とことんブログ とことんブログ

基礎知識

1ナンバーと4ナンバーのトラックの違いは?取得条件やランニングコストを大紹介!

1ナンバーと4ナンバーのトラックは何が違う?取得条件やランニングコストを大紹介!トラックなどの自動車が国内の公道を走行するためには国土交通省へ車両登録を行い、陸運支局から交付されたナンバープレートを装着する必要があります。ナンバープレートには装着した車両の情報が記載されており、登録区分は0~9の数字で表されています。貨物自動車であるトラックには1と4が割り当てられトラックのナンバープレートは1ナンバーと4ナンバーに分類されますが、1と4の割り当て基準や割り当て区分によるランニングコストの違いなどは意外と知られていないので紹介します。

公道を走行する全てのトラックは車両登録が必須

公道を走行する全てのトラックは国土交通省への登録義務が課せられる
国内の公道を走行する全ての自動車は国土交通省へ車両登録を行い、定期的に車検を受け、国が定める保安基準を満たしていることを証明することが道路運送車両法によって義務付けられています。

陸運支局から交付されたナンバープレートは、正式には車両番号表とよばれるもので、有効期限が定められておりナンバープレートの有効期限は車検有効期限内となっています。車検有効期限を超過したトラックのナンバープレートは無効となるため、ナンバープレートが付いていても車検切れの状態で公道を走行すると違法行為として処罰されます。

ナンバープレートにはさまざまな情報が表記されている

トラックにとってナンバープレートは非常に重要な意味を持つ存在である一方で、ナンバープレートには車両登録情報が記載されているのでナンバープレートを見るだけでどのようなトラックであるのかをある程度判断することができます。

ナンバープレートの最も重要な機能として大きく記載される車両番号と呼ばれる4桁の数字で、盗難車両や交通違反車両の取り締まりの際などは車両特定が行える点で4桁の車両番号を目印に対象車両の絞り込みが行われます。

0~9までの8つの区分で構成されるナンバープレート

トラックのナンバープレートには既述の4桁の車両番号だけではなく、2桁から3桁の分類番号と呼ばれる数字も表記されています。分類番号には0~9までの10の数字が用いられ、次に挙げるように装着車両の登録区分を表しています。

分類番号 ナンバーの様式 該当車両
0ナンバー 0ナンバー 大型特殊自動車における建機
1ナンバー 1ナンバー 普通貨物車
2ナンバー 2ナンバー 普通乗用車 (定員11人以上)
3ナンバー 3ナンバー 普通乗用車 (定員10人以下)
4ナンバー 4ナンバー 小型貨物車・軽貨物車
5ナンバー 5ナンバー 小型乗用車・軽乗用車
6ナンバー 6ナンバー 4ナンバーの予備番号
7ナンバー 7ナンバー 5ナンバーの予備番号
8ナンバー 8ナンバー 特殊用途自動車
9ナンバー 9ナンバー 大型特殊自動車

トラックのナンバープレートは登録内容により異なる

トラックは登録内容で異なるタイプのナンバープレートが交付される

既述の分類番号から貨物自動車に分類されるトラックには1ナンバーか4ナンバーが交付されることが判ります。しかしすべてのトラックに同様に1ナンバー・4ナンバーが交付されるものではありませんなく特殊装置を搭載した冷凍冷蔵車・パッカー車・散水車など特殊車両に該当するトラックは8ナンバーに分類されます

貨物自動車であるトラックは、どのような登録区分で車両登録されているかによって異なる色のナンバープレートが交付されるため、トラックに装着しているナンバープレートの色でトラックの登録区分を知ることができます。

登録区分でトラックのナンバープレートの色が異なる

トラックの登録区分は自家用と事業用の2つに分けられ、自家用登録のトラックには白ナンバーが、事業用登録のトラックには緑ナンバーが交付されます。自家用登録のトラックは運送業務で運賃を得ることができませんが、事業用登録のトラックは貨物輸送で運賃を得ることが可能です。

バスやタクシーなどの旅客車両も事業用登録が必要で、自家用登録車両で運賃を得る行為は「白タク行為」と呼ばれる違法行為であることが知られていますが、貨物自動車のトラックでも白ナンバーで運賃を得るのは違法行為となります。

貨物自動車のトラックには4ナンバーと1ナンバーが交付される

既述の条件を統合すると貨物自動車であるトラックには1ナンバーか4ナンバーの分類番号で、輸送業務で運賃を得られない自家用登録車両には白ナンバー、輸送業務で運賃を得られる事業用登録車両には緑ナンバーが交付されることになりますね。

4ナンバーと1ナンバーのトラックは何が違う?

4ナンバーと1ナンバーのトラックは何が違うのか?
同じ貨物自動車でありながら1ナンバーのトラックと4ナンバーのトラックが存在することに違和感を感じる方がいるかもしれませんので、1ナンバーのトラックと4ナンバーのトラックの違いを紹介します。

1ナンバーと4ナンバーでは購入後のランニングコストに違いが生じるので、中古トラック販売店中古トラックを購入する際などには1ナンバー・4ナンバーどちらに分類される中古トラックなのかを掴んでおく必要があります。

4ナンバーの取得条件とは?

0~9まで10の分類番号を紹介した際に4ナンバーが、小型貨物車や軽貨物車に適用される分類番号であることにふれました。4ナンバーの登録条件は全長4,700mm(4.7m)・全幅1,700mm(1.7m)・全高2,000mm(2.0m)以内であることが求められ、ディーゼルエンジン以外は排気量が2,000cc以下である必要があります。

1ナンバーの取得条件とは?

既述のとおり0~9までの10の分類番号のなかで1ナンバーは普通貨物車に対して交付される分類番号ですが、普通貨物自動車の規定は特に定められておらず小型貨物車や軽貨物車に交付される4ナンバーの登録条件を超過するトラックに交付されます。

4ナンバーと1ナンバーのトラックはランニングコストに違いが生じる

小型貨物車や軽貨物車には4ナンバー、普通貨物自動車には1ナンバーの分類番号が記載されたナンバープレートが交付されることは既に紹介しましたが、4ナンバーの小型貨物車や軽貨物車と1ナンバーの普通貨物自動車ではランニングコストが異なります。

4ナンバーと1ナンバーのトラックのランニングコスト比較

4ナンバーと1ナンバーのトラックのランニングコストの比較
ランニングコストはトラックを維持・運行するために必要となる費用ですので、できるだけランニングコストの低いトラックを導入したいものです。1ナンバーのトラックと4ナンバーのトラックのランニングコストを紹介します。

ランニングコストのなかで大きなウェイトを占める固定費の違いは?

自賠責保険や任意保険などの各種保険料金はトラックのランニングコストのなかで大きなウェイトを占める固定費の1つだと言えますが、1ナンバーと4ナンバーではトラックの12ヶ月分の自賠責保険が次に挙げるように大きく異なります。

・1ナンバー(2トン超):49,900円
・1ナンバー(2トン未満):34,650円
・4ナンバー:29,920円

2トン未満の1ナンバーと4ナンバーの自賠責保険の差額は4,730円ですが、2トン以上の1ナンバーと4ナンバーでは19,980円の差額が生じます。また、任意保険は加入条件や加入者の条件などで割引率が異なりますが、一般的に1ナンバーより4ナンバーの任意保険の方が安い傾向にあります。

4ナンバーと1ナンバーでは高速料金が異なる!

輸送業務のなかで高速道路を使用する頻度は決して低くないため、高速料金はトラックのランニングコストに大きく影響すると言えるでしょう。1ナンバーと4ナンバーでは高速料金にも違いが生じるため、高速道路の使用頻度が高い場合は1ナンバーと4ナンバーの違いで大きな差額が生じると言えます。

東名高速道路の東京IC~阪神高速の梅田ICまでの料金を比較すると1ナンバーは14,710円(通常料金)、4ナンバーは12,420円(通常料金)の高速料金が必要となり、1ナンバーと4ナンバーの高速料金の差額は2,290円、往復で4,580円の差額が生じます。

4ナンバーと1ナンバーのトラックと自動車諸税の関係は?

トラックを維持するランニングストのなかで自動車税や自動車重量税など自動車諸税と呼ばれる税金の存在も決して小さなものではありませんが、1ナンバーと4ナンバーで自動車税や自動車重量税の税率は変化しませんので自動車諸税は分類番号の影響を受けません。

4ナンバーの積載量が適した輸送業務に1ナンバーはオーバースペック?

4ナンバーの積載量が適した輸送業務に1ナンバーはオーバースペック?
大は小を兼ねると言う言葉通り大きなトラックは最大積載量が大きく、4ナンバーのトラックで積載できる積み荷は1ナンバーのトラックなら楽々と積載することができます。しかし車両サイズが大きければ輸送効率が向上すると言うものでもなく、4ナンバーのトラックは1ナンバーより小回りが利く点で効率的な輸送実現が可能だと言えます。

取扱い貨物の量や輸送フィールドによって1ナンバーのトラックが適しているケース、4ナンバーのトラックが適しているケースなどが存在するため、4ナンバーのトラックが適した輸送フィールドでは1ナンバーのトラックはオーバースペックとなると言えます。

適切な4ナンバーと1ナンバーのトラック使用で輸送効率が向上する!

1ナンバーのトラックと4ナンバーのトラックを輸送フィールドに合わせて使い分けられれば効率的な輸送実現が行えますが、1ナンバーと4ナンバーのトラックを維持するのには双方のランニングコストを負担する必要があることから現実的ではないと言えるでしょう。

特に個人事業主として輸送業務に従事しているケースなどでは、トラックのランニングコストの経済的負担は決して小さくないため、取扱い貨物の種類・取扱量・輸送フィールドをしっかりと掴み、1ナンバーと4ナンバーどちらのトラックが最適であるかを判断する必要があります。

適材適所の車両選択を実現できる中古トラック販売店!

1ナンバーと4ナンバーどちらのトラックが効率的な輸送業務を実現できるのかを正確に選択した場合でも、輸送業務に求められる輸送品質や取扱い貨物量などは時代と共に大きく変化する可能性があります。

時代に合わせた車両選定を行い続けることで輸送効率を高く保つことが可能となりますが、トラック乗り換えには大きなコストが必要となるのも事実で、現在の輸送効率に疑問を持ちながら輸送業務を行っている方も少なくないのではないでしょうか?

そこでおすすめしたいのが中古トラック販売店を利用し効率的に行うトラック乗り換えです。中古トラック市場には1ナンバー・4ナンバーのトラックが大量に流入していますので、取扱い貨物の種類・取扱量・輸送フィールドにマッチした最適な1台を選ぶことが可能>です。

1ナンバーから4ナンバー、4ナンバーから1ナンバーへのトラック乗り換えは中古トラック販売店で取り扱われる中古トラックを利用してみてはいかがでしょうか?

まとめ

同じ貨物用自動車のトラックでも登録区分で白ナンバー・緑ナンバーの2つに分類され、0~9までの分類番号のなかでは車両サイズで1ナンバーか4ナンバーが交付されます。輸送業務で運賃収入を得られるのは緑ナンバーの1ナンバーか4ナンバーのトラックですが、1ナンバーと4ナンバーでは次に挙げる違いが存在するので、どちらのトラックが最適であるのかをジックリと検討してみてください。

  • 全長4.7m全幅1.7m全高2.0m以内が4ナンバー交付条件
  • 1ナンバーより4ナンバーはランニングコストがかからない
  • 異なる分類番号への乗り換えも中古トラック販売店で行える/li>

関連する記事

  1. 中古トラック販売のトラック流通センター
  2. とことんブログ
  3. 中古トラックの基礎知識
  4. 1ナンバーと4ナンバーのトラックの違いは?取得条件やランニングコストを大紹介!