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  4. タウンエースをマイナーチェンジし安全装備を充実 新開発1.5Lエンジンを搭載し燃費を向上

    ITV2020年8月号表紙…ザ・トラック

    月刊ITV 2020年8月号

    発行:令和2年8月1日 発行所:(株)日新(HP) 執筆:大島春行・大西徳・伊藤慎介・井上元・岡雅夫・佐原輝夫・鈴木純子・中田信哉・西襄二・宮代陽之・谷田裕子 表紙・レイアウト:望月満 記事&編集:横路美亀雄・於久田幸雄

    タウンエースをマイナーチェンジし安全装備を充実

    装備充実…TOYOTAータウンエース

    新開発1.5Lエンジンを搭載し燃費を向上

    TOYOTAは、タウンエースをマイナーチェンジし、扱いやすいコンパクトなボディに、荷物がしっかりと積めるスペースを確保したビジネスバン・トラックとして、全国のトヨタ車両販売店を通じて2020年9月4日より発売する。

    価格帯(メーカー希望小売価格、消費税込)は、バンが1,819,000円~2,347,000円、トラックが1,677,000円~2,129,000円。月販目標台数は、バン700台、トラック300台としている。生産は、インドネシアのダイハツ工業㈱アストラ・ダイハツ・モーターが担当する。

    また、TECS(メーカー完成特装車)のメーカー希望小売価格は、中温冷凍車(4速AT)の2WDが3,371,000円、4WDで3,625,000円、クーリング車(4速AT)の2WDが3,129,000円、4WDで3,383,000円、パワーリフト車(5速MT)の2WDが2,117,000円、4WDで2,371,000円、パワーリフト車(4速AT)の2WDが2,205,000円、4WDで2,459,000円となっている。

    タウンエースバンGL…ザ・トラック

    タウンエースバンGL(4WD・4速オートマチック)

    タウンエースバンDX-X…ザ・トラック

    タウンエーストラックDX“Xエディション”(4WD・4速オートマチック)

    ■「タウンエース」の主な変更点

    (1)先進の安全・安心装備 夜間の歩行者や昼間の自転車運転者も検知する衝突回避支援ブレーキ機能や、駐車場などでアクセルとブレーキペダルを踏み間違えた時に、急発進を抑制する誤発進抑制機能などをパッケージとした衝突回避支援システム「スマートアシスト」を搭載。衝突回避支援システム「スマートアシスト」の機能としては、①衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能、②車線逸脱警報機能、③ブレーキ制御付誤発進抑制機能(4速オートマチック車に設定。バンは前方&後方、トラックは前方のみ機能作動)、④先行車発進お知らせ機能、⑤オートハイビーム、となる。

    また、運転手の視界を明るくサポートするLEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)の採用や、視認性が高いLEDランプをリヤコンビネーションランプにも採用。

    (2)ビジネスシーンで活躍するパワフルでクリーンなパワートレーン 小型商用車のために新たに開発した1.5リッター2NR-VEガソリンエンジンを搭載。荷物を積んで停車と発進を繰り返す街中の低中速域での走行では、豊かなトルクでパワフルな走りを実現。長時間の運転も快適にビジネスをサポート。

    新型エンジンは、燃焼効率の向上とエンジン内部のフリクション低減などを図り、優れた低燃費と低排出ガス性能を実現。燃費はアイドリングストップ機能もあわせ、WLTCモードで、バン(2WD・5速マニュアル)は12.6㎞/L、トラック(2WD・5速マニュアル)は12.9㎞/Lとし、従来型と比べ約20%向上。また、「平成30年基準排出ガス50%低減レベル」を達成している。

    あわせて、TECSについても、ベース車と同様の改良を施すとともに、新たに冷凍車を設定。冷却能力がマイナス5℃までの中温冷凍車と、プラス5℃までのクーリング車の2種類を用意。

    機能性と居住性を重視したタウンエースの運転席…ザ・トラック

    機能性と居住性を重視したタウンエースの運転席

    タウンエースエンジンと寸法…ザ・トラック

    (左)タウンエースに搭載の新開発 1.5Lエンジン (右)タウンエースバンは配送の効率化にも配慮されている

    各種タウンエース…ザ・トラック

    (上段・下段左)タウンエースTECS冷凍車(中温冷凍車) (下段右)タウンエースTECSパワーリフト車

    「電気自動車を活用したSDGs連携協定」を締結

    SDGs連携…日産自動車

    北九州市、九電グループ、日産自動車

    テレワークで行われた「電気自動車を活用したSDGs-連携協定」締結式典…ザ・トラック

    テレワークで行われた「電気自動車を活用したSDGs連携協定」締結式典

    北九州市(北橋健治市長)、九州電力㈱北九州支社(柚須亮太郎支社長)及び九州電力送配電㈱北九州支社(田中英紀支社長)と、日産自動車㈱、日産自動車九州㈱、ならびに、福岡日産自動車㈱、北九州日産モーター㈱、日産プリンス福岡販売㈱の8者は、2020年6月22日、「電気自動車を活用したSDGs連携協定」を締結した。

    これは、近年の地球温暖化により、激甚化・頻発化する自然災害に対応するための防災能力を高める取り組みが必要となったことと、電気自動車(EV)の活用・普及を促進し、低炭素社会を実現することで、北九州市が目指すSDGs達成への取り組みの一環として締結されたもの。

    「電気自動車を活用したSDGs連携協定」の項目としては、①電気自動車(EV)の活用及び普及促進による市民の環境意識の向上、②災害時における電気自動車(EV)活用による市民の安全確保、③その他、持続可能なまちづくりに関する事項、となる。

    また、「災害時における電気自動車(EV)活用による市民の安全確保」の概要としては、北九州市が『台風、地震災害等による大規模停電が発生した際に、九州電力及び九州電力送配電(九電グループ)が提供する停電情報を元に、市が指定する避難所等において、日産自動車九州、及び日産の販売会社である福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売より貸与される「日産リーフ」と市が公用車として所有する電気自動車を非常用電源として活用することで、避難所等の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というものである。

    災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図…ザ・トラック

    ■災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図

    その詳細として、①日産自動車九州および福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売は、北九州市で災害発生を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する、②九電グループは、北九州市と緊密な連携をとり、災害の発生に起因した停電情報及び復旧情報を適宜提供し、避難所等に派遣する電気自動車(EV)の最適配置と効率的運用をサポートする、③北九州市、九電グループ、日産自動車、日産自動車九州、福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所等の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る、④北九州市、九電グループ、日産自動車日産自動車九州、福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売は、平常時も電気自動車(EV)を含めた環境対策のほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての災害時・停電時等の有効性、活用を市民へ積極的にアピールし、環境意識・防災意識向上を目指す、となっている。

    北九州市は、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されており、SDGsの達成に向けて、“「真の豊かさ」にあふれ、世界に貢献し、信頼される「グリーン成長都市」”というビジョンのもと、さまざまな取り組みを進めている。その一環として、電気自動車の普及促進にも努めており、電気自動車(EV)から電気を取り出す可搬型給電器の区役所への導入や、公用車への電気自動車(EV)等の次世代自動車の導入などを推進している。

    また、九電グループは、「ずっと先まで、明るくしたい」というブランドメッセージのもと、快適で環境にやさしい電気エネルギーを安定的に届けることにより、世の中の電化を促進し、低炭素で持続可能な社会の実現を目指している。その一環として、電気自動車の普及拡大や地域と連携した災害に対するレジリエンス強化の取り組み等を推進している。

    一方、日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでおり、「ブルー・スイッチ活動」と、北九州市が目指すSDGS実現に向けた取り組み推進、九電グループの低炭素で持続可能な社会の実現に向けた取組に、それぞれが賛同し、今回本協定の締結を行う運びとなった。

    今回の「連携協定」も、日産のブルー・スイッチの活動に基づくものであり、日産自動車が締結した自治体・企業との連携協定としては、今回の締結が全国で41件目となる。また、日産にとって、災害時における電力会社との電気自動車を活用した連携は、全国初となる。

    ナビタイム…「プレミアムプラス」コースを新設

    機能追加…ナビタイム

    プロドライバー向けの「プレミアムプラス」コース

    ナビタイムプレミアムプラスコース…ザ・トラック

    トラックやタクシーなどのプロドライバー向けに特化した機能を提供する「プレミアムプラス」コース

    (株)ナビタイムジャパン(本社:東京都港区、大西啓介社長)は、2020年7月10日より、カーナビアプリ「カーナビタイム」に、主にプロドライバー向けiOS用『プレミアムプラス』コースを新設した。AndroidOS用も7月中に対応予定となっている。

    「カーナビタイム」は、プライベートの他、仕事で利用しているユーザーも多く、中型車や大型車、タクシーなどの商用車など、多くのプロドライバーが利用している。

    今回追加の『プレミアムプラス』コースは、主にトラックやタクシーなどの商用車を日常的に運転するプロドライバーやヘビーユーザー向けに特化した機能を提供するために新設したもので、既存の「プレミアム」コースの機能に加え、「プレミアムプラス」コース専用の機能が追加されている。

    「プレミアムプラス」コースの第1弾機能として、複数車種の登録(最大5台まで)と、My地点を件数無制限(「プレミアム」コースでは最大500件まで)で登録できるようになっている。どちらの機能も、「2台目の車両を登録したい」「My地点に登録できる件数が足りない」など多数のユーザーニーズから追加された機能となる。

    車種登録を行うと、登録した車種の車高・車幅を考慮し、道幅の狭い道路や高さ制限のあるトンネルを避けるなど、登録車種にあったルートを提示できる。社用車と自家用車など複数台を登録できるので、その日運転する車によって車種を切り替え、それぞれの車に最適なルートでのナビゲーションが可能になる。

    今後は、ルート上で通行する道路や交差点を指定したルート検索や、効率よく複数の目的地を回るための巡回経路検索など、ユーザーのきめ細かなニーズに対応できる機能の開発を検討していくことにしている。

    ■「プレミアムプラス」コースの料金

    ・料金:月額1,000円(税込)、年額9,800円(税込) ・支払方法:iOSは「iTunes Store決済」、Android OSは「Google Play決済」

    ナビタイム…「バス路線図」が道路形状に沿った表示に対応

    バスナビ…ナビタイム

    バス専用ナビゲーションアプリ『バスNAVITIME』

    (株)ナビタイムジャパン(本社:東京都港区、大西啓介社長)は、2020年7月8日より、Android OS向けバス専用ナビゲーションアプリ『バスNAVITIME』の「バス路線図」に、道路形状に沿った表示を追加した。なお、今後iOS向け『バスNAVITIME』にも、順次対応予定となっている。

    「バス路線図」は、ナビタイムジャパンが制作したバス路線やバス停を地図上に表示する路線図で、バス停の位置関係や同じバス停を通る系統毎の路線、直近の出発時刻などを確認でき、無料で利用できるもので、日本全国すべてのバス会社(5台以上の路線バスを保有)に対応している。

    これまでの「バス路線図」は、バス停間を直線で繋いだものだったが、ナビタイムジャパンが独自で整備したバス停の詳細な位置情報と経路探索技術によって、一つひとつのバス停間をルート検索することで、道路形状に沿った表示を実現。バスが走行する道路上に合わせてバス路線を確認できるようになり(通常のバス経路と異なる場合がある)、視認性が向上し、より見やすく分かりやすいデザインとした。まずは関東圏を中心に57のバス事業者の路線に対応し、今後順次拡大して行くとしている。

    今回の対応により、自分の現在地とバス路線を合わせて確認できるため、今乗っているバスはどこを走っているのか、目的地に向かうバスに間違いなく乗れているか、をこれまで以上に直感的に確認できる。また、主要バスターミナルで、路線バスやコミュニティバスを含む複数のバス会社が乗り入れを行う場合でも、乗車するバス停から目的地へ向かう方向をより把握しやすくなり、乗り間違えを防止するなど安心してバスを利用することができる。

    『バスNAVITIME』では、バス利用時の「バス停はどこにあるのか」「目的地までこのバスで行けるのか」「今乗っているバスは間違っていないか」という不安を解消したいという思いから、『バスに乗る前や乗っている時の「場所と時間」が直感的にわかる』ことをコンセプトに、これまでも機能拡充を行ってきた。ナビタイムジャパンは今後も、安心してバスで移動できるよう更なるサービスの向上に努めていくとしている。

    スNAVITIME-の「バス路線図」…ザ・トラック

    関東圏のバス路線に対応するバスNAVITIMEの「バス路線図」。今後順次全国に拡大して行く

    ■ナビタイムジャパンのバスデータについて

    ナビタイムジャパンが独自で整備しているバスデータは、全国すべての路線バスに対応し、2018年にはその取り組みが「2018年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞している。現在、コミュニティバスの路線情報の拡充を進め、栃木県、群馬県、東京都、富山県、石川県、兵庫県、京都府、広島県のコミュニティバス対応率は100%となっている。また、新型コロナウイルスに伴うバスの運休・減便等にも対応し、常に最新の情報を提供できるよう努めている。

    ■『バス NAVITIME』について

    バスの乗換や時刻表、運行情報などバスの移動に特化したナビゲーションアプリで、出発地からバス停までの徒歩ルートの案内や、いつも乗車するバス停の登録、現在地周辺のバス停検索などの機能が利用できる。また、高速バスの検索・予約連携にも対応している。 なお、ダウンロードは無料で、「プレミアムコース」は月額220円(税込)からとなっている。

    全ト協ニュース…「日本のトラック輸送産業 現状と課題2020」を発行

    公益社団法人全日本トラック協会(全ト協)は、2020年7月7日、日本のトラック輸送産業の現状と課題をまとめた小冊子「日本のトラック輸送産業現状と課題2020」を発行した。充実した内容で、日本のトラック輸送を知る重要な資料である同書を今月号では内容の一部を抜粋紹介する。なお、同書は全ト協ホームページで公開されており、PDFでダウンロードすることができる。

    燃料電池車FCEVを巡る世界の最新ニュース”2題”

    燃料電池車FCEVの開発と導入が世界的に報じられている。これに伴い、燃料水素の製造と流通に関する注目すべき話題も見逃せない。今回はFCEVとその周辺の新たな話題を見てみよう。

    道路の周りで起こっていること その⑤ 道路は誰のものなのか

    一旦は収束に向かうかと思われた新型コロナウィルス(COVID-19)は、想定以上にしぶといようで、感染リスクを意識しつつ経済活動や日常生活との両立を図っていく、という状況がしばらくは続きそうです。これまで本シリーズでは専ら、COVID-19を契機としてより重視されるようになった「距離」・「間隔」・「スペース」を軸に「新常態」の方向性や考え方について取り上げてきました。本稿では、少し視点を変えて、道路の機能や役割という基本に立ち返りながら、新たな動きをご紹介したいと思います。