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  3. 『トラガール訪問記』“荷物に触らない”のが、最終目標。スワップボディ車で負担が軽減、女性でも効率よく仕事ができます。
  4. 『トラガール訪問記』“荷物に触らない”のが、最終目標。スワップボディ車で負担が軽減、女性でも効率よく仕事ができます。

    ITV_2016年7月号表紙

    月刊ITV 2016年7月号

    発行:平成28年7月1日 発行所:(株)日新(HP) 執筆:大島春行・大西徳・伊藤慎介・井上元・岡雅夫・佐原輝夫・鈴木純子・中田信哉・西襄二・橋爪晃・宮代陽之 表紙・レイアウト:望月満 記事&編集:横路美亀雄・於久田幸雄

    シリーズ『トラガール』訪問記 Vol.1

    “荷物に触らない”のが、最終目標。 スワップボディ車で負担が軽減、女性でも効率よく仕事ができます。

    物流業界のリーディングカンパニーとして常に業界の先頭を走り、先駆的な試みにも果敢にチャレンジしてきた佐川急便株式会社。同社では、女性が活躍する重要性をいちはやく認識して女性の登用促進にも取り組んでおり、大型車輸送の分野でも一部の営業所にスワップボディ車両を導入。女性トラックドライバーの積極的な登用を推進しています。そんなドライバーの一人が、今回紹介する鈴木直美さん。彼女が勤務する久喜営業所では、彼女を含めて現在3名の女性がスワップボディ車を運転し、活躍しています。

    「大型車のドライバーになれた喜びと誇りを感じています。多くの女性に、後に続いてほしいですね」と、鈴木さん。...ザ・トラック

    「大型車のドライバーになれた喜びと誇りを感じています。多くの女性に、後に続いてほしいですね」と、鈴木さん。

    長く働ける職場だから、と思い切って飛び込むことに

    ドライバー職で入社し、今年で9年目を迎えた鈴木さん。ドライバーを目指したきっかけは?との問いに「ドライバーという職種に魅せられたというより、そもそもはうちの会社が勤務時間や社会保険などの福利厚生がしっかり整っている企業であるという点に魅せられたことがきっかけです」。 長期で働けることを望んでいたため、パートや契約社員ではなく、最終的に正社員として働けることを就職の第一条件としていた鈴木さん。「当時は子供がまだ小さくて手がかかり、働ける時間が限られていたので、そこは絶対に譲れませんでした。その点でも、勤務時間が明確で、それがきちんと守られているこの会社は魅力でしたね」 とはいえ、この業界への知識もあまりなく、単純に“運送業だから職種はドライバー”と考え、ちょうど中型車まで運転できる免許を所有していたので活用できる、と応募したのです。

    勤務時間はそのままに、大型車、そしてスワップボディ車へ

    勤務時間の制約があったために、仕事は大型ショッピングモール内の館内配送を担当。徐々に仕事の面白さもわかり、4年ほどたったある日、勤務時間は変えなくてもよいから大型車を運転してみないかと、会社から打診があったといいます。実は、担当していた配送ルートがもともと大型車のコースだったとあって、「当然ながら大型車のほうが量も多く運べて効率がよく、スムーズに仕事が進められる」と、鈴木さんは大型免許を取得しました。「今までどおりの勤務時間なら家事や子育てにも影響はなく、問題はなし。普通ではなかなか乗れない車両に乗れる、という点も魅力的でした。せっかく会社が後押ししてくれるのですから、断る理由はありませんでしたね」 運転基礎研修や先輩の同乗実習などでスキルを着実に身につけていき、2年ほど前の導入に伴ってスワップボディ車への運転に移行、現在はドライバーの傍ら係長としての仕事もこなしています。 ドライバーになったことといい、大型車、スワップボディ車への運転移行といい、未知の世界へのチャレンジを恐れず意欲的に臨んできた鈴木さんは「チャレンジ精神というより好奇心が旺盛なんでしょうね。見てないものを見てみたい、体験したことのないことを体験したい、という」。目の前のことをコツコツと確実にこなしていくと、結果として次の新たな刺激や世界が現れてくるのだ、と教えてくれました。

    荷役作業との分業で、負担軽減&効率アップ

    とはいえ、好奇心だけで仕事ができるものでもなく。男性に比べて華奢な女性にとっては、体力面に不安があるのも事実です。小・中学時代は駅伝、高校ではバレーボールをしていたという鈴木さん。そうした運動で鍛えてきたという体力があってこそ、10トン車を扱えるのでは?と聞けば、「いえいえ、ちっとも…。だからこそのスワップボディ車なんです」との弾んだ声で返事が返ってきました。 シャシから荷箱を分離・脱着させるスワップボディ車では、ドライバーは必要に応じて荷箱を配送&回収するようになっています。分離させた荷箱から荷物を降ろしたり、反対に荷物を荷箱に積み込んだりするといった荷役作業を専用のスタッフが別途行う分業体制をとれば、ドライバーの作業負担は大幅に軽減。体力消耗も防げ、より運転に集中できるというわけです。これなら女性でも体力的なハンディキャップを負うことはありません。女性ドライバーの提案でスワップボディ車の導入実現がなった、というのも頷けますね。

    荷箱脱着作業を開始。レバーを下げ、荷箱の下に格納されていた支持脚を地面に降ろす。「支持脚は少し重いけれど、もう慣れました」...ザ・トラック

    荷箱脱着作業を開始。レバーを下げ、荷箱の下に格納されていた支持脚を地面に降ろす。「支持脚は少し重いけれど、もう慣れました」

    脱着後の荷箱を安定させるため、支持脚の下に板をかませてセット。...ザ・トラック

    脱着後の荷箱を安定させるため、支持脚の下に板をかませてセット。

    女性チームで、グループ内アワードを受賞

    現在、スワップボディ車での輸送をより円滑に行うために、フィールド職と呼ばれる荷役作業専門のスタッフがいますが、久喜営業所では、その多くが女性です。特に、大口顧客先やショッピングモールに配置されているのは、全員が女性なのだそう。実は、久喜営業所ではスワップボディ車の活用とフィールド職スタッフが連携し、導入した2014年に女性チームによる効率的な輸送を実現。この成果により、ビジネスに女性の感性を活かした取り組みに対して表彰を行う社内制度である「わくわくアワード」で、昨年みごと敢闘賞を受賞しているのです。 スワップボディ車導入の最終理想形は“ドライバーが荷物に触らずにすむこと”。ただ、現実には状況によっては荷物に触らざるを得ないこともあり、今後の課題として、さらなる取り組みを進めているところです。

    手慣れた作業に、熟練スキルが光る

    鈴木さんが運んでいるのは、主にスポーツ用品や家具、アパレル品。毎朝8時に出社し、午後7時の退社まで、午前中に積み込み済みの荷箱を配達後、数か所の定期出荷顧客の所に運び、午後にはそれを回収するというサイクルで働いています。(表参照) 実際に荷箱を外す作業の様子を見せていただきました。「支持脚は重量も嵩もありますが、慣れれば1分程度で設置できますよ」との言葉どおり、鈴木さんは荷箱の下に折り畳んで収納されている状態の支持脚6本を、慣れた手つきで次々と伸ばし、地面に立てていきます。「本当に難しいのは、これよりもツイストロックなんですね」。走行中の安定を図るために、シャシと荷箱を固定するシステムのことで、荷箱の底にある凹みにシャシから伸びている棒状の突起をはめ、ひねることでロックされる仕組みになっています。この位置が正確に合わないと、荷箱が固定できないばかりか荷箱自体が損傷してしまうことも。そのため、高度な運転技術が要求されるのですが、鈴木さんは難なくこなしていました。

    荷箱の脱着に際し、シャシの抜き差しのタイミング合わせが一番難しいところ。ツイストロックの位置をピタリと合わせるところに、高い運転技術が求められる。...ザ・トラック

    荷箱の脱着に際し、シャシの抜き差しのタイミング合わせが一番難しいところ。ツイストロックの位置をピタリと合わせるところに、高い運転技術が求められる。

    鈴木さんの一日のスケジュール...ザ・トラック

    鈴木さんの一日のスケジュール

    女性仕様の車両は必要?それとも…

    ところで、男性と同じ仕様のトラック乗車は、体の小さい女性にとって不便はないものなのでしょうか?「確かに多少、ステップの上り下りがしづらいかな。でも、慣れてしまえば特に不便ということはありません。しいて言えば、運転席がもう少し前に出るような仕様になるといいですね。私は身長が158㎝と、女性としては小さいほうではありませんが、たまに脚を伸ばしてもクラッチまで届かないことがあるので。そんな時はシートの後ろにクッション等を置いて工夫していますけれど。私は自分を車に合わせていくタイプですね」 では、乗用車のようにデザインや色などにこだわった女性仕様車というのはどうでしょう?「う~ん……個人的には必要ないかな。車両やユニフォームが目印になって端から女性だとわかってしまうと、いろいろと都合の悪いこともありますから。たとえば弊社ではドライバーのネームプレートはフルネームでの表記なのですが、女性は苗字だけになっているんです」。女性ならではのおしゃれな色やデザインの車なら、乗っていても気分がよく、周囲の空気もやわらいでいいのでは、と思っていたので少々拍子抜けしましたが、通り魔やらストーカーやら何かと物騒なことが起きるこのご時世、不要なトラブルを回避するために用心するにこしたことはない、と得心がいきました。

    後進の女性へ――やりがいと誇りが待っています

    きびきびと働く仕事ぶりと同様に、的確な言葉を探して真剣に答えてくれる鈴木さん。最後に、後に続かんとする女性トラックドライバーに向けてのエールをお願いすると「営業所の枠を超えて、やる気のある女性に後に続いてほしいです。専門性も高く誇りの持てる仕事ですし、スワップボディ車の浸透に伴って、体力負担の軽減化、ドライビングへの集中化、仕事の効率化が図れるのですから、チャンスと捉えてほしいですね。会社にはドライバー育成のためのいろいろな研修制度が充実しフォロー体制も整備されていて、しっかり後押しをしてくれます。ですから、安心してぜひトライしてください。待っています!」。温かな笑顔で締め括ってくれました。

    シャシから分離され自立した荷箱。回収時にはこの荷箱の下にシャシを入れ、荷箱の積載作業を行う。...ザ・トラック

    シャシから分離され自立した荷箱。回収時にはこの荷箱の下にシャシを入れ、荷箱の積載作業を行う。

    注意深く後方確認、固定された荷箱の間に車両をバックさせていく。...ザ・トラック

    注意深く後方確認、固定された荷箱の間に車両をバックさせていく。

    上司の神村浩之営業課課長さんと。職場の風通しの良さ、コミュニケーションの円滑さが窺える。...ザ・トラック

    上司の神村浩之営業課課長さんと。職場の風通しの良さ、コミュニケーションの円滑さが窺える。

    鈴木さんへ6つの質問

    Q1:仕事をするうえで、大事にしていること 日々の業務では、目の前にある仕事をとにかくコツコツやり遂げること。結果、気づかない間に自分の力になっていることが多々ありました。また、荷物をお預かりする際に心がけているのは、1個の荷物を大事にすること。少量出荷のお客様にも大口のお客様にも、1個の荷物を大切にすることで、必ずご信頼頂けると思います。 Q2:トラックドライバーになっていなかったら、何をしていた? 主婦のかたわら、何かしら仕事をしていたと思いす。ただ、佐川急便に入社するまではここまで夢中になれる仕事には出会えなかったので、職を転々と変えていたかもしれません。 Q3:トラックに必ず持ち込むもの3つ キャビンにはあまり私物は持ち込みませんが、携帯の充電器は必須。あとはタオルと着替えくらいです。 Q4:理想の休日の過ごし方 一泊二日の温泉旅行や、食い倒れの旅、海外旅行!!! Q5:現実の休日の過ごし方 だらだらと寝坊し(笑)、家事。お料理が大好きなので、どこにも出かけない日は一日の大半はキッチンにいます。今日は何で晩酌しようと考えています。夕飯をお庭で食べるのが我が家のブームですが、夏はさすがに……。秋までお預けなのが残念です。 Q6:言われて嬉しかった褒め言葉や感謝の言葉 「ひまわりのような笑顔ですね!鈴木さんがいるとパッと明るくなります」と、お客様から言って頂いたこと。

    新明和…脱着ボデートラックの新モデルを発売

    脱着ボデー…新明和

    内法長8,500㎜コンテナも搭載可能で大量輸送に貢献

    脱着ボデートラックの国内トップメーカーの新明和工業株㈱(大西良弘社長)は、脱着ボデートラック『アームロール』の車両総重量25トン車級の新モデルを2016年5月24日に発売した。 脱着ボデートラックは、一般貨物のほか、廃棄物などを効率的に収集・運搬するため、荷台であるコンテナの脱着機能と積載物の排出機能を備えた車両になる。 新モデルは、架装物の全長を従来同等に収めつつ、アーム構造の最適化を行うことで、搭載できるコンテナ内法長を、従来の「5,900㎜」と「8,000㎜」に加え、「8,500㎜」も対応可能とし、さらなる大量輸送に貢献できるようになった。 また、従来モデルでも評価の高かった同社独自の「コンテナ内法長自動判別システム」は、新たに対応可能とした内法長「8,500㎜」コンテナも含め、搭載可能な3種類のコンテナサイズを自動判別し、各々最適な搭載位置に自動格納できるほか、「バック・チルト」機能により、バンパー上面への排出物の堆積を軽減できる。 同社では、独自の技術により、新たな機能を付加した新モデルを市場投入することで、市場シェアのさらなる向上を目指すとしている。

    新モデルの特長

    (1)内法の長さが異なる3種類のコンテナが搭載可能 アーム構造の最適化により、従来から搭載可能の内法長「5,900㎜」と「8,000㎜」のコンテナに加え、新たに「8,500㎜」コンテナの搭載も可能にした。 (2)独自の「コンテナ内法長自動判別システム」採用 内法の長さが異なる3種類のコンテナを自動判別することで、各コンテナに最適なポジションへ自動で搭載することができる。また、排出作業時にコンテナを一度後退させる「バック・チルト」機能も標準装備し、3種類どのコンテナにおいても最適な運用が可能となる。 (3)高い走行安定性 長さの異なるコンテナを最適なポジションに自動格納することで、コンテナ内法長違いによる走行時のアンバランスを低減。さらに、独自の2段スライド式アーム構造は、どのアーム位置においてもコンテナをしっかりと2点サポートするため、ガタツキが少なく、安心してコンテナ運搬を行うことができる。

    主要諸元

    ◇適用シャシ…GVW25t車級 ◇ホイールベース長…約7.0m ◇コンテナ脱着時間…約85秒(離脱)・約73秒(装着) ◇引上時コンテナ角度…約22°~33° ◇チルト時間…約75秒(上げ)・約54秒(下げ) ◇チルト角度…47° ◇作業時全高…コンテナ引上時:約4,870㎜チルト時:約6,440㎜~8,250㎜ ◇コンテナ離脱時全長…約17.7m~20.3m なお、シャシを除く販売価格(標準仕様、消費税込)は9,450千円、販売目標は50台(2017年度)としている。

    アイチ…スカイマスターTZシリーズをモデルチェンジ

    高所作業車…アイチコーポレーション

    使いやすさを向上させ、ブーム構造も変更

    ㈱アイチコーポレーション(本社:埼玉県上尾市、三矢金平社長)は、道路構造物メンテナンス現場で好評の高所作業車『TZシリーズ』をモデルチェンジし、2016年4月に発売した。 今回のモデルチェンジでは、上部操作レバーの配置を見直し、垂直・水平操作レバーを中心に配置することで、連続作業に適した操作性を追求した。

    スカイマスターTZシリーズ「TZ12CRR」...ザ・トラック

    スカイマスターTZシリーズ「TZ12CRR」

    主な製品特長

    (1)使いやすさを追求した操作装置 従来のプラットフォーム操作切替スイッチを無くし、上部操作レバーを2本へ変更した。これにより、単独操作や垂直・水平操作を切替せずに行うことが可能となった。また、切替操作忘れによる誤操作防止にも貢献する。 (2)ブーム構造を改良 よりスムーズなブーム作動の追求により、ブーム構造を変更し、操作フィーリングを高めている。また、故障の原因となるブーム先端部への異物侵入を軽減するため、ブームヘッド構造を変更した。

    主要諸元と標準価格

    【主要諸元】...ザ・トラック

    【主要諸元】

    いすゞ&日野…ITS技術の共同開発で合意

    共同開発…いすゞ日野

    いすゞと日野がトラック・バスの高度運転支援に向けて

    いすゞ自動車㈱(片山正則社長)と日野自動車㈱(市橋保彦社長)は、安心・安全な交通社会の実現に向けた高度運転支援に関わるITS技術を共同開発することにつき、2016年5月27日、正式に合意した。 いすゞと日野は、これまでそれぞれの商品であるトラックとバスに、運転支援技術を積極的に搭載するなどそれぞれが安全技術の普及に努めてきたが、今般の合意に基づき、自動運転システムの実用化に向けてのベース技術となるITS(路車間・車車間通信)システムや高度運転支援(自動操舵・隊列走行)技術について、両社が共同で開発することになる。共同で取り組むことにより、開発の効率化を図る考えだ。 いすゞと日野はこれまでにも、環境技術では2008年から後処理装置で協業した他、2004年からはバス事業で協業しており、両社が出資した「ジェイ・バス㈱」が、いすゞと日野のバスを生産・供給行っている。 いすゞと日野は、共同開発したITS技術・高度運転支援技術を、将来はそれぞれのトラックやバスといった製品に搭載し、普及に努めることで、安心・安全な交通社会の実現に貢献するとしている。

    ITS技術・高度運転支援技術...ザ・トラック

    ITS技術・高度運転支援技術

    ダイムラートラック部門、共通プラットフォーム戦略を推進

    ・拡大する高機能プラットフォームとモジュール化で駆動系は更に先へ・地域とブランド間で推進する電装品システムの標準化、先端製品導入早まる・共通化電装品システムがコネクテッドトラックの心臓部へ

    ロータストラックネット第13回定時総会

    ☆第一部 定時総会団体の「定時総会」はこの組織の前年度の事業・決算・監査について報告し、今年度の事業・予算の計画を開示して出席者からの承認を得るセレモニー。そこで、この項では本誌との関係が大きく、興味ある活動に関する部分を中心に解説しておく。

    オオシマ自工㈱(山口県柳井市南浜)“夢を運ぶ車づくり”を目指し生産体制の充実オンリーワンのボデー開発企業に発展

    ユーザーの発想から開発された電動式ホロウイング。オオシマ自工は昭和59年9月に大島貨物㈱ の子会社として、電動式ホロウイングの製造に始まる。筆者が最初に秋元社長とお会いしたのは創業間もなくなので、ほぼ30年前になる。親しくしていた日野自動車の特装担当者から、「山口に面白い側面開放車を開発した車体メーカーがある」と紹介を受けたのであるが、早朝、筆者の自宅に電話があり「いま、晴海展示会場の入り口にいる。是非、電動式ホロウイングを見て欲しい。」という依頼。