1. 中古トラック販売のトラック流通センター
  2. ITV(旧The TRUCK)バックナンバー
  3. タイヤが合計64本!多軸超大型の運搬車
  4. タイヤが合計64本!多軸超大型の運搬車

    ITV_2018年6月号表紙

    月刊ITV 2018年6月号

    発行:平成30年6月1日 発行所:(株)日新(HP) 執筆:大島春行・大西徳・伊藤慎介・井上元・岡雅夫・佐原輝夫・鈴木純子・中田信哉・西襄二・橋爪晃・宮代陽之 表紙・レイアウト:望月満 記事&編集:横路美亀雄・於久田幸雄

    タイヤが合計64本!多軸超大型の運搬車

    西襄二(ニシジョウジ)

    1959年より37年間,トラック販社,メーカーにおいて品質保証,商品企画・開発,提案型営業支援システム開発,外部物流システム改善支援,等に従事。1997年,物流問題研究所設立。産業界の物流動向研究を通じ,事例・提言等を定期発表。また,各方面で講演を行う等,幅広く活動中。

    初夏を思わせる春の連休に、栃木県南部・茨城県境に近い茂木市の〈ツインリンクもてぎ〉で「働くクルマ大集合」という楽しいイベントが開催された。100台余りの普段は間近に見る機会の少ない作業系特殊車と機械類の中に、滅多にお目に掛かれない長大製品や建造物等に対応する超大特殊車があった・・

    「働くクルマ大集合」は〈ツインリンクもてぎ〉を会場に開催された...ザ・トラック

    「働くクルマ大集合」は〈ツインリンクもてぎ〉を会場に開催された

    多彩な動きに家族連れのスゴイ、すごい!の歓声が繰り返し聞かれた...ザ・トラック

    多彩な動きに家族連れのスゴイ、すごい!の歓声が繰り返し聞かれた

    子どもたちに見てもらうファン作りは営業の仕事

    今回の「働くクルマ大集合」の出展品の中で筆者が最も注目したのは、長大な建造物や製缶製品の移動に供する多軸多輪の特殊車だった。出展社は株式会社日立物流。出展の狙いと経緯について同社の日立営業部・重量輸送係長の小原直人氏(以下、小原)に話を聞いた―― ―すごくるまですが出展された意図からお聞かせ下さい・・ ■小 原 「今回、このイべントに参加した狙いですが、先ず、くるまに関心、興味をもってくれる子供達をつくり育てることです。自分もそうでしたが、クルマオタクになってどんな仕事にどんなクルマが使われるか知ってもらい、そこから将来の仕事のイメージを膨らませて行ってもらいたい。」 ―遠大な取り組みですね。このクルマはどんな使われ方をしますか? ■小 原 「造船所内で大型半製品の移動を想定したり、道路架橋の現場まで橋梁を輸送したり、といった用途があります。例示のものはごく一部ですが・・」 ―国内で使いますか。貴社が初めて導入したのですか? ■小 原 「先ず、国内の現場に投入することを考えています。積荷として重量があり嵩張る製品です。日立系列の製品に限定はしていません。昨17年10月に輸入して日立重電営業所に配置を終えましたが、本格的な稼働はこれからです。国内の運輸企業で同種の車を既に導入している会社は複数社あります。その中には海外の現場で使われた例もあります。」 ―日立物流にとってこのような特殊車両を導入した狙いは何ですか? ■小 原 「新しい需要を開拓することです。総合物流業としてサービスの幅を広げることを通じて、社会に貢献する機会を増やしてゆこうと思います。」 日立物流の直近2018年3月期決算は、売上高7003億9100万円(前年同期比5.3%増)、営業利益298億300万円(1.1%増)、税引前当期利益322億6200万円(6.2%増)と好業績であった。この中にはここで紹介した特殊車への投資も折り込み済みであるが、新分野の営業開拓に数億円を上回る規模の先行投資をした事が今後の業績にどの様な影響をもたらすか衆目を集めるところだ。

    モジュール構造拡張性こそ特長

    この特殊車は、ドイツの特種/特殊車・特装車メーカーのゴールトホファGoldhofer社(以下、G社)の製品だ。当社はドイツ南部、ミュンヘン市からアウトバーン96号線でほぼ真西に約100kmに位置するメミンゲン市に所在する。創業が1705年という加速経営から出発した老舗企業だ。地味な存在だが、読者が目にする当社製品では、空港の地上サービス用車両として欠かせない〝航空機移動用トラクタ〟がある。機体下部の操舵車輪を抱え込んで巨体をエ プロンで移動させる〝あの平べったい力持ちの車〟でSCHOPFは著名なブランドの一つ、といえば思い出される読者は多いだろう。 今回の「特大重量物運搬車(ドイツ語では〝シュヴァーラストモデュールSchwerlastmodule〟)」は、出展車の場合で前方から「パワーパック(以下、PP)」、その上部に搭載された「運転室(以下、DM)」、PPの後部に組み付けられた複数の「ヘヴィーデューティー・モジュール(以下、HDM)」からなっている。展示・実演車の場合のHDMは5軸型と3軸型が結合されて計8軸とした1編成を横に結合して合計16軸である。タイヤの数にして64本! G社のホームページHP(https://www.goldhofer.de/)を参照すると、HDMは2軸、3軸、5軸、6軸の各方式がモジュール化され、用途に応じて組み合わせを変更・拡大することが可能な拡張性が特徴になっている。 話を出展車の場合に戻すが、PPには総排気量11.903L、出力360kW(490PS)のV6ディーゼルエンジンで駆動される大容量油圧ポンプが搭載されており、最大12軸車列に対応可能(1編成につき1台のPPだから2セット結合状態ではその2倍の容量である)。HDMの駆動はインホィール油圧モーターによるが、展示車の場合の5軸モジュールでは2軸駆動、3軸モジュールでは1軸駆動となっている。 公道走行時には登録番号標(ナンバー)がわが国の道路運送車両法で要求されるので、その要件を満たす為に運転席は各編成に搭載されている。しかし、全ての運転操作は車外から操作可能で、当日のデモンストレーションは全てリモートコントロールで行われ、運転席に人が座る事は無かった。 取材当日の本機は2編成がリジッドに結合され一体で動かされたが、必要に応じて切り離して運用することも可能である。この為,登録番号標は各編成に前後に貼付されているが、意外なことに前後の番号は異なっていた。前方はPP+5軸HDMとして登録され、後部は3軸HDMとして登録されているということのようだ。

    特殊車としては、1編成当たり全長はおよそ16.5m、全幅は2.4m...ザ・トラック

    特殊車としては、1編成当たり全長はおよそ16.5m、全幅は2.4m

    2編成を横に並べて結合させて展示された。この姿の全幅は約5.4mだ...ザ・トラック

    2編成を横に並べて結合させて展示された。この姿の全幅は約5.4mだ

    歩道橋などの設置工事ではこの姿で最大528トンの積載で公道を移動...ザ・トラック

    歩道橋などの設置工事ではこの姿で最大528トンの積載で公道を移動

    オペレーターの手元から全てリモート操作で動かすことができる...ザ・トラック

    オペレーターの手元から全てリモート操作で動かすことができる

    片側2輪、左右一対で1軸と数える。この状態は前後に直進する場合だ...ザ・トラック

    片側2輪、左右一対で1軸と数える。この状態は前後に直進する場合だ

    車輪の操舵は選んだ動きに従い全て自動でプログラムされた方向を向く...ザ・トラック

    車輪の操舵は選んだ動きに従い全て自動でプログラムされた方向を向く

    この状態は“その場旋回” 時のタイヤの向きだ。カルーセル旋回という...ザ・トラック

    この状態は“その場旋回” 時のタイヤの向きだ。カルーセル旋回という

    この部分はパワーパッケージPPといい、エンジンと油圧ポンプを内蔵...ザ・トラック

    この部分はパワーパッケージPPといい、エンジンと油圧ポンプを内蔵

    PPとヘヴィーデューティー・モジュールHDMは高圧油圧ホースで結合...ザ・トラック

    PPとヘヴィーデューティー・モジュールHDMは高圧油圧ホースで結合

    操舵も駆動も全て油圧式。相互の結合に耐圧油圧ホースが縦横に走る...ザ・トラック

    操舵も駆動も全て油圧式。相互の結合に耐圧油圧ホースが縦横に走る

    タイヤの上部に見える円形部分が操舵用の油圧メカになっている...ザ・トラック

    タイヤの上部に見える円形部分が操舵用の油圧メカになっている

    モジュール構成と旋回パターンの説明...ザ・トラック

    モジュール構成と旋回パターンの説明

    HDMモジュールは多彩に構成できる。また、運搬する対称物の事例は多岐にわたる...ザ・トラック

    HDMモジュールは多彩に構成できる。また、運搬する対称物の事例は多岐にわたる

    荷台上面は完全なフラット。積載物によってアタッチメントを選ぶ...ザ・トラック

    荷台上面は完全なフラット。積載物によってアタッチメントを選ぶ

    荷台上面は完全なフラット。積載物によってアタッチメントを選ぶ...ザ・トラック

    荷台上面は完全なフラット。積載物によってアタッチメントを選ぶ

    多彩な走行パターン任意の方向へ移動可能

    走行パターンは多彩で、前後直進は勿論、左右直角方向への直進移動のほか、任意方向への並行移動、旋回路の走行、更にはその場旋回なども何の制約もなく行える。これらを可能としているのが各軸が独立した操舵旋回メカニズムに支えられ、遠隔操作で任意の方向に移動出来るよう各軸が操舵プログラムされている。操舵も駆動も全てPPからの制御された油圧により行われる。 全ての走行・移動パターンが実演され、その多彩な走行実態を見て子供達は勿論、保護者達も興味津々の様子であった。 展示車の多くはレンタル品で、必要に応じて必要な期間レンタルで利用が可能である。今日的用語で、“シェア”ビジネスの代表例を見る機会でもあった。

    会場を賑わしたその他の展示車

    「ツインリンクもてぎ」は総敷地面積が640ha(東京ドームの137倍)という起伏と自然に恵まれた広大なもので、その一角に今回の会場がある。“働くクルマ大集合”は今回が10回目。会場に展示された「働くクルマ」は100台余りと多彩・・。 トラックシャシ架装の特装車から、タイヤを履いた路面走行特殊車、クーラーを履いたオフロード対応の作業機まで、総勢100台余りの「働くクルマ」達が連休の好天下来園した家族連れ、子供達に触れる機会を提供した。

    会場には空気で膨らませた巨大な滑り台などで遊ぶ子供の歓声が!...ザ・トラック

    会場には空気で膨らませた巨大な滑り台などで遊ぶ子供の歓声が!

    橋梁点検車。ドローンの活用も進むが最後は人が確認する必要がある...ザ・トラック

    橋梁点検車。ドローンの活用も進むが最後は人が確認する必要がある

    バッテリー電動電源車。交流出力回路もあり用途は多岐にわたる...ザ・トラック

    バッテリー電動電源車。交流出力回路もあり用途は多岐にわたる

    高圧洗浄車。詰まった下水管などの洗浄で復旧に活躍する...ザ・トラック

    高圧洗浄車。詰まった下水管などの洗浄で復旧に活躍する

    路面清掃吸引車。こうした小型機出なければならない現場がある...ザ・トラック

    路面清掃吸引車。こうした小型機出なければならない現場がある

    強力吸引車。大口径下水管などの詰まりで汚泥等吸引に活躍する...ザ・トラック

    強力吸引車。大口径下水管などの詰まりで汚泥等吸引に活躍する

    トイレットカー。大・小区画を備えた屋外作業現場に欠かせない1台...ザ・トラック

    トイレットカー。大・小区画を備えた屋外作業現場に欠かせない1台

    カニクレーン。大きく張り出すアウトリガーで掘削や吊り上げに活躍...ザ・トラック

    カニクレーン。大きく張り出すアウトリガーで掘削や吊り上げに活躍

    脱着式ボディは現場の作業効率向上に威力を発揮する...ザ・トラック

    脱着式ボディは現場の作業効率向上に威力を発揮する

    こういうときでしか運転席にはすわれませんね。将来は女性オペレータ!...ザ・トラック

    こういうときでしか運転席にはすわれませんね。将来は女性オペレータ!

    広場にも大型作業車。頭上には常設の“空中散歩”施設「メガジップラインつばさも」を楽しむ人も後を絶たなかった...ザ・トラック

    広場にも大型作業車。頭上には常設の“空中散歩”施設「メガジップラインつばさも」を楽しむ人も後を絶たなかった

    アトラクションは外にも

    期間中にもうひとつの楽しいイヴェントがあった。人型変形ロボットJ-deite RIDEの変身お披露目で、子供達の歓声が上がっていた。

    こちらが「人型変身ロボット」。立っているように見える・・...ザ・トラック

    こちらが「人型変身ロボット」。立っているように見える・・

    ・・これがクレーン操作でナント、少々ごつ いがクルマに変身!...ザ・トラック

    ・・これがクレーン操作でナント、少々ごついがクルマに変身!

    極東開発…新型2t車級ごみ収集車をフルモデルチェンジし発売

    ごみ収集車…極東開発工業

    美しいフォルムと高い機能性

    極東開発工業㈱は、このたび2t車級プレス式ごみ収集車「プレスパック」をモデルチェンジし、2018年5月22日に発売した。 新型車は、曲面を多用した美しく力強い洗練されたフォルムとスタイリッシュなスタイルにさらなる一体感を与える専用設計のLEDリヤコンビネーションランプを採用。今までの2t車級ごみ収集車のイメージを一新し街の景観に優しく溶け込む外観とした他、さらなる低騒音化の実現など機能も見直し、よりスムーズで効率的な作業を可能にしている。 希望小売価格(消費税抜き)は、GB43-220(ボデー容積:4.3m3/2t車ベース)で400万円、GB59-230(ボデー容積:5.9㎥/3.5t車ベース)が480万円。販売目標台数は900台(2t車級・年間)となっている。

    新型2t車級プレス式ごみ収集車「プレスパック」。ボデー容積4.3のGB43-220(上)とボデー容積5.9㎥のGB59-230(下)...ザ・トラック

    新型2t車級プレス式ごみ収集車「プレスパック」。ボデー容積4.3のGB43-220(上)とボデー容積5.9㎥のGB59-230(下)

    2t車級新型「プレスパック」の特長

    (1)従来のごみ収集車のイメージを一新する美しく力強いフォルム 今までの2t車級ごみ収集車のイメージを一新する曲面を多用した美しく力強い洗練されたフォルムを採用。街の景観に優しく溶け込む新しいごみ収集車のカタチとなった。 (2)専用設計の..LEDランプで視認性が向上 テールランプに専用設計のLEDリヤコンビネーションランプを採用。スタイリッシュなデザインにさらなる一体感を与えるほか、車両後方および側方からの視認性が向上し安全な収集作業に貢献する。 (3)クラス最大級の投入口幅を確保 2t車で1,440㎜、3.5t車で1,685㎜のクラス最大級の投入口幅を確保。ワイドな投入口で効率的にごみの投入を行うことが可能にした。 (4)一体型ワンタッチハンドルの採用などでインナースライドカバーの操作性を向上 新たに採用した一体型ワンタッチハンドルや、スライド機構を最適化したインナースライドカバーを標準装備とし、スムーズな開閉操作を実現。 (5)キャブ内操作スイッチの操作性と視認性が向上 キャブ内操作スイッチの形状を変更し、スイッチランプにLEDを採用することで、操作性および視認性を向上させた。 (6)開閉式ポケットを設置 テールゲートのサイドカバーに大容量の開閉式ポケットを装備。作業に必要な用品の収納に便利で、走行時に内容物が脱落するのを防止できる。 (7)サイドスチフナを標準装備 ボデーサイドパネルにプレス加工のサイドスチフナを標準装備。ボデー剛性の向上とデザイン性をアップし、さらに力強い印象とした。 (8)油圧回路の変更で作業音を低減 油圧回路を見直し、従来機に比べ、積込作業時の作業音を低減。深夜・早朝の回収や住宅街での回収時に威力を発揮する。

    2t車で1,440㎜、3.5t車で1,685㎜のクラス最大級の投入口幅を確保...ザ・トラック

    2t車で1,440㎜、3.5t車で1,685㎜のクラス最大級の投入口幅を確保

    スイッチランプにLEDを採用したキャブ内操作スイッチ...ザ・トラック

    スイッチランプにLEDを採用したキャブ内操作スイッチ

    ボデーサイドパネルにプレス加工のサイドスチフナを標準装備...ザ・トラック

    ボデーサイドパネルにプレス加工のサイドスチフナを標準装備

    新明和…7.5トン車対応の脱着ボデートラック新モデルを発売

    脱着ボデー…新明和工業

    準中型免許に対応し若手ドライバー採用を促進

    新明和工業㈱は、脱着ボデートラック「アームロール」の車両総重量7.5トン車対応新モデルを2018年5月22日に発売し、ラインアップの強化を図った。 脱着ボデートラックは、一般貨物のほか、廃棄物などを効率的に収集・運搬するため、荷台であるコンテナの脱着機能と、コンテナをチルトアップして積載物を排出する機能を備えた車両である。 新モデルは、市場に流通している標準的な4トン車用コンテナを搭載することができる、小型ワイド車対応モデルであり、特に2017年3月12日に新設された準中型免許に対応した車両(車両総重量7.5トン車)に架装を行うことで、準中型免許を取得した若手ドライバーが即乗車可能な車両である。また、同じ小型ワイド車でも、従来(2007年6月2日以前)の普通免許に対応した車両(車両総重量8.0トン車)にも架装することができ、より多くの最大積載量での登録も可能となる。 さらに新モデルでは、脱着ボデートラックを初めて操作するドライバーに対応したオプション『ビジュアルキャッチング・サポート』を新たに設定することで、脱着ボデートラックの操作をより簡単に行えるようにサポートすることが可能となった。この新オプションを装着することで、初心者ドライバーの早期戦力化が図れることになる。 なお、この車両は5月に東京ビッグサイトで開催された「2018 NEW 環境展」に出展し、廃棄物収集の高効率化に貢献する本モデルの実車展示を行った。 脱着ボデートラックの国内トップメーカーである同社は、今後も独自の技術により、新たな機能を付加した新モデルを市場投入することで、ユーザーにとってより価値のある製品の提供に努めていくとしている。

    車両総重量7.5トン車対応の脱着ボデートラック「アームロール」新モデル...ザ・トラック

    車両総重量7.5トン車対応の脱着ボデートラック「アームロール」新モデル

    「2018 NEW 環境展」に出展され注目された7.5トン車対応の「アームロール」...ザ・トラック

    「2018 NEW 環境展」に出展され注目された7.5トン車対応の「アームロール」

    脱着ボデートラックの主な特長

    (1)若手ドライバーの戦力化をサポート 小型ワイド車(車両総重量7.5トン車)に架装することで、準中型免許を取得した若手ドライバーの即乗車が可能。 (2)最大積載量の向上 小型ワイド車に架装することで、本格4トン車級に比べ、最大積載量の増加(+100㎏以上)が可能。 (3)市場に流通している標準的な4トン車用コンテナの搭載が可能 標準的な4トン車用コンテナを搭載することができるため、専用コンテナを導入するコストが不要。 (4)初心者のための新オプション『ビジュアルキャッチング・サポート』 脱着ボデートラックの操作をサポートする専用のナビ画面を新開発。車両に装着した4つのカメラからの映像を運転席の7インチモニターに集約し、操作する際の“コツ”をガイド線として表示することで、初心者ドライバーの早期戦力化をサポート。

    主要諸元と価格

    ・適用シャシ:小型ワイド車(GVW7.5~8.0トン車級) ・ホイールベース長:約3.4m ・コンテナ脱着時間:約22秒(離脱)/約16秒(装着) ・引上時コンテナ角度:約28度 ・チルト時間:約20秒(上げ)/約15秒(下げ) ・チルト角度:約47度 ・作業時全高:コンテナ引上時約3,060㎜/チルト時約4,250㎜ ・コンテナ離脱時全長:約10,150m ◇販売価格(除くシャシ):2,360千円(標準仕様、消費税抜き) ◇販売目標:50台(2018年度) ◇主な用途:廃棄物の収集・運搬等

    いすゞ小型トラック「エルフ」に車型を追加

    車型追加…いすゞ自動車

    高馬力帯エンジン搭載車型を新規展開

    いすゞ自動車㈱は、小型トラック「エルフ」の一部車型を改良し、2018年5月22より全国一斉に発売した。 すぐれた燃費性能と走行性能で、17年連続販売台数No.1を誇るいすゞの小型トラック「エルフ」。2018年3月に改良し発売した車両総重量7.5トンを超える車型について、高馬力帯エンジン搭載車型を新たに追加した。これにより、ユーザーからのより幅広いニーズに応えることになる。

    主な特長

    4JZ1エンジン馬力展開の拡大既存の4JZ1-TCS(最高出力150PS)に加え、新たに4JZ1-TCH(最高出力175PS)を展開(ワイドキャブのMTのみ)。後処理装置としてDPD+尿素SCRを採用したことにより、平成28年度排 出ガス規制に適合しながら高い燃費性能を発揮。また平成27年度燃費基準を過達しており、エコカー減税の対象となる(平成27年度燃費基準+10%を達成。取得税と重量税が75%に減税)。

    価格と販売台数

    東京地区希望小売価格(消費税込)は、車型2RGNPR88YN、主な仕様①平成28年排出ガス規制適合、②平成27年度燃費基準+10%達成、③ワイドキャブ超ロングホイールベース、④フルフラットロー4.6トン積・木製平ボディ、⑤SGグレード、4JZ1-TCHエンジン129kw(175PS)・6速MTで5,857,920円。目標販売台数は、44,000台/年(エルフ全体)としている。

    17年連続販売台数No.1を誇るいすゞの小型トラック「エルフ」...ザ・トラック

    17年連続販売台数No.1を誇るいすゞの小型トラック「エルフ」

    17年連続販売台数No.1を誇るいすゞ「エルフ」...ザ・トラック

    17年連続販売台数No.1を誇るいすゞ「エルフ」

    タダノ…新型オールテレーンクレーン2機種を発売

    新型クレーン…タダノ

    環境性能と安全性の追求、作業性向上を図る

    ㈱タダノは、このたびオールテレーンクレーン「ATF-220N-5.1」「ATF-200N-5.1」の2モデルを発売した。最大吊上げ荷重は、ATF-220N-5.1が220t、ATF-200N-5.1が200tとなる。 欧州排ガス規制EUROMOT4対応エンジンを搭載し、ユーザーからの要望が高い、性能の向上や、ジブ仕様の追加、公道走行のための分解搬送性を見直し、さらなる安全性の追求と作業性の向上などを図った新モデルで、オールテレーンクレーンATFシリーズは、世界戦略機種として全世界への供給を目的とし、タダノとタダノファウン社(タダノ100%子会社:ドイツ)が共同開発したもの。 標準仕様の価格(税別)は、ATF-220N-5.1が3億円、ATF-200N-5.1が2億7千万円(装備等により価格は異なる)で、販売見込台数は年間20台(2機種合計)としている。 なお、EUROMOT4(ユーロモト4)は、現在世界中で実施されている排ガス規制のうち、もっとも厳しい排ガス規制のひとつである。

    タダノ新型オールテレーンクレーン。最大吊上げ荷重220tのATF-220N-5.1(左)と最大吊上げ荷重200tのATF-200N-5.1(右)...ザ・トラック

    タダノ新型オールテレーンクレーン。最大吊上げ荷重220tのATF-220N-5.1(左)と最大吊上げ荷重200tのATF-200N-5.1(右)

    新型オールテレーンクレーンの公道走行状態(ATF-220N-5.1)...ザ・トラック

    新型オールテレーンクレーンの公道走行状態(ATF-220N-5.1)

    主な特長

    (1)200t吊り新型モデル登場 最大吊上げ荷重200t吊りオールテレーンクレーンATF-200N-5.1を新開発。同社オールテレーンクレーンのラインナップにおいて、新たな性能領域を拡張。また、ATF-220N-5.1も従来機から評価が高い7段ロングブームを踏襲し、さらに吊り上げ能力も向上させている。 (2)油圧チルトジブ仕様を追加 新たに「油圧チルトジブ(HLJ)」を追加。これにより最大34.9mのジブが装着を実現し、懐の深い高揚程作業を可能とした。また、従来の「フルオートラフィングジブ(FLJ)」仕様も選択可能で、さらに着脱作業性も改善。ユーザーの多様な作業ニーズに対応できる。 ちなみに、油圧チルトジブ(HLJ)は、油圧シリンダによって、無段階にオフセット角度を変えられるタイプのジブ。フルオートラフィングジブは、ジブの伸縮およびオフセット角度の操作を、それぞれ油圧シリンダで行うタイプのジブ。 (3)作業準備用ラジコンを標準装備 周囲の状況を確認しながら、安全で効率的に作業準備や格納作業が行える作業準備用ラジコンを、同社オールテレーンクレーンとしては初採用。手元のラジコン操作で、ジブ着脱作業や、フックの取出・格納作業など、作業準備時間も短縮できる。 (4)分解搬送性の改善 搬送時のブーム着脱作業性の向上のため、公道走行状態を起伏シリンダ付に変更。さらにブーム伸縮用ホースの着脱や配線の接続も見直し、着脱作業の効率化も図った。 (5)新型キャリヤ・キャブを採用 新デザインのキャリヤ・キャブを採用。操作性を向上させる大型ディスプレイによるコントロールシステムなど装備類も一新。さらに運転席(左ハンドル)からは確認しづらいキャリヤ前方右側をカバーするカメラを新装備し、キャビン内のディスプレイで確認できるなど、視認性と安全性を向上させている。また、新採用の運転シートは、ドライバーの体型に合わせた各種アジャスタ機能を装備し、長時間運転でも疲れにくく、安定した走行をサポートする。 (6)環境に配慮した新エンジンを搭載 EU圏内統一排出ガス規制EUROMOT4に対応したクリーンでパワフルなベンツ社製エンジンを、クレーン部、キャリヤ部双方に搭載。従来機種と同等のパワーを維持し、環境に優しいモデルとなっている。さらに、低騒音型建設機械指定も取得し、市街地での作業現場にも配慮させている。 (7)「HELLO-NET」を標準装備 テレマティクスWeb情報サービス「HELLO-NET」を標準装備。「HELLO-NET」は携帯通信によるクレーンの稼働状況の掌握と、GPSによる位置情報確認、さらに保守管理のための情報をウェブサイトでサポート。使用製品の情報をユーザーと共有し、一歩進んだサポート・サービスを提供できる

    主要諸元...ザ・トラック

    主要諸元

    自民党物流倉庫議連が総会、各省への働きかけ重要に

    自民党物流倉庫振興議員連盟(望月義夫会長)は第8回総会を23日に党本部で開き、2019年度予算編成・税制改正要望を日本倉庫協会、日本冷蔵倉庫協会から聴取した。その後、議員から意見・要望があり、国土交通省の重田雅史物流審議官らが回答したが、農水省、文科省、道路局、地方自治体などへ働きかけるものがほとんどであった。

    廃棄物を原料にスペーサーなどトラック用品を製作環境にも貢献する新事業に大きな期待

    最近は技術の進化が著しく、このままエスカレートするとAI(人口頭脳)を搭載したロボットに人間社会が乗っ取られてしまう危機感すら覚える。しかし、一方では廃棄物の中から資源を取り出してリサイクル製品を開発、環境に貢献する事業に展開する企業もある。群馬県伊勢崎市の平成商事(新井信一社長)は、永年培ってきたプラスチック成形技術を活かして、廃棄物を資源とするトラックのスペーサーなどの開発に取り組んでいる。

    “課題解決”先進国として理想の都市交通や街づくりに挑戦すべき

    自動車産業は100年に一度の大変革期を迎えているといわれています。グーグル、ウーバー、中国の滴滴打車(ディディ)、アリババ、テンセントなどは自動運転、ライドシェア、電気自動車など、次々と自動車やモビリティの世界に参入して今後の交通システムを変えようとしています。