調べ)
中古トラックは安全性がより求められるため、車体の状態によって価格が大きく異なります。
3代目日野プロフィアのメリット
3代目日野プロフィアは、ドライバー目線を追求し開発されています。ここでは、日野プロフィアのメリットを3つ紹介します。
①高い積載性能
大型トラックの輸送効率がアップ。エンジン(排気量)のダウンサイジングによる軽量化を実現しました。燃料タンクは500リットルまで装着可能で、最大積載量は13.9トン。
容積拡大仕様であれば、荷室高2,730mm、荷室幅2,410mm、荷室長10,020mmなので、高さのある荷物も安心して積み込めます。
②ドライバーが疲れないトラック
運転中でもスムーズに操作できるようにするため、オート・マニュアルのモード切替やギヤのUP・DOWN操作は、ハンドルを持ちながら手元で操作ができるシーケンシャルレバーをコラムに配置。
また、運転時に使用するスイッチと停車時に使用するスイッチをそれぞれまとめて配置してあるので、誰でも操作しやすくなっています。
さらに、1.6メートル先の子ども(1.2メートル)を目視で確認できるほどの良好な視界や、長い下り坂での減速をサポートする永久磁石式リターダーも備えられています。
③快適なキャビン空間
内装にもこだわり、キャビンはまるでリビングルームのような開放的で快適な空間。
フラットなインパネの上面やフロア、広い収納スペース、手が届く範囲にスイッチが配置されています。
また、左右の揺れが少なく、底突きがソフトなキャブサスペンションになっています。
(引用元:ココがスゴイぞ!日野プロフィア)
日野プロフィアの寸法・総重量
日野プロフィアはさまざまな種類があるので、ここではプロフィアカーゴを例に挙げてみます。
寸法や総重量は下記のとおりです。
全長 | 全幅 | 全高 | 車両総重量 |
9,600mm~11,990mm | 2,390mm~2,490mm | 2,580mm~3,115mm | 15,400㎏~24,840㎏ |
日野プロフィアは中古車市場でも人気!
日本を代表する商用車専門メーカーといっても過言ではない日野の大型トラック。40年近くリリースされ続けるロングセラーモデルの日野プロフィアは、新車市場はもちろん、中古車市場でも高い支持を得る人気シリーズです。
人気を集める理由は、次の3点が考えられます。
・高いディーゼルエンジン技術が造り出すパワフルで耐久性の高いエンジン
・全国に張り巡らされた整備拠点
・整備費用が安価
現行モデル3代目プロフィアはリリースから時間が経過しておらず、また2代目プロフィアが13年半ものロングセラーモデルであったことなどから、現在の中古トラック市場で流通する日野プロフィアの多くは2代目プロフィアです。
これまでに2代目プロフィアに対してリコールをおこなっていますが、不具合の発生は134件と小規模で、事故も発生していません。
リコール内容は、E13C型エンジンの吸気バルブ用ロッカー部の寸法が不適切でバルブガイドが偏摩耗する可能性があり、異常な打音や振動の発生、継続使用でエンジン停止の可能性があるというものでした。
日野は異常打音や振動発生に対して、シリンダーヘッド一式を新品交換し、一部車両はカーボンデポジット低減のため、エンジン制御プログラムの書き換えもおこなっています。
中古で購入した場合でも対象車両であれば、リコール対応を受けることが可能です。リコールの対象車両かどうかの確認を必ずおこない、対象車両の場合は日野の整備拠点に持ち込みましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、日野の大型トラック「プロフィア」の歴代モデルや価格などを紹介してきました。
要点をまとめると、下記のとおりです。
-
- 日野の大型トラック「プロフィア」は環境や安全に配慮しながら、ドライバー目線で開発されたトラック
- 新車価格は約1,867万円〜約2,405万円(税込)、中古車価格は約180万円〜約1,600万円(税込)
- 新車市場はもちろん、中古車市場でも高い支持を得ている
- 中古で購入する場合は、年式をチェック!